カナダの短期留学
夏休みや就職までの期間を使って短期留学してみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。実際、学生だけではなく社会人でも休みの期間を利用して短期留学に行く方もいます。
その中でカナダは短期留学にも人気の高い国です。カナダで短期でも良いのでカナダへの留学が気になる方へ、カナダ短期留学の基本情報や、留学時のポイントをまとめました。
カナダ短期留学の基本情報
まずは、カナダに短期留学する際に確認しておきたい基本情報をご紹介します。
カナダ短期留学にかかる費用
「短期留学」と言えば、通常6ヵ月未満を指しますが、実際には1週間~3ヵ月程度
で考える方が多いです。カナダに短期留学する場合、滞在日数によってかかる費用も大きく異なります。費用の目安は以下のとおりです(学校の授業料と滞在費のみ)。1週間 | 15~30万円 |
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1ヵ月 | 25~30万円 |
3ヵ月 | 50~100万円 |
カナダに短期留学できるビザ
半年以内の短期留学であれば、学生ビザを使用しなくても、観光ビザやワーキングホリデービザでも滞在できます。
学生ビザは、学校に行く期間の滞在が許可されます。そのため長期留学の際に使用されることが多いビザです。年齢制限なしで取得できますが、必要書類や手続きが多いことがデメリットといえるでしょう。
ワーキングホリデービザは、30歳以下の方が取得できるビザです。カナダでは6ヵ月までの就学だけでなく働くことも許可されているので、留学費用を抑えたい方にはメリットがあります。
ただ、人生で1度きりしか取得できないビザなので短期留学のために使用するのがベストかどうかは良く考える必要があるでしょう。
実は旅行に行く際に使用する観光ビザでも、カナダでは6ヵ月以内の就学が認められています。
観光ビザは年齢制限もなく、手続きが簡単なのがメリットです。カナダへの出発前までに、ETAと呼ばれる電子ビザに登録さえしておけば、そのままカナダ行きの飛行機に乗ってカナダに入国することが出います。ETAへの登録だけなので、ビザ取得にかかる費用も抑えられます。
ただし、カナダの観光ビザでは就労は認められていないので働いて費用を抑えたい方にはデメリットとなるでしょう。
カナダ短期留学の種類
「短期留学」と一言で言っても、実は短期留学にはさまざまな種類があります。例えば、以下のような内容です。
- 語学留学:語学学校に通い英語を学ぶ
- お稽古留学:料理やダンスなどを学ぶ
- ボランティア留学:ボランティアを体験する
- 資格取得留学:Jshineなど資格を取得する
- 親子留学:親子で楽しく英語を学ぶ
短期留学の場合は、「何を学びたいのか」「どれくらいで学べるのか」といった部分が重要です。滞在できる期間が短いので、自分の本当にやりたいことを最優先にしましょう。
カナダ長期留学との違い
長期留学の場合は、現地の専門学校や大学に通うといったケースが多く、英語力も中級以上を求められます。
「英語を使って何かを学ぶこと」が多いので、入学時には必要な英語レベルに達しているかどうかもチェックされます。
一方、短期留学の場合は「英語を学ぶこと」を目的としている場合が多く、また英語力がなくてもできる体験や旅行を兼ねたようなプログラムの場合もあります。短期留学の場合は、あまり英語力がなくても留学可能なケースがほとんどです。
カナダの短期留学で英語を伸ばすコツ
短期留学では、現地の生活に慣れてきたころに帰国することも少なくありません。ただ、せっかく留学するのであれば、少しでも英語を伸ばしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
短期留学で英語を伸ばしたい場合は、以下の方法を参考にしてみてください。
友達を作る
まずは外国人の友達を作りましょう。短期留学の場合は、滞在時間が短いため英語がネイティブの方と友達になるのは難しいかもしれません。
