円高でどれくらい割安で留学できる?円安とはどう違う?図表で解説
海外留学には為替レートがつきものです。特に円高や円安という言葉をニュースなどで耳にしたことがあるかもしれませんが、この円高や円安は海外留学には大きく影響します。
ではどういった為替のタイミングが海外留学するには良いタイミングかというと、まさしく「円高」のタイミングが海外留学するには絶好のタイミングです。
2023年から2024年にかけては、歴史的な円安が進みました。ちょうどこの時期に海外留学された方は、思った以上に留学にお金がかかったという印象を持っているかもしれません。
ただ、2024年7月ころから急速な円安もピークを過ぎ、少し円高方向に振れてきていますので、円高になっている今が2024年の絶好のタイミングかもしれませんね。
「留学に行きたいけど、できるだけ節約したい」「割安なタイミングで留学したい」と思っている方に、円高が留学にどういったメリットがあるのか説明し、皆さんの留学計画のお手伝いができればと思います。
円高って?為替レートって?
まずは、円高や円安とは何か、円高/円安の仕組みについておさえておきましょう。
日本から海外へ留学する場合には、必ず日本円を外国のお金に交換しなければなりません。アメリカであれば米ドル、イギリスであればポンド、カナダであればカナダドル、オーストラリアであればオーストラリアドル、というように留学する国ごとにそれぞれ独自の通貨を持っており、留学する国の通貨に日本円から変えなければなりません。
※ただし、ユーロだけはEU域内共通の通貨なので、アイルランド・マルタ・フランス・ドイツなどに留学する場合は同じユーロが使われています
円高とは
円高とは、「少ない日本円でたくさんの外国のお金と交換できる」という事になります。それだけ日本円の価値が上がっているということになります。
例えば、今まで10ドル=1,500円で買えていた商品が、1ヵ月後には10ドル=1,000円で買えるようになった場合、500円も少ない日本円で同じ10ドルの商品が買えるようになったということになりますから、日本円の価値が上がり円高になったという事ができます。
円安とは
一方、円安とは、円高とは逆で「たくさん日本円を出さないと外国のお金と交換できない」状態です。それだけ日本円の価値が下がっているということになります。
例えば、今まで10ドル=1,000円で買えていた商品が、1ヵ月後には10ドル=1,500円も払わないといけなくなった場合、500円も多く日本円を出さないと同じ10ドルの商品が買えなくなったということになりますから、日本円の価値が下がり円安になったという事ができます。
留学での円高と円安の比較
ここで留学における円高と円安の比較をしてみます。
例えば、ニューヨークの語学学校に1ヵ月ホームステイで行くとします。ニューヨークの1ヵ月の留学費用は、だいたい3500ドルはします(航空券などを除く)。
この3500ドルが円高と円安でどう変わるか示してみます。
- 円高:1米ドル=100円とすると、事実上350,000円で留学可能
- 円安:1米ドル=140円になると、これが490,000円もかかってしまう
同じ、3500ドルが40円も円安になると、同じものなのに14万円も多く払わなければいけなくなってしまうというのが分かるかと思います。
円高や円安はどう決まるか
円高や円安、どっちの方向に動くかという質問は良くいただくのですが、正直これはわかりません。経済学者や金融アナリストなどの人達も「これからは円高方向に」とか「いや円安になる!」と人によって発言が異なるので、専門家でも予測は難しいと言っても過言ではないでしょう。
よく為替が動く要因として言われているのが以下になりますが、これらだけで決まるわけではないので、為替の要因はなかなかに複雑です。
- 通貨間の金利差
- 国の経済力
- 貿易収支
- 世界情勢
- 政治家や中央銀行の発言
円高になってから留学費用の支払いを進めるのがもちろんお得にはなりますが、あまりも円高になるのを待ち構えていると、円高になると構えてたのがあれよあれよと円安になったという事もよくあります。
そのため、あまり気負って円高を待つのではなく、個人的にお支払いの良いタイミングでお支払い手続きをされるのが一番良いかと思います。それでその時に円高になればラッキーだったと思えるくらいがちょうどよいです。
円高の時に留学するメリット・デメリット
円高になったら総額費用が安くなってメリットばかりと思いがちではありますが、円高になった場合に留学するメリットとデメリットを考えてみたいと思います。
