カナダの教育制度

カナダの教育制度

カナダへ留学しようと考えると、日本の学校からそのままカナダの学校へ進学できるの?どのタイミングで進学できるんだろうという疑問も出てくるかと思います。

その時に、カナダの教育制度について知識があると、カナダ留学の実現に向けて役立ってくる場合が多いです。

カナダへの留学を検討するにあたり、カナダの教育制度の知識をこのページでしっかり身に付けておきましょう。

カナダの教育制度の特徴

カナダの教育制度は、日本の教育制度と異なる点がいくつかありますので、その特徴をまずはご紹介します。

州により異なる

カナダの教育は、日本と違い州政府がそれぞれ管轄をしており、カリキュラムを組んでいます。そのためそれぞれの州の特色や文化などが反映されていることが多いのです。

義務教育も州によって設定が異なりますが、6歳~7歳から15歳~16歳までとなっており日本と変わりません。

州立と高水準の教育

カナダの大学の大半が州立大学となっており、世界の大学と比べて高水準を保っていることが特徴です。また大学間のレベルの差はほとんどなく、大学に入るためには高いレベルで勉強をすることが必要です。

またカナダにはおよそ100校しか大学がなく、各地に位置する2年生の大学に先に入学する生徒が多くいます。カレッジで大学編入コースを選び4年生大学へと編入する場合と、職業訓練コースを受けて、就職へつなげるコースがあります。

職業訓練コースでは、目指す職業に必要な教育を行っているため、就職率は90%とほとんどの生徒が就職をすることができるのです。

また大学在学中に、COOPと呼ばれるプログラムで、企業でインターンシップをすることもできます。そのためカナダの大学では就職時に必要な知識や経験をすでにすることができるのです。

中学校や高校は無料で受講可能(一部を除く)

また中学校や高校も95%は公立であり、カナダ国民は無料で教育を受けることができます。そのため親の収入に関係なく、高いレベルで教育を受けることができます。

高校は必須科目と選択科目から成り立っており、選択科目はアート、調理、自動車整備など幅広く選択をすることができるため、高校在学に自分の得意な事や仕事にしたい事を見つける生徒は少なくありません。

卒業時に必要な単位数を満たしていることはもちろんのことながら、州の卒業認定試験を合格する必要があります。また高校で大学が指定する科目を勉強することができるなど、全体的にレベルが高いとされる大学進学へ向けて準備をすることができるのです。

小学校

小学校は一般的に6歳~7歳に入学をし、6年生~8年生になると卒業となります。

小学校では第一学語として英語とフランス語、他にも算数、理科、社会、美術、体育などの科目を勉強します。また多くの小学校でPCを使った授業が多く、インターネットを使って様々なことを調べる機会も多いのです。

もともとカナダでは、英語とフランス語が公用語なのですが、ケベック州以外では英語が主流となっており、多くの移民などで英語を話せない子供の多いカナダでは、英語の特別受領であるESL(English as a Second Language)に特に力を入れています。

飛び級制度

アメリカの教育制度と同じように、成績がすぐれていれば飛び級制度があります。しかし逆にいえば、成績が十分でないと、落第や場合によっては退学もあり得ます。

カナダの学校システム

カナダの学校のシステムについて順々に見ていってみましょう。カナダの学校システムは、各州で異なりますが、どういうステップで大学まで進んでいけるか見てみます。

Elementary

州により開始年齢や修了年齢は異なりますが、約6歳~約16歳までの期間が義務教育期間であるElementary Schoolとなっています。日本でいうと小学校~中学校の期間に相当します。

通常、学校では、同じ学年の生徒がクラス分けをされ、1年間同じカリキュラムで同じ担任が受け持ちます。しかしカナダでは、一人一人カリキュラムが異なり、担任はいません。それぞれの学科に先生がおり、それぞれの先生がいる教室へ移動するのです。そのためそれぞれのクラスによって、クラスメートが異なっています。

またカリキュラムを途中で変更できることもほとんどです。

Secondary

Elementary Schoolが終わると、Secondary Schoolに進学します。こちらも州により異なりますが、多くの州で4年間の義務教育期間となっています。日本で言えば、高等学校の時期に相当します。

カナダの高校(Secondary School)は、2年生になると職業志望コースと、大学進学コースによって大きくカリキュラムが異なります。職業志望の場合は、実地的な訓練などより仕事に就いたときに必要なスキルを磨きます。そのため必須科目は日本と比べて多くありません。

University/College

Secondary School期間が終われば、大学やカレッジに進学し、学位取得のプログラムを受講したり、職業訓練資格であるディプロマ取得を目指してコースを受講していく形になります。

日本との違い

カナダの教育制度には、もちろん日本との違いも見られます。

進級の仕方

日本の場合は、自動的に進級をします。しかしカナダの高校は、規定の単位を取得できていないと進級することができません。学習意欲が高い生徒には、よく指導をしてくれるのですが、学習意欲が見られない生徒には落第するケースも多くあります。また成績不可による退学のケースもあります。日本から留学していく場合は、学習意欲が低いとみなされた場合、ビザが無効となりカナダから出国しなければならないこともあります。

フランス語も母国語

カナダの学校では、メインは英語で授業をすることが多いのですが、フランス語を学ぶことができるのも特徴です。

ESL

カナダは移民が多く、英語を話せない生徒が多くいます。英語の他のフランス語も母国語なのですが、最近では英語を勉強することを推奨しており、英語を理解できない生徒は留学生のように、先にESL(English as a Second Language)を修了する必要があるケースも多くあります。

カナダは世界一教育の費用を費やしているといっても過言ではありません。公立学校では小学校から高校まで全て教育費は無料です。また教材を購入する必要もないため、家庭環境にかかわらず、平等に教育を受けることができるのです。

また中学、高校、大学ともにほとんどの学校が公立です。そのためレベルに大きな差はなく、世界でも高いレベルで教育を受けることができる国なのです。

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