留学先(留学国)の選び方(英語圏の国別特徴)

「 留学したい、けど何から始めてよいかわからない・・・・ 」という方も多いのではないかと思います。
「絶対アメリカ!」「絶対オーストラリア!」と、留学先が決まっている方もいるのではないでしょうか。
留学を実現していくあたって、まずは重要になるのが、留学先を決めていくことです。留学は留学先があってこその留学です。まずは、自分に合った留学先から決めていきましょう。
既に留学先を決められている場合でも、今一度、決めている留学先が自分に合っているのか今の段階で考えてみてください。留学先としてまずは国を選んで、次に町を探します。国が決まっていれば、町選びから始まります。
英語圏となると、留学先の国もたくさんあります。
アメリカ・オーストラリア・カナダ・イギリス・ニュージーランド・アイルランド・マルタ、そして、数年前から出てきた新たな留学先、フィリピン。
それぞれの国の大まかな特徴を押さえておき、【目的や希望にぴったり合った留学先】を探すことが大切です。
少しばかり簡単に各国の特徴を紹介してみたいと思います。
アメリカ

留学と聞いてアメリカを真っ先にイメージする方も多いかもしれません。アメリカは日本からの直行便数も多く、時間はかかりますが日本からアクセスしやすい国の一つです。ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなど、テレビや映画で見たことあるようなアメリカンライフをイメージされる方も多いかと思います。
- 日本から10時間~13時間
 - 直行便あり(ニューヨーク・ボストン・シカゴ・ロサンゼルス・サンフランシスコ・サンディエゴ・シアトルなど)
 - ロサンゼルスやサンフランシスコなど開放的な西海岸
 - ニューヨークやボストンの伝統があり都会生活を体験できる東海岸
 - 日本人に人気のハワイ
 - 大都市から田舎まで選べる留学先(ニューヨークからテキサス州/テネシー州などの田舎町まで)
 - カリフォルニアとハワイは、日本人率高め
 - その他エリアは日本人率低め(※一部ニューヨークで高い学校もあります)
 - 政治経済からスポーツ芸術まで世界をリードする国で留学できる
 
- ニューヨークの大都会から田舎町まで幅広い留学先から選べる
 - 政治経済からスポーツ芸術まで世界をリードする留学先
 - 円安や物価高で少しハードルが高くなったが、その分日本人率は低い
 
アメリカで英語を学ぶ特徴
アメリカで英語を学ぶ特徴は、何といってもアメリカ英語を学ぶことができるという点です。アメリカ英語は、日本人にもなじみがありヨーロッパやオセアニアの英語と比べると聞きやすいと思います。またr(アール)の発音に特色があり強く発音するなど特徴もあります。
そしてハリウッド映画で良く出てくる会話表現などもアメリカで英語を学ぶことで学習する機会も多くなるでしょう。
イギリス

イギリス留学で、クィーンズイングリッシュを学ぶことができます。日本からは少し時間がかかりますが、世界的に多くの人を集めるロンドンをはじめ、オックスフォードやケンブリッジなど特徴があり歴史を感じられる場所で英語を勉強できたりします。サッカー・ビートルズ・アート・ビジネスなどで多くの人がイギリスに惹きつけられています。
- 日本から12時間~13時間
 - 直行便あり(ロンドン)
 - 世界的大都市で世界の流行発信地ロンドン
 - ケンブリッジやオックスフォードの伝統的な学園都市
 - ブライトンやボーンマスの海辺リゾートの町
 - 大都市から田舎まで選べる留学先(人口十数万人の町にも学校が多くあります)
 - 歴史的建造物や英国の伝統を感じられる雰囲気
 - 緑の広い台地が広がる田園風景
 - 全体的に日本人率低め(※ロンドンでは高い学校も少しあります)
 - ヨーロッパや南米から生徒が多い
 
- ロンドンの大都会から田舎町まで幅広い留学先から選べる
 - 全体的に日本人率が低めの留学先
 - イギリスの歴史と伝統を体験しながら留学できる
 
イギリスで英語を学ぶ特徴
英語の本場とも言われるイギリスで英語を学ぶことでクィーンズイングリッシュに慣れ親しむことができます。イギリスならではの独特な表現やイギリス英語で良く使われるスペルや単語などアメリカとは変わった英語を学ぶことができます。
r(アール)の発音もイギリスは弱い発音なので、アメリカ英語に慣れている日本人にとってアメリカの英語との発音の違いが分かりやすくなるでしょう。
カナダ