また語学学校にはさまざまな国籍の方がいるので、できればヨーロッパや南米など文化が大きく異なる国の方に積極的に話しかけてみましょう。
「英語を話さなければ意思疎通ができない」という状況になることで、英語を覚えようという意識が高まります。
ボランティアに参加する
なかなか学校で友達ができない場合には、ボランティアに参加してみましょう。ボランティア体験が付いている留学でなくても、語学学校の課外プログラムや現地の留学エージェントなどでボランティア先を紹介してくれることもあります。
ボランティアに参加すれば、必然的に英語を話す機会が増えるので、リスニング力やスピーキング力が高まります。
留学費用の節約方法
短期留学は、旅行に比べると大きな費用がかかってしまうため、留学に行くことをためらっている方もいるかもしれません。ですが、留学費用はある程度節約することもできます。
現地で働く
ワーキングホリデービザを使用する場合は現地での就労が許可されています。学校が終わってからや休日など、空いた時間を使ってアルバイトをしましょう。カナダには英語が苦手な日本人の方でも働けるような仕事はいくつかあります。
例えば、日本食レストランのキッチンやホテルの掃除の仕事です。カナダは時給10~15ドル程度(州により異なる)なので、1日3時間週に3日働いても1ヵ月で500~600ドル(日本円で5万円程度)の収入になります。
シェアハウスにする
留学と言えばホームステイを思い浮かべる方が多く、実際ホームステイを選択する方は多いですが、シェアハウスの方が滞在費用を安く抑えることができます。
ホームステイの平均費用は1ヵ月で30万円程と言われています。一方、シェアハウスは5万円程度で滞在可能です。ただ、シェアハウスの場合3食とも自分で用意しなければならないので食費は別途かかります。
自炊する
シェアハウスに住んで自炊をすれば、大きく滞在費を削ることができるでしょう。詳しい基準は州によりますが、カナダでは生鮮食品や水などには税金がかからない制度になっていることも多いです。
また、スーパーで売られている食品は、サイズが大きかったり量が多かったりするのがデフォルトなので、友達とお金を出し合いシェアするのもおすすめです。
短期留学におすすめのカナダの都市
カナダに短期留学をする場合は、学校の種類が多く生活に便利な都市がおすすめです。特におすすめなのは、以下の3つの都市になります。
バンクーバー
カナダの西側に位置するバンクーバー。冬の寒さも厳しすぎず自然が豊かなので「過ごしやすい」と言われています。アジア系の移民も多いので、英語が苦手でも生活に困ることはないでしょう。また、ワーキングホリデーで滞在しアルバイトをする場合には、仕事を見つけやすいのもメリットです。
特に超短期留学の場合は、行き帰りに飛行機に乗っている時間も重視される場合もあります、バンクーバーは片道約10時間でトロントやモントリオールが片道12時間~13時間かかるのに比べると飛行機に乗っている時間も短く済むというメリットもあります。
日本からは、エアカナダだけでなくJALやANAも直行便を出しているので航空便の選択肢も多いというメリットもあるかと思います。
トロント
カナダ最大の都市トロント。カナダの東側に位置し、ニューヨークからも近いので観光に適した場所と言えます。ただ留学するだけでなく、観光も遊びも楽しみたい方におすすめです。
また、語学学校の種類も多いので、自分の希望に合った留学先を見つけられるでしょう。
モントリオール
モントリオールの公用語はフランス語です。フランスの文化と英語圏の文化が混ざった、都市で「北米のパリ」とも呼ばれています。カナダならではの歴史や文化を感じられる、古き良き街。
日本人が少ない地域でもあるので、日本語を一切使わない生活をして英語力を上げたい方にもおすすめです。
カナダで短期留学のまとめ
カナダで短期留学をする場合は、まずは目的と都市を決めましょう。限られた時間の中でも自分の希望を最大限に叶えられる滞在方法を選ぶことが重要です。
また、今回ご紹介した留学費用の節約方法や英語力の伸ばし方なども参考にしながら、留学先選びを行ってみてください。