海外留学をすると感じられるポジティブな変化とは？

キャリアに与える良い影響

海外留学をすれば、自分のキャリアに良い影響を与えることができます。

平成30年度の日本学生支援機構の調査によると、海外留学をして自分のキャリアに良い影響を与えたと考えている方は6割以上となっています。

特に、社会人で勤務先の制度で海外留学をした方に限っては、約8割の方が海外留学は有益だったと回答しています。

海外で生活したりすることで、さまざまなバックグラウンドを持った人とコミュニケーションすることで異文化理解力を向上させることができたり、英語を含めた語学力を向上させることができると考えているのが大きな理由です。

価値観の変化

海外留学は、自分の価値観が変化する可能性も秘めています。

こちらも、平成30年度の日本学生支援機構の調査によれば、留学後に考え方が変わった方は9割近くなっています。具体的には文化面での変化が約5割、人生観が変わった人が約4割となっています。

外国では30代や40代の方も仕事を辞めて、語学学校やより専門性を身に着けるために大学や大学院に入学する方もいます。

日本のように大学を卒業したら入社した会社で定年まで働くのではなく、途中で再び勉強をして新たに専門性を身に着けて転職といった道も海外では良くあるパターンです。そして、日本のように正社員という形態で働くのではなくて、アルバイトをやりながら副業で働いていく方もいます。

海外留学をすると、このような生き方を実際に聞いたり、見たりすることで日本で考えられる一般的な生き方ではない別の道もあると認識するようになり自分の人生観が変化したりします。

日本の良さを再発見

日本を離れて海外留学をし留学先での様々な体験を通じて日本の良さを再発見することもあります。

海外で生活をすると、日本では当たり前のことだと思っていたことが、本当に素晴らしいと感じることがあります。

その一例として挙げられることは、日本の正確性です。日本は時間に対して正確です。海外で生活をすると、電車が遅れたり、学校の授業の開始時間が10分遅れたり、待ち合わせの時間になっても相手が来なかったりすることもあり、非常に時間に対してルーズです。

この中で海外生活をしていると、自分の時間を無駄にしてしまったり、イライラしたりしてストレスを感じ、日常生活を送るのに不便に思う方も少なくないと思います。

こういった日本に比べてルーズな環境で暮らしていくと、日本では当たり前である時間の正確さの有難さを改めて帰国後に感じるようになり、私たちの生活を快適に過ごすことができるため、日本の良さを再び発見することができます。

感謝の気持ちが持てる？

海外留学をすることで、感謝の気持ちを持つことができるようになります。

日本で生活をしていると、家族や友人など周りの方が自分に対して色々とやってくれることを当たり前のように感じてしまう可能性があります。

その一方で、海外留学をすると周りの方への感謝の気持ちを持つことができます。

例えば、海外留学をするにはお金が非常にかかります。そのため学生の方を中心に大半の方が家族から金銭面の援助を受けることになります。

更に、海外の留学先では料理や洗濯など家事を自分一人でやっていく可能性があります。

実際に家事を一人でこなすとなると、その大変さを理解でき、家事を毎日してやってくれる家族のありがたみを実感することができます。

また、海外で生活すると身近にいないという事もあり、家族から体調のことを心配されたり、友人たちが海外の様子を聞いてくれるので、自分のことをいかに気にしてくれているのかを実感できます。

こういった海外では自分で色々なことをこなしていかなければいけない事や家族や友人が自分に対して色々と気にかけてくれるといった事で、周りの方への感謝の気持ちを持つことができます。

自分なりの意見が持てる

最後に、海外留学を通じて自分の意見を持てるようになるのは特筆すべき点でしょう。

日本では、普段の生活で自分の意見を相手に伝える機会や自分の意見が聞かれる場面が多くないと言えるのではないでしょうか。

海外に留学し海外で生活をすると、学校・滞在先・友人などから「あなたはどのように考えているのか？」と質問される事が増えます。

また、語学学校の場合だと授業中に、「日本ではどうなの？」と質問されたり、ディスカッションやプレゼンテーションの授業もあったりで、普段から【自分ならこう思うこう考える】といった自分の考えをしっかり持ち、それをうまくまとめてクリアに他人に伝えるという作業が必要になります。

そのような環境の中にいると、日々の些細な出来事から世の中を騒がすニュースまで自分はどのように考えているのかを常日頃から考えるようになり次第に自分の意見を持つようになることができます。