留学が初めての方はカナダは入りやすい国の一つです。日本人をはじめとしたアジア人も多く行き交っている(特に西側)というのもありますし、国自体が過ごしやすく留学生にも優しく接してくれるので、初めての留学には持ってこいの国でもあります。日本人の比率も高いという点もあり、頼りになる存在も多いという利点もあります。
- 日本から10時間~13時間
 - 直行便あり(トロント・バンクーバー・カルガリー)
 - 日本人にも人気なバンクーバー
 - 北米有数の大都市トロント
 - 英語もフランス語も学べるモントリオール
 - 大都市に留学先が多い傾向
 - カナディアンロッキーなど山を中心とした自然が多い
 - 日本人率高め
 
- カナディアンロッキーなどの大自然を体験できる
 - 治安も良く日本人にも人気の留学先
 - 日本人率高めだが、その分安心して留学できる国
 
カナダで英語を学ぶ特徴
カナダはイギリス英語とアメリカ英語がミックスされ発音もきれいで聞きやすい英語としても有名です。アメリカのお隣の国ですが、r(アール)の発音はアメリカほど強くなく比較的イギリスの特徴も持ち合わせた英語になっています。
綺麗で聞きやすい英語なので、英語を勉強しはじめの初心者の方などに非常に適した英語学習環境とも言えます。また、ケベック州などではフランス語も話されていたりもするので、英語を学びながら同じ国でも文化の違いをしっかり感じられる場所でもあります。
オーストラリア

オーストラリアも留学が初めての場合には、留学先として過ごしやすい国です。アジアに近いという地理的な点で、オーストラリアにはアジア系の人達も多く行き交っています。その分日本人も多いので、困ったときには何かしら助けが求められる環境でもあります。気候も温暖で気分が晴れやかになる国でもあります。
- 日本から7時間~10時間
 - 直行便あり(シドニー・ケアンズ・ブリスベンなど)
 - 大都市のシドニーとメルボルン
 - リゾート地のゴールドコーストとケアンズ
 - ブリスベンやパースなど
 - 広くきれいな海やビーチと熱帯雨林が特徴
 - 大都市に留学先が多い傾向
 - 日本人率高め
 - LCCも多く就航し渡航しやすい
 
- ビーチや熱帯雨林などの大自然を体験できる
 - 治安も良く日本人にも人気の留学先
 - 日本からLCCも飛んでおり渡航費も抑えられる
 
オーストラリアで英語を学ぶ特徴
オーストラリアは英連邦に属しながらもイギリスとは異なる独自の英語表現や訛りなどが発達しています。比較的イギリス英語の発音に近いですが、イギリスよりもr(アール)の発音が強かったり、独自の英単語が使われていたりしています。
始めて英語を学ぶ日本人にとっては馴染みが薄いオーストラリア英語かもしれませんが、オーストラリア独特の英語を身に付けて行きたい方にとっては最適な留学先です。
ニュージーランド

ニュージーランドも日本人にとっては過ごしやすい国で、留学が初めての方にもピッタリな留学先です。小さな国土に自然も多く、羊も多いことで非常にのんびりとした雰囲気が特徴です。物価も他の国に比べて安いので、予算を抑えた留学にも適している国です。
- 日本から10時間
 - 直行便あり(オークランド)
 - オークランドとクライストチャーチ
 - のんびりなお国柄で海や山の自然が豊か
 - オークランドに学校は集中
 - その他の小都市にも学校がちらほらあります
 - 日本人率高め
 
- のんびりな雰囲気でゆったりスローな環境
 - 治安も良く日本人にも人気の留学先
 - 日本人率高めだが、その分安心して留学できる国
 
ニュージーランドで英語を学ぶ特徴
ニュージーランドもオーストラリアやイギリスに近い英語を学ぶことができます。ニュージーランドはマオリ語の影響もうけていますので、ニュージーランド独特の言い回しや表現など特徴のある英語を学ぶことができます。
アイルランド

国の雰囲気としてはヨーロッパのニュージーランドといった感じです。日本からのアクセスはあまりよろしくはないですが、日本人が少ない国でしっかり英語を磨きたい方や、騒がしい都会を避けたい方には候補となる留学先です。国自体ものんびりと落ち着いた感じで、行ってみると気に入ってしまう方も多い国です。
- 日本から14時間~16時間程度
 - 直行便なし(ヨーロッパ各都市中東などで乗り換え)
 - 留学先は首都ダブリンやコークなど
 - のんびりな雰囲気で一面にじゃがいも畑が広がる
 - ダブリンに学校は集中
 - その他の小都市にもちらほら
 - 日本人率低め
 - ヨーロッパや南米からの生徒が多い
 
