語学留学で海外に出る5つのデメリット
海外に出て英語やドイツ語・フランス語・スペイン語などの語学を勉強して語学のスキルをアップする為、語学留学を検討した場合でも必ず考慮しておくべきデメリットは付き物です。
語学留学には大きなメリットもありますが、その反面としてデメリットもしっかり頭に入れておくことができるかで、その後の充実度も大きく変わってきます。
語学留学で海外に出る場合に考えられる5つのデメリットをご紹介します。
留学費用が高い
まず初めに挙げられるデメリットとして、留学費用が高いことが挙げられます。
海外に留学するためには非常にお金の負担が大きいです。
当社の調べでは、比較的お安めのカナダのバンクーバーに1年間、語学留学するだけで、約350~約500万円かかります。
一方で、文部科学省の調査によると日本の私立大学に4年間の費用が約400万円かかります。これは海外に1年間海外留学するだけで、日本の大学の2年~4年分の学費を払うことができます。
日本の大学を卒業するだけで約400万以上かかる上、それと同額の金額を海外留学に支払うことになります、そのため、海外に留学するだけで、学生やその家族に金銭的な負担が非常にかかることになります。
このような理由のため、留学費用が高いことは海外留学のデメリットのうちの1つです。
犯罪や危険な目にあう可能性も
2つ目に挙げられるのは、犯罪や危険な場面に遭遇する可能性が高いことです。
もちろん、これは日本に住んでいることと比較するとという事になります。
海外では、日本人が犯罪に巻き込まれる件数が上昇しています。例えば、外務省の統計によると海外で日本人が犯罪に遭遇した件数が2011年には17,093件だったのが2020年には21,762件と約4,000件増加しています。
日本は世界で最も安全な国のうちと言われています。例えば、訪日外国人がレストランやお店で財布などを忘れたとしても、保存されており自分の手元に戻ってくる確率が非常に高いです。
一方で海外で同じようなことをしたら、財布は戻ってきません。
また、日本では夜中に女性が1人で歩いていても安全です。しかし、海外では夜中、女性1人で歩いていたら犯罪に遭遇する確率が高いです。
このようなことから海外留学をして、現地で生活すると犯罪や危険な場面に遭遇する可能性が高くなるという意識が必要です。
ただし、海外はどこでも危険な場面が多いという訳ではありません、日本ほどではないにしても海外にも安全な都市や場所も存在します。
どこまで自分が危険の可能性を受入れることができるか、ご自身の危険や安全に対する意識を確かめながら留学先を選んで行くのも良いでしょう。
長期間の時間が必要になる
3つ目は長期での一定の期間が必要になります。海外留学をするにあたって最短でも1週間の一定の期間が必要になります。
学生の場合ですと、夏休みや春休みなど長期間のお休みがあります。その期間に留学するケースも多いです。
しかしながら、その期間、同じ大学の友人たちと旅行やアルバイト、サークル等様々なことがあります。そのような時間を海外に行って留学することは、貴重な学生生活の時間を同時に失ってしまう可能性があります。
社会人の場合は逆に留学をしようと考えた場合、会社で有給を組み合わせたりして長期の休暇を取得するか、または会社を退職するという場合も出てきます。
会社を退職するとなるとその間職歴の空白期間ができてしまい、留学が終了した後、留学したことがプラスとなるような仕事や会社に転職しなければ自分の仕事のキャリアに影響を及ぼす可能性があります。
観光や娯楽などの誘惑も多い
4つ目として、観光地や遊び等娯楽の誘惑が多いことです。
海外に留学すると日本では見ることのできない光景や観光スポットがたくさんあります。また授業が終わった後、クラブやお酒を飲みに行ったりクラスメイトから誘われたりすることが多いです。
そのようなことに夢中になり過ぎて語学学校の授業中、居眠りをしたり、課題を提出できなかったり、欠席したりという事態にもなってします。
留学する場合、ホストファミリーの自宅や学校の寮に滞在することもあります。学生の生活は基本的に自由のため、授業や課題を提出しなくても何も言われないことが多いです。そのため、遊びに夢中になっても誰にも注意されることがありません。
その結果、自分の本来の目的を忘れてただ、海外に遊びに行ったり、観光しただけになったりしてしまう可能性があります。
遊ぶ時は遊ぶ、勉強する時はしっかり集中して勉強すると言った割り切りが重要になります。
成果が中々でないことも
最後に、成果を挙げられない可能性もあることは心に留めておきましょう。
日本語を使ってしまう環境
海外に留学すれば自然と語学が流暢になると考えている人が多いかもしれません。しかし、実際には語学力を向上させるためには、自分で多大な努力をする必要があります。
それにもかかわらず、ただ語学学校に通い授業を受けるだけや課題を提出するだけになったりしてしまうと、自分の思ったような成果を挙げられない可能性があります。
さらに語学学校には同じように日本人の学生が通っていることがあります。英語など現地の言葉を使わず日本人の学生同士ですっと一緒に過ごし、1日中の大半を日本語だけで使って生活することもできます。
そうなってしまうと自分が思ったような語学力の向上が望めない可能性があります。
困った時や問題が起こった時など日本人の友人がいると心強いです。日本人というだけで日本人と友人になることを避けずに、日本人の友人だけでなく他の国籍の友人もどんどん作っていきながらバランスの取れた交友関係を築いていくことが大切です。
短期留学の限界
1週間といった超短期や、1ヵ月~2ヵ月といった短期留学の場合、現地の留学先で過ごす期間も短くなるため、思ったほど英語などの語学力がアップしなかったという事は良くあります。
率直に語学力を飛躍的に伸ばそうと思うと、2ヵ月~3ヵ月の期間ではなかなか難しいことは否めません。
短期留学の場合は、語学力アップを目指していくのはもちろんですが、今後の語学学習のきっかけ作りやモチベーション作りの為という点も重視することをお勧めします。
留学までにしっかり日本で語学学習に勤しむことで短期留学をきっかけに語学力がアップするというケースもあります。まさに留学前学習と留学の相乗効果に短期留学の欠点をカバーできる訳です。
更に、留学先の国や都市を知るという意味でも短期留学の意義は大いにあるかと思います。