カナダの人口について

カナダに留学する際に、カナダの中でもどこに留学するか決めなければなりません。その時に、人が多く集まる都会にするのか、人が少なくのんびりと閑静に過ごせる田舎にするのか悩む場面も出てくるかと思います。

カナダの人口の特徴としてどいった点が挙げられるか、いくつか切り口を変えながらカナダの人口を垣間見ていきます。

カナダの人口

カナダの人口は、3,515万人(2016年カナダ国勢調査による)となっています。

どうでしょうか?思ったより少なかったでしょうか、それとも多いでしょうか。他の先進諸国で言うと、例えば日本は1億2千万人、アメリカは3億2千万人、イギリスは6,500万人、オーストラリアで2,400万人となっています。

カナダというと広大な国土で、トロントやモントリオールといった大都市も抱えて、大国のイメージもありますが、実は人口はそこまで多いというほどではありません。

ですが、カナダの人口は年々増えています。2001年に3,000万人を超え、5年毎の国勢調査で毎回約5%の人口成長を遂げています。国を挙げての移民政策が寄与していると言えます。

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カナダ都市別人口ランキング

まず一般的ですが、都市別でどのカナダの都市が人口が多いか見てみることにします。

人口の統計データは刻々と変化します。都市別人口のデータは、Statistics Canadaの2016年カナダ国勢調査の都市人口テーブルを出所としています。簡略化のため千の位以下を切り捨てています。

1 トロント 273万人
2 モントリオール 170万人
3 カルガリー 124万人
4 オタワ 93万人
5 エドモントン 93万人
6 ミシサガ 72万人
7 ウィニペグ 71万人
8 バンクーバー 63万人
9 ブランプトン 59万人
10 ハミルトン 54万人

ここで一つ注目の点ですが、カナダ留学でも人気を誇るバンクーバーは、都市単体で見ると意外にもそこまで人口が多くないということがわかります。人口63万人というと日本では、数字だけで見ると千葉県船橋市と同じ規模です。

カナダ都市圏別ランキング

では、広域都市圏(メトロポリタンエリア)別でカナダの人口をランキングした場合どうなるか見てみます。

都市圏別人口のデータは、Statistics Canadaの2021年メトロポリタンエリア人口数を出所としています。簡略化のため、こちらの数字も千の位以下を切り捨てています。

1 トロント 657万人
2 モントリオール 434万人
3 バンクーバー 277万人
4 カルガリー 155万人
5 エドモントン 148万人
6 オタワ 147万人

都市圏で見ると、バンクーバーがカナダで3番目に大きな都市とも言えることができます。

いずれにおきましても、カナダの人口の大半はアメリカの国境にも近い南部エリアに密集していると言っても過言ではないかと思います。

移民人口の割合

カナダは移民受け入れを積極的に推進している国の一つです。

アメリカやイギリスなどが移民受け入れの制限に傾斜している一方でカナダは積極的に移民を受け入れています。

ただし、やみくもに誰でも受け入れるという訳ではなく、一定の条件を満たさないとカナダで永住権など取得できないようになっています。そういった意味では、カナダは他の国よりも永住しやすい環境にあるといっても良いかもしれません。

2016年の統計が公開されていないので、2011年の国勢調査に基づくデータになりますが、カナダの人口に占める移民の割合は、20.6%です。3500万人の約21%となると、実数にすると約735万人が移民ということになります。

この割合は他の先進国に比べても突出していて、移民大国と言われるアメリカでも移民の人口割合は約13%、大英帝国の名残があるイギリスでも約12%という割合を比べると、カナダがいかに移民国家出るかということがわかります。

ちなみに、オーストラリアはカナダよりもまだ高く、約27%が移民です。日本の移民割合は1%となっています。

カナダにやってくる移民のバックグランドも年々変わってきていて、40年前までの過去にはヨーロッパ出身が圧倒的に多かったのですが、中東を含むアジア系移民の割合が年々増加し、昨今では移民の50%超がアジア系移民となっています。

カナダの治安状況

移民が増えてくると心配になってくる一つのポイントが治安の状況だと思います。カナダはお隣アメリカと比べても治安の良い国と言われてはいますが、大都市トロントやバンクーバーにも治安で気を付けるべきエリアはあったりもします。

カナダの高齢化人口

日本でも社会問題となっている少子高齢化ですが、カナダも例外ではありません。ただし、日本よりは高齢化率は低いです。

2016年のカナダ国勢調査によれば、カナダの65歳以上の高齢者の割合(高齢化率)は約16.9%です。

カナダの人口などの社会問題や移民などの状況など本などで理解を深めてみるのも良いかもしれません。

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