【2025年版】イギリスワーキングホリデー(YMS)ビザ情報
イギリスのワーキングホリデー制度は、「ワーキングホリデー」と正式には呼ばずに、ユースモビリティスキーム(Youth Mobility Scheme)、略してYMSと呼ばれています。
わかりやすいようにワーキングホリデーという名称を当てている場合が多いです。日本とイギリスとの相互協定となっていて、毎年発給枠が決まっています。
過去毎年1000名~1500名で固定されていましたが、2024年は6,000名まで大幅に増えました。
ですが、2024年は6000名まで枠を増やしたものの半分程度までしか申請されず、2025年は正確な申請枠の発表はされていません。
改定されたイミグレーションルールによれば、日本国籍を対象に2025年は3000名を上限としていると考えても良いのではと思われます。
イギリスYMSビザ申請要件
イギリスのワーキングホリデー(YMS)ビザを申請する場合、以下条件を満たす必要があります。
- イギリスで、最長2年間就労し生活する意思があること
- 18歳~30歳(申請時点)
- 2530ポンド(約¥493,350)の資金が証明できること
- 日本のパスポートを保有している
- 過去にYMSで渡英したことが無い
- 18歳未満の子供と生活を共にしておらず扶養もしていない
発給枠は3,000名と予想されます。(2025年)
YMSビザでできない事
YMSビザを取得することで最長2年間イギリスで暮らし就労することが認められていますが、以下の項目に関してはYMSビザでは許可されていません。
- スポーツ選手やコーチとして働くこと
- ビザの延長
- 公的資金に頼ること
- 扶養家族の帯同
イギリスワーキングホリデー(YMS)ビザ申請方法
イギリスのYMSビザでは、これまで年2回の抽選方式を採用していましたが、2024年から申請の条件が揃えばいつでも申請を受け付けてくれる方式に変更となりました。
YMSの以下の条件を満たす場合、イギリスのワーキングホリデー(YMS)ビザの申請手続きを開始することができます。
- 18歳~30歳である
- 資金の証明ができる
- 有効なパスポートを保有している
- 希望するイギリス入国日まで6ヵ月を切っている
- 今回のYMSが人生で初めてである
イギリスワーキングホリデー(YMS)ビザ申請ステップ
上記の条件が揃えば、YMSビザ申請にあたり、大まかに以下のステップで進めていくようになります。
1. オンラインフォームを作成する
まずはオンラインフォームの作成を始めます。YMSのオンラインフォームはUKVIのYMSのページからアクセスできますので、そこからオンラインフォームの入力を進めましょう。
オンラインフォームは、保存しながら入力を進めることができます。
フォームの保存の際に申請者独自に申請フォームの保存用URLが発行されますので、忘れないようにURLの記録をとっておきましょう。
2. 保険料と申請料金を支払う
オンラインフォーム入力の最後に、IHSの保険料£1552(約¥302,640)とビザ申請料£298(約¥58,110)の支払いが求められます。
トータルで、£1850(約¥360,750)が申請の為だけに必要となります。
このビザの申請料の支払いが完了した日(イギリス時間)が、ビザ申請日となります。
3. ビザセンターへ来館する予約をいれる
UKVIのオンラインフォームの入力と料金の支払いが終われば、VFSと呼ばれるビザセンターのウェブサイトへ切替わります。
このVFSのウェブサイト上で東京または大阪のビザセンターへ出向いて、顔写真をとったり指紋認証を行ったりする手続きを行います。
大阪のビザセンターに出向く場合は、別途£76.5(約¥14,917)が求められます。
ビザセンターへ出向いた際に、ご希望に応じて必要書類も提出できます。
ビザセンターの予約は、翌月先までの予約しか取れないことが多いので注意しておきましょう。(場合によっては翌々月先までも選べたりします)
4. 申請書類を揃える
オンラインフォームも完成し、ビザの申請料も支払い、ビザセンターへの予約もとれたら、提出する書類の準備をおこないます。
