海外留学する時の国際線の航空券はどうやって選ぶ?

海外留学する時の国際線の航空券はどうやって選ぶ?

海外留学には航空券は付きものです。船や車で渡航することもできませんので、飛行機を利用して留学先に向かわなければなりません。

飛行機を利用するには航空会社(エアライン)を利用しなければなりませんが、その際に必要になるのが航空券です。海外留学に向けて航空券をどう購入していくべきかについてご紹介いたします。

留学では国際線航空券は往復か片道か

留学で航空券は片道航空券でも良いでしょうかというご質問を時折頂くのですが、これは留学先と期間に応じて変わってきます。

学生ビザなど長期滞在できるビザをお持ちであれば、多くの国で片道航空券でも大丈夫なケースが多いです。

アメリカはF1ビザ、イギリスは学生ビザYMS、カナダはワーホリビザやスタディパーミット、オーストラリアとニュージーランドは学生ビザやワーホリビザ、アイルランドもワーホリと学生ビザ、といったようにこれらのビザを事前に取得されていれば片道航空券でも問題ないケースが多いです。

では、ビザを保持していない短期留学になるとどうなるかと言いますと、短期留学の場合は、まず片道航空券では入国できないと思っていただいた方が良いです。

入国審査の際、または飛行機の搭乗チェックインの際に帰国用の航空券またはその留学先の国を出国する航空券を、チェックされる場合があります。

飛行機のチェックイン時や入国審査官の求めに応じてこれらの航空券を提示できなければ、飛行機に乗れなくなるか入国拒否にあってしまい、自腹で日本に帰る航空券を別途購入しなければならなくなります。

1週間~6ヵ月程度の短期留学の場合は、必ず往復で航空券は購入するようにしておきましょう。

留学用国際線航空券の取得時期

では、航空券を購入して取得するのはいつ頃が適しているのでしょうか。

海外留学に向けて航空券を購入するのは、国際線の航空券となります。国際線の航空券は、330日先までのフライトを予約することができます。そのため、例えば7月に国際線航空券を予約する場合は、最長で翌年の5月~6月ごろまでの日付のフライトが予約できるという事になります。

ちなみに往復航空券の復路のフライトも、330日先までしか予約することができません。復路便については、往復航空券でも復路便変更可能な航空券であれば、一旦仮で330日先の日付のフライトを予約しておいて、後日復路便のフライトを変更するという事も可能です。

ただし、航空会社によって無料で復路便の変更を受け付けてくれるエアラインもあれば、復路便の変更1回ごとに料金を課すエアラインもあります。詳しい条件は、ご利用予定の航空会社にお問い合わせください。

では、購入タイミングはいつが良いでしょうか。

航空会社の予約システムは、運賃クラス(座席クラスではないです)に応じて運賃も異なって設定されています。

エコノミークラスには、いくつか運賃クラスが設定されています。

例えば、よくエコノミーでYと示されている文字を見たことがあるかと思います。通常Yは、エコノミーの通常運賃を指しています。(搭乗券にはエコノミーという意味で、と書かれていることも良くあります)。

ですが、航空会社はより早く購入すればより安い運賃のチケットなども提供しており、同じエコノミーでも購入時期や特典利用などで運賃クラスを変えています。お安いエコノミークラスの運賃クラスだと、K,L,Q,V,W,U,T,X,N,O,Sのいずれかで示されています。

そのため留学をご検討されている場合、留学の準備も早め早めに進めていくことが多いと思いますので、航空券も早めに予約して、このようなお安い運賃クラスのチケットが購入できると良いと思います。

ただ、お安い運賃クラスの航空券は、通常運賃のものと比べて縛りもきつ目になっています。預けられる荷物に制限があるとか、一度予約すると変更できないとか、キャンセルしても全額戻ってこないなど制約がありますので、事前にしっかりチェックしておきましょう。

海外留学に適した国際線航空会社

海外留学をするにあたりどのエアラインを選べばよいでしょうか。

やはり一番は日系の2大エアラインである「全日空(ANA)」と「日本航空(JAL)」です。留学生が選ぶエアラインとしてもトップ2を占めています。

この2つのエアラインは日本から主要な留学先の国に直行便を出していますし、日本人クルーで日本語が通じるというのも大きなメリットです。

ANAの主な留学先直行便

JALの主な留学先直行便

留学生に選ばれる傾向が強い海外エアライン

ただ、日本のエアラインは、日本語が通じる点や機内食に日本食だったりとメリットはあるのですが、航空運賃が少し高めに感じることもあったり、留学先都市の全てに就航していなかったりします。その場合に他の選択肢となるのが、海外エアラインです。

海外エアラインは、留学先の国に直行便で結ばれているエアラインもあれば、トランジットなど第3国で経由して経由便で留学先国へ行けたりします。

【アメリカ】

・直行便:デルタ航空(DL)・アメリカン航空(AA)・ユナイテッド航空(UA)・シンガポール航空(SQ)

・経由便:大韓航空(KE)・アシアナ航空(OZ)・中国国際航空(CA)・中国東方航空(MU)・キャセイパシフィック(CX)・エミレーツ(EK)・カタール航空(QR)・エバー航空(BR)・チャイナエアライン(CI)・フィリピン航空(PR)・エアカナダ(AC)・スターラックスなど

