ニュージーランドの水道水は安心?そのまま水は飲める?
海外旅行に行く際に、訪問した国の水道水をそのまま飲むと危険なので売られているペットボトルの水を飲むようにと忠告されることがよくあります。
日本では、どこの地域でも水道水がきれいでそのまま飲めますが、海外では水道水を飲める国はかなり限られています。
ここでは、ニュージーランドに行った際に、水道水がそのまま飲めるのかといった、ニュージーランドでの水事情について、紹介していきます。
世界で水道水が飲める国は?
世界で水道の水をそのまま飲める国は、日本の他に、かなり数が限られており、ニュージーランドも水道水がそのまま飲める国に含まれています。
ニュージーランドでは上下水道が整備されており、都市や地域によって水質は多少異なりますが、水道水をそのまま飲むことができます。
ちなみに、国土交通省の調査によると、世界で水道水がそのまま飲める国は、以下のようになっています。
- 日本
- アイスランド
- アイルランド
- オーストリア
- スロベニア
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- フィンランド
- ニュージーランド
- 南アフリカ共和国
上記に加えて、オーストラリアのシドニーやスウェーデンのストックホルムなど都市によって安全に水道水が飲める地域として指定されています。
ご参考国土交通書の世界の水調査
ニュージーランドの水質は?
ニュージーランドの水道水は地域により多少違いがありますが、日本と同じ軟水であるといわれています。
水には、軟水の他に硬水がありますが、軟水と硬水の違いは「硬度」であるといわれています。
硬度とは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムなどの含有量が基準となっています。
WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg以上が硬水、120mg未満が軟水とされています。飲用した場合に、硬水は口当たりが重い感じで苦みがあり、反対に軟水は、口あたりがまろやかでさっぱりとした飲み心地が特徴です。
ニュージーランドの水は軟水?
ニュージーランドでは地域によって水質に多少の違いはありますが、オークランドやウェリントン、クライストチャーチなどの都市部の水は基本的に日本と同じ軟水となっています。
また、ニュージーランドの水道水の特徴として、フッ素が含まれている点が挙げられます。
フッ素は、歯を強くして虫歯を妨げることを目的として配合されているものですが、フッ素を入れるかどうかは各都市の判断に任されています。
ちなみにオークランドやウェリントンの水道水にはフッ素が含まれていますが、クライストチャーチの水道水には入っていないそうです。
ニュージーランドでは、基本的に都市部の水道水は水道局によって管理されており、一定の基準を満たしている水なのでそのまま飲むことができます。
ただ、地域やその時の水源の状態によって、水質が変わることがあり浄水器などの使用を奨める自治体もあります。
ニュージーランドで水を飲む際の注意点
一方、郊外の小さな村や地方の家、また、トレッキングやハイキングコースの途中にある山小屋やハットなどは水道が来ていない所もあり、雨水をタンクに溜めて飲み水として使用する場合や、湧き水、井戸水をそのまま生活用水として使っている場所も結構あります。
こういう場所の人に、「ここの水は飲めますか?」と尋ねると、「OK、OK!」とか「問題ないよ」という返事が返ってきますが、それはその場所に住む人が長年その水に慣れて耐性ができていることもあります。
もし、その場所の水に不安を感じた場合には、3分以上煮沸して飲むとか、ペットボトルの水を飲むことをおすすめします。
水を飲んで体調を崩したら
ニュージーランドで水を飲んだ後に、吐き気や下痢、悪寒、発熱、頭痛などの症状が出た場合には、「水あたり」にかかったことが疑われます。水あたりの原因は、細菌やウイルスの他に、硬水を飲んだ場合にも起こります。
硬水には、カルシウムやマグネシウムが多く含まれているため、人によっては水あたりを起こすことがあります。また、飲んだ現地の水が硬水の場合、日常的に軟水を飲んでいると水あたりの症状が表れます。
もし、水あたりの症状が表れた場合には、どのようにしたらいいのでしょうか。ここからは、対処法について解説します。
対処として薬を服用する
水あたりの症状が出た場合には、早めに下痢止めや胃腸薬を服用して、しばらく安静にしていることが大事です。
また、現地のドラッグストアで薬を購入して服用するのもいいですが、体質に合わない可能性もあります。そのため、日本で飲み慣れている常備薬があれば持参しましょう。
対処として水分を取る
現地の水を飲んだ際に水あたりになってしまい、下痢などの症状が出て、なかなか治まらず繰り返している場合には脱水症状が起こる危険性もあります。このような場合には、水分をこまめに取ることが必要です。
この場合の水分補給としては、スポーツ飲料を飲むことをおすすめします。スポーツ飲料を飲むことによって、体内に塩分も摂取できるので、体調も早く回復する可能性があります。
ペットボトルのミネラルウォーターを買う時は?
ニュージーランドの水道水の水質は日本同様、軟水で安心して飲むことができますが、地域によって水の硬度の程度が多少異なります。また、都市によっては水道水にフッ素が含まれていることもあります。
そのため、人によっては体質と水質が合わず、水あたりのような症状が出てしまうことがあります。
そのような場合には、現地の水道水に慣れるまで、ペットボトルのミネラルウォーターを飲むことをおすすめです。
ペットボトルのミネラルウォーターはどこで買える?
ミネラルウォーターは、スーパーマーケットや、コンビニ、ガソリンスタンド、日常雑貨を売っているディリーストアなどに多くの店で売られています。
但し、価格にバラ付きがあり、スーパーで1ダースごとのまとめ買いをすると割安になります。
また、ボトルウォーターはブランドによっても価格が異なります。
スーパーマーケットが自社のプライベートブランドを付けて、生産しているウォーターなどは安価なものを見つけることもできます。
さらに、サイズも750mlや1リットル、1.5リットルなどさまざまあり、用途によって使い分けができます。
一般的にサイズが大きい方が割安で、店によっては750mlのボトルが3ドル、1.5リットルが1.5ドルとバラつきがありますので、値段をチェックして買いましょう。
ペットボトルのミネラルウォーターの種類
ペットボトルのミネラルウォーターの種類には、炭酸入りと、炭酸無しがあります。
炭酸入りはラベルに「SPARKLING」と表示されていることが多いので、買う時にラベルをチェックして、自分に合ったウォーターを買いましょう。
ニュージーランドでは、日本のようにペットボトルの紅茶や緑茶のような飲み物が余り多くありません。
水以外の飲み物は、コーラや大抵甘いジュースなどが多いのでペットボトルの水を飲んでいる人が多いです。
店によって紅茶や緑茶のボトルが売られていることがありますが、ほとんどの場合、砂糖が入った甘いお茶なので、日本人の口に合わないことが多いです。
日本で売られている緑茶のペットボトルなどを飲みたい時にはアジアンフード店で、やや高めですが売られています。
まとめ
ニュージーランドの水道水は日本と同じように、軟水なので飲みやすいです。
但し、地域によって水質や硬度の程度が多少異なり、都市によっては歯の強化のために水道水にフッ素が含まれていることもあります。
そのため、ニュージーランドの水道水を飲む時には、人によって体質と水質が合わないことがありますので、最初から、大量に飲まずに体に慣らしながら飲むように心がけることをおすすめします。