- のんびりな雰囲気でゆったりスローな環境
 - 学校はダブリンに集中しているが小都市にも留学可能
 - ヨーロッパや南米からの生徒が多く日本人率低め
 
アイルランドで英語を学ぶ特徴
アイルランドはイギリスのお隣という事もあり、イギリスの影響を受けた英語を使います。アイルランドの言葉であるアイルランド語に影響を受けた言い回しや英語表現なども学ぶことができます。
マルタ

地中海に浮かぶ小さな島国で、実はこの国も英語が公用語です。語学学校も多く、ヨーロッパの穴場的な留学先となっています。小さな島国なので四方は穏やかな地中海の海に囲まれ、中世の時代にトリップしたような、国自体が歴史を感じさせてくれます。気候も温暖で非常に過ごしやすい国となっています。
- 日本から14時間~16時間程度
 - 直行便なし(ヨーロッパ各都市・中東などで乗り換え)
 - 地中海に浮かぶ小さな島国
 - 年中温暖なリゾート地
 - 日本人率低め
 - ヨーロッパからの生徒が多い
 - イタリアやドイツなどEU各国にアクセスしやすい
 
- 地中海に浮かぶ小さな島でどこでも海にアクセスできる
 - 年中温暖で過ごしやすい天候
 - ヨーロッパ各国へのアクセスもしやすい
 
マルタで英語を学ぶ特徴
マルタはマルタ語が主に話されている国ではありますが、英語も公用語になっており英語もしっかり使われています。イギリスの統治領だったという事もありイギリス英語の影響を受けてはいますが、イタリアが近いという事もあってイタリア語の影響もうけた英語になっており、マルタの英語はマルティゼとも呼ばれたりしています。
フィリピン

ここ数年で新しい留学先として定着してきたフィリピン。特にセブ島には多くの語学学校が集まっています。マンツーマンのレッスンが多く、滞在先も基本は学校併設の寮に寝泊まりしながら英語学習を進めて行きます。日本からも近くアクセスしやすいです。英語を集中してトレーニングしに行くような感覚です。
- 日本から3時間
 - 直行便あり(マニラ・セブ)
 - セブ島に学校が多く集まっています
 - 1日4時間ほどマンツーマンレッスンあり
 - 学校併設の寮滞在(個室~4人部屋)
 - 日本人率高め(50%以上)
 
- なんといっても日本から近い
 - マンツーマンレッスン中心で英語漬けの日々
 - セブ島に多くの学校があり日本人率高め
 
フィリピンで英語を学ぶ特徴
フィリピンはタガログ語が主に話されている国ではありますが、英語も公用語になっており自国民への英語教育も盛んな国です。過去にアメリカの統治領だったという事もありアメリカ英語の影響を受けいますが、フィリピン独自の英語が発達しフィリピン英語としても認識されています。
まとめ|どの国へ留学するのが良い?
英語圏だけで見ますと、このように留学先がいくつもあって希望に合わせて留学先を選ぶことができます。
ここ数年で円安が進み、留学先も物価高でなかなかお得に留学するという事がやりづらくなってきていますが、ご予算重視で短期で英語力を上げていきたい方にはフィリピンを候補にされると良いでしょう。
予算はある程度重視するがそこまでではないけど、できれば欧米で英語を勉強し、欧米各国のエンターテイメントやアクティビティも楽しみたいという方には、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドあたりが良いかもしれません。
この中でもできるだけお安くという場合には、日本からLCCが就航しているオーストラリア(ブリスベン・ゴールドコースト・ケアンズ)やカナダ(バンクーバー)あたりが良いかと思います。ワーキングホリデーで滞在する場所としてもこれらの国や都市を選択肢として検討されると良いと思います。
とにかくヨーロッパの雰囲気や歴史やファッション・芸術が好きな方は、イギリス・アイルランド・マルタを候補とすると良いかもしれません。その中でもマルタは比較的お安く留学できますし、シェンゲン協定国でもありますので、週末を使ってEU各国へ旅行に行きやすい国でもあります。
ヨーロッパの中でもイギリスの歴史文化やスポーツやファッションに興味がある方は、このままイギリスを選びましょう。イギリスに行くことで得られる事や、かけがいの無い体験も必ずできるはずです。
とにかくアメリカという方は、アメリカを選んでよいと思います。留学費用は他の国よりも必要にはなりますが、アメリカでしか感じられない事やアメリカでの経験が必ずあり、そこから得るものも大きいと思いますので、しっかりお金を貯めてアメリカに留学するのが良いと思います。
    

























































































































