日本からビクトリアへの行き方
ビクトリアはカナダ西端、ブリティッシュコロンビア州に位置します。イギリスの影響を受けた街並みが美しく、春から夏にかけては花が溢れるまさにガーデンシティとして人々を魅了しています。気候も穏やかで過ごしやすい、そんなビクトリアは留学にも旅行にもとても人気のある街。
日本からビクトリアにはどうやって行けばよいのでしょうか?ここでは日本からビクトリアへの行き方としていろいろなパターンをご紹介していきます!
ビクトリアへの行くのに直行便はある?
残念ながら、日本からビクトリアへの直行便はありません。ですので近くのバンクーバーかシアトルを経由して行く方法が多く見られます。
ビクトリアへの最寄りの大都市はバンクーバー、またはアメリカのシアトルとなっています。日本からはバンクーバーやシアトルへ直行便で飛び、そこからビクトリアへというパターンが多い傾向にあります。
ビクトリア空港はビクトリア市から車で20~30分の場所に位置しており、レンタカーやタクシー、空港シャトルバスで市街に向かう必要があります。もちろん、コストが一番安い市営のバスもありますが、こちらは50分程度かかり、乗り換えも必要になりますので注意です。
日本からビクトリアへの行き方
それではビクトリアへは直行便が無いので、どういった経由パターンが考えられるか以下でチェックしてみたいと思います。
バンクーバー経由
バンクーバーはビクトリアと同じくブリティッシュコロンビア州の都市。そのバンクーバー対岸の島、バンクーバー島にビクトリアは位置しておりとても近いのです。
日本からバンクーバーへの直行便は、成田からJALとエアカナダが、羽田からANAが運航しています。バンクーバーからはエアカナダ便や他のカナダ国内線に乗り換えてビクトリアまで。日本からバンクーバーまでの所要時間は約9時間、バンクーバーからビクトリアまで約30分です。
バンクーバーからビクトリアまでの移動は、飛行機の他に水上飛行機やバスとフェリーなどもあります。水上飛行機は日本では見ることはありませんが、湖の多いカナダでは珍しくない乗り物です。
水上飛行機
飛行機の他に、バンクーバー・ビクトリア間には、港町ならではの交通手段として、Harbour Airが運営する水上飛行機があります。バンクーバー空港に到着するという旅行者には便利な手段になります。
この水上飛行機ですが、バンクーバー国際空港から出ており、諸条件により異なりますが片道$113(約9,000円)~$205(約16,000円)となっています。水上飛行機はビクトリアのダウンタウンすぐ横の港に到着しますので、地上の交通手段を考える手間が省けます。
10~20人程度の乗客を乗せられる小さめの飛行機ですが、水上からの離陸、着陸はなかなか他ではできない経験ではないでしょうか。
フェリー
バンクーバーからビクトリアへ向かう交通手段として、フェリーも多くの人が選ぶ交通手段です。
ビクトリアへ向かう、本土からのフェリーはバンクーバー市街の外にあるTsawwassenというフェリー港から出ており、バンクーバー市街からだと車で50分ほどかかります。そこでBC Ferries Connectorが運営するサービスを利用することによって、バス一本で、バンクーバー市街からビクトリア市街まで行くことができます。このサービスですが、ダウンタウンからだけでなく、バンクーバー空港からもバスが出ていますので、空港から利用することもできます。
空港からの利用だと片道運賃は$60.50(約5,000円)程度です。フェリーの所要時間は1時間半ほどで、ゆったりと過ごしたい方におすすめの交通手段です。
シアトル経由
アメリカのシアトルを経由してビクトリアまで行く方法もよく使われています。日本からシアトルへは成田からJALが、羽田からANAとデルタ航空が直行便を運航しています。
シアトルからはアラスカ航空の便でビクトリアまで行くことができます。日本からシアトルまで約9時間、シアトルからビクトリアまでは約45分です。
シアトルからもフェリーを使ってビクトリアに向かうことができます。ただ、フェリーターミナルまでの移動と乗船時間に3時間かかることもあり、やはり飛行機で行くのが便利ですかね。
シアトルを経由する際にはESTAの申請が必要です。出発時刻の72時間前までには手続きを済ませておきましょう。また乗継でもアメリカ国内への入国手続きがあるため十分な乗り継ぎ時間を確保しておきましょう。
カルガリー経由
少し距離的には遠回りになりますが、日本からカルガリーへの直行便を利用してビクトリアへという方法もあります。カルガリーへの直行便は夏季限定(4月~10月)で、成田からエアカナダが運航しています。
カルガリーからはエアカナダかウエストジェット航空の国内線に乗り換えてビクトリアへ向かいます。成田からカルガリーまで9時間40分、カルガリーからビクトリアまでは約1時間30分です。
トロント経由
カナダ東部のトロントを経由していくことも考えられます。更に距離的に遠回りになりますが、こちらの方がカルガリーよりは運航便の頻度が多いです。日本からは、羽田からエアカナダの直行便が出ています。トロントの方も観光してみたいという希望があったり、マイルを稼ぎたいという希望があれば考えてみても良いかもしれません。
トロントからビクトリアまでもエアカナダ便で。羽田からトロントまで約12時間、トロントからビクトリアまでは約5時間です。
トロント経由の便は待ち時間を含めない所要時間が17時間とかなり長くなります(乗り継ぎ時間を含めるとさらに長く)。また料金も他と簡単に比較したところお高めなので、特にトロントにこだわりがなければ候補とされなくてよいでしょう。
ビクトリアへの行き方は結局どの便がおすすめ?
ここまでビクトリアへの行き方を紹介してきましたが、結局どの行き方が良いのでしょうか?
一番のおすすめはエアカナダのバンクーバー経由の便です。所要時間(空港での待ち時間は含めず)が約9時間と最も短く、かつ料金も紹介してきた中では2番目にお手頃です。
また、経由地までと経由地からが同じエアカナダ便なので乗り継ぎの際の手続きもスムーズでしょう。ちなみにエアカナダはANAと同じスターアライアンスに加盟しているので、ANAのマイルをお持ちの方は上手に活用してもいいですね。
料金を少しでも抑えたい方はシアトル経由便、その中でもデルタ航空はどうでしょうか。先に出てきたエアカナダのバンクーバー経由の便より安くなることが多く、その分費用を抑えることができます。
いずれの方法にしても旅程が決まったらすぐにチケットを検索してみましょう。少しでも早く予約することで、割引を受けられたりとメリットが多いですよ。
バンクーバーやシアトルからの移動手段は水上飛行機やフェリーなどもあり、選択肢は多岐にわたります。料金を最大限に抑えるのならフェリーも考えられますが、発着場まで重たい荷物を持って移動するのは辛いものもあります。ビクトリアへ行く際は全て飛行機を利用して、フェリーや水上飛行機は滞在中の楽しみとしてはどうでしょうか。
ビクトリアの行き方:総括
ビクトリアへの行き方をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。美しい街並みに加え、アフタヌーンティーやガーデニングなどイギリス文化を端々に感じることのできる魅力的な街、ビクトリア。カナダで留学と言えばトロントかバンクーバーという事が多いですが、ビクトリアもこのようにアクセスは難しくないので是非留学先に検討してみて下さい。