アメリカは、東アジアのエアラインやカナダのエアラインを利用して経由便も使えます。

【イギリス】

・直行便:ブリティッシュエアウェイズ(BA)

・経由便:大韓航空(KE)・アシアナ航空(OZ)・中国国際航空(CA)・中国東方航空(MU)・中国南方航空(CZ)・キャセイパシフィック(CX)・シンガポール航空(SQ)・エミレーツ(EK)・カタール航空(QR)・エティハド(EY)・エバー航空(BR)・チャイナエアライン(CI)・フィリピン航空(PR)・タイ航空(TG)・マレーシア航空(MH)・エールフランス(AF)・ルフトハンザ(LH)・KLM(KL)・フィンエアー(AY)・スイス航空(LX)など

イギリスへは、経由便であれば、東アジア、東南アジア、中東、ヨーロッパ系のエアラインが利用できます。

【カナダ】

・直行便:エアカナダ(AC)・ウエストジェット

・経由便:大韓航空(KE)・アシアナ航空(OZ)・中国国際航空(CA)・中国東方航空(MU)・キャセイパシフィック(CX)・エバー航空(BR)・チャイナエアライン(CI)・デルタ航空(DL)・アメリカン航空(AA)・ユナイテッド航空(UA)など

カナダへの経由便は、東アジア系エアラインかアメリカ系エアラインが中心となります。

【オーストラリア】

・直行便:カンタス航空(QF)・ヴァージンオーストラリア

・経由便:大韓航空(KE)・アシアナ航空(OZ)・中国国際航空(CA)・中国東方航空(MU)・中国南方航空(CZ)・キャセイパシフィック(CX)・エバー航空(BR)・チャイナエアライン(CI)・シンガポール航空(SQ)・マレーシア航空(MH)・タイ航空(TG)など

オーストラリアの経由便は、東アジア系、東南アジア系のエアラインが中心となります。

海外エアラインですが、直行便は便利です。日本語が使えるクルーも機内にいたりしますので、日本語も問題ない場合がほとんどです。

ただし、経由便となると、経由地からのフライトに日本語が使えるクルーが居合わせる場合はあまり多くありません。また乗り継ぎ時間も考慮に入れなくてはいけません。

乗り継ぎ地で入国審査がなければまだスムーズですが、留学先での国内線への乗り継ぎや、国際線でもアメリカや中国での乗り継ぎとなると入国審査を受けなくてならず、入国審査場で予想外に時間がかかってしまうこともあります。

また、なかなか適した乗り継ぎ便がなく、10時間以上も乗り継ぎ地で待たなければいけないことも出てきます(その分安かったりもしますが)。そのうえ、最終目的地への到着時間が早朝であったり、夜も深夜近くになる便も出てくるので注意が必要です。

以上、経由便を利用する場合には、①経由地で入国審査があるかどうか、②経由地での待ち時間、③最終目的地の到着時間などを考慮して経由便をチェックしてください。

LCCを使うという選択肢も

以上ご紹介したのはフルサービスキャリア(FSC)と呼ばれる昔からあるエアラインです。荷物も無料で預けられたり(上限あり)、機内食も提供されたり、シートピッチが広めにとられていたりと昔から存在する典型的な航空会社です。

それと相反する形で2000年代からどんどん登場してきたのが、ローコストキャリアと呼ばれるLCCです。

LCCは、荷物を預けるのも有料、機内食も有料、機内エンターテイメント無し、シートピッチは狭め、キャンセル時の融通が効かないなどありますが、その分お安く運賃を提供してくれています。

少し前までほとんどのLCCは近距離路線に多く就航していましたが、ここ数年で中距離路線にも就航する会社も多くなりました。

その為、留学にもLCCが使える選択肢が増えてきていると言えます。

【オーストラリア】

オーストラリアには多くのLCCが就航していますので、LCCフレンドリーな留学先の一つと言えます。多くの直行便は夜遅く日本を発ち、朝早くオーストラリアに到着するパターンが多いです。

  • 直行便:ジェットスター(GK)
  • 経由便:エアアジア・スクートなど

【フィリピン】

フィリピンは日本からも近いので、LCCの選択肢も多いと言えます。

  • 直行便:セブパシフィック・ピーチ・エアアジアなど
  • 経由便:ジェットスター・チェジュ航空・ジンエアー・ティーウェイ・タイガーエアなど

【アメリカ】

LCCのアメリカ路線はここ数年で少しづつ増えてきました。アメリカへもお得に活用することができるようになっています。

  • 直行便:ジップエアー

【カナダ】

日本からカナダへのLCCは就航していませんでしたが、2024年からバンクーバーへ初めてLCCが就航するようになりました。

  • 直行便:ジップエアー

最後に

留学先への航空券を選ぶ際には、まずは往復でなければいけないかどうか、そして直行便と経由便を含めたエアラインの比較、エアラインが絞れたら購入するタイミングや運賃クラスによる制約等をチェックしたうえでどの航空券を購入するか決めていければよろしいかと思います。

なお、留学スクエアでも航空券取り扱い旅行代理店と協業で、航空券のお見積りも行っておりますので、一つの選択肢としてお見積りをご利用されてみてください。

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