■ ワーキングホリデー(YMS)ビザ必要書類
イギリスのワーキングホリデー(YMS)ビザ申請にあたり、以下の書類を事前に用意しておく必要があります。
- ★オンライン申請フォーム
- オンライン上で入力した申請フォーム
- ★チェクリスト
- オンライン申請フォーム完了後にダウンロードできます
- ★パスポート
- 現在有効のパスポートで、空白ページがあるもの
- ★資金証明
- 過去28日以内継続して2530ポンド以上を証明できる預金通帳・取引明細のいずれか(英文でないものは翻訳も用意)
- ★ビザ申請センター予約票
- VFSグローバルにて予約完了後に印刷できるようになります
■ ビザ申請に係る料金
ビザ申請に関わる料金は予告なく変更される場合がありますので、必ずGOV.UKのウェブサイト及びVFSグローバルのウェブサイトで最新情報をご確認ください。
- ビザ申請料:£298(約¥58,110)
- IHS保険料:£1552(約¥302,640)
- 大阪で申請:£76.5(約¥14,917)
- VFS郵送サービス:¥2,500(任意)
5. 申請書類をアップロードする
ステップ4で揃えた申請書類をVFSサイト上でアップロードします。
VFSビザセンターに予約を入れた日時の24時間前までにアップロードを完了しておく必要があります。
事前にアップロードできない場合は、ビザセンターに出向いた当日にビザセンターでもアップロードしてもらえます。ただし、アップロードアシスタンス代として3,700円が求められます。
6. VFSビザセンターに出向く
予約をとっている日時に東京(築地市場)または大阪(南船場)のVFSビザセンターに申請者本人が出向きます。
予約を取っている15分~20分前を目途に現地に着けるように行動しましょう。
当日は、指紋採取、顔写真撮影、パスポートなどの書類の提出を行い20分程度で完了します。
パスポートはそのまま提出しますので、当日は手元に戻ってきませんが、Keep My Passportサービス(22500円)を申し込めば、審査中もご自身のパスポートを手元に残したままにすることもできます。
7. パスポート返却
審査が終われば、パスポート返却の連絡が登録したメールに通知されます。
郵送サービス(2500円)を申込されている場合は、登録したご住所にパスポートが郵送されます。郵送サービスを申込みされていない場合は、ビザセンターまで出向いてパスポートを取りに行く必要があります。
パスポートにビグネットと呼ばれるビザシールのようなものが貼られてあります。そのシールに入国可能日と入国期限日が記載されてありますので、チェックしておきましょう。
入国可能日がYMSビザの有効開始日となります。実際の入国はこの入国可能日から90日後の入国期限日までに入国する必要があります。
8. eVisaアカウントの登録
パスポートが戻ってきたら、eVisaアカウントの登録を済ませておきましょう。
これまでは入国後、郵便局にBRPカード(外国人登録カードのようなもの)をイギリス入国後10日以内に取りに行く必要がありましたが、2025年からはBRPカードは廃止され、その代わりにeVisaアカウントへの登録が義務付けられています。
ご参考eVisaについて
9. 期限までに入国
返却されたパスポートに貼られてあるビグネットに入国期限日が記載されていますので、この入国期限内にイギリスに入国するようにします。
YMSビザの有効開始日は、オンラインフォーム上で任意に設定する【イギリス入国予定日】から2年間となります。
イギリス入国期限は、設定した入国予定日から90日以内となっています。
■ YMSビザ申請について動画で解説
YMSビザの注意点
イギリスのビザでは、ビザ申請日(=ビザ申請料決済日)から6ヶ月以内の間で【イギリス入国予定日】を設定しなければなりません。
このイギリス入国予定日から2年間YMSビザが有効となります。
入国予定日に予定通り入国できな場合は、90日間の猶予期間が設けられていてその期間中に入国すれば問題ないですが、更に遅れて入国しなければいけない場合は、新たな入国日を設定しなおす手続きが必要となります。ただし、遅れた分だけYMSビザの有効期間が短くなります。