円高時に留学するメリット
■ 留学費用が抑えられる
これまで説明した通り、海外へ留学する際、特に物価が高い国や地域へ留学する際は、円高のときが留学の費用を抑えるにはベストだと言えます。
事前に現地通貨で支払う学校の費用だけでなく、実際に現地に行ってから生活する際に現地通貨での支出も抑えられます。これにより、学費や生活費をトータルで考えても通常よりも少ない予算で留学費用を賄うことができるというメリットがあります。
■ 留学期間も長くできる
また円高になると安く留学することもできますので、留学期間を延ばしてしっかり現地で学習に勤しむこともできます。
例えばですが、円安時には2ヵ月しか滞在できなかった期間が、円高になることで同じ費用をかけて3ヵ月も滞在できるといったことも可能になります。滞在期間が長くなればなるほど、その分英語に浸る期間も長くなり、よって英語力アップにつながりやすいというメリットも考えられます。
円高時に留学するデメリット
■ 留学先で思ったように勉強できない
一方で特筆すべきデメリットというわけではないですが、円高になればその分日本人学生も海外に留学しやすくなります。
そうなると、留学先に日本人学生が増えるといった状況も出てくる可能性もあり、その場合「留学先に日本人が増えて英語の勉強がはかどらない」事も考えられますので、留意しておきましょう。
■ ワーホリでの給料が目減り
またワーキングホリデーの場合、現地で働く機会も多々あると思いますが、現地で受け取るお給料も現地通貨でとなります。
現地通貨でお給料を受け取りますので、円高時に受け取って日本円に換算したら思ったほど給料が貰えなかったということもあるかもしれません。
円高にもメリットばかりではないので、デメリットも考慮した上でご自身にあった留学計画を立てていきましょう。
【国別】円安/円高の留学費用の差
具体的に円安のときと円高のときでは留学費用にどれくらい差が出るのでしょうか。国別の留学費用例を簡単にまとめてみました。3ヵ月(12週間)でホームステイ(個室食事つき)または学生寮滞在(相部屋食事なし)を想定しています。
全体的に円高時ではどの国も海外での留学費用を安く抑えられます。特にアメリカでは差が大きく、約15万円の差が生じており、円高のタイミングにかなり割安で留学できるおすすめの国になっています。
【図表】短期留学(3ヵ月)費用の差(当社調べ)
※円安:2024年7月2日時点時点、円高:2024年8月6日時点で算出
※留学費用には学費・滞在費のみ含む(航空券・お小遣い等は含まず)
国 | 円安時 | 円高時 | 費用差 | 割安率 |
---|---|---|---|---|
アメリカ(ニューヨーク) | 1,477,725円 | 1,324,279円 | -153,446円 | 約10% |
イギリス(ロンドン) | 1,208,910円 | 1,083,122円 | -125,788円 | 約10% |
カナダ(バンクーバー) | 883,223円 | 785,153円 | -98,070円 | 約11% |
オーストラリア(シドニー) | 1,167,468円 | 1,021,778円 | -145,690円 | 約12% |
アイルランド | 1,074,460円 | 978,825円 | -95,635円 | 約9% |
マルタ | 777,638円 | 708,422円 | -69,216円 | 約9% |
フィリピン(セブ) | 886,635円 | 794,567円 | -92,068円 | 約10% |
フランス(パリ) | 1,275,466円 | 1,161,939円 | -113,527円 | 約9% |
ドイツ(ベルリン) | 869,636円 | 792,231円 | -77,405円 | 約9% |
さらに割安に留学を進めるために必要なこと
今後円高が進んで行くかどうかはわかりませんが、円高を活用して留学費用を割安にしていく場合、しっかりと事前に計画を立てることが必要となってきます。
もちろん、円安時でも留学のプラン次第で費用を安く抑えることは可能です。
- 都会ではなく地方の学校を選ぶ
- 滞在期間を短くする
- 午後などの比較的安いコースを選ぶ
- 滞在先を食事なしや郊外などの安いオプションにする
- 夏の追加料が発生する時期を外す
- できる限り安い航空券を見つけて渡航する
などなど、円安時でも留学費用を抑えて留学を実現する方法は存在します。
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