ニュージーランドの治安で気を付けておくべきこと
留学やワーキングホリデーでどこの国に行くかを決定する際、やはり気になるのは現地の治安。そこで、実際のところのニュージーランドの治安についてお伝えしたいと思います。
また、現地で気を付けておくべきこと、危険な目に合わないためのポイントなどもこちらで紹介していきます。
ニュージーランドの治安は良いのか?
ニュージーランドの治安は世界的にみると良いとされていますが、日本と比較すると悪いと思った方が良いです。その理由をご紹介します。
治安の指標
まずはニュージーランドの世界的評価をみてみましょう。
「世界平和度指数ランキング」2024年度版(Global Peace Index)
こちらのランキングは「社会の安全と治安」・「継続中の国内および国際的な紛争」・「軍事化」の3つの領域と23の指標を基にスコアリングされたランキングとなります。
なんと対象国163カ国の中でニュージーランドは4位とかなり高い順位です。(同ランキングで日本は17位)
ニュージーランドは多くの国と比較しても安全な国といえ、日本よりも上位となります。
「安全の手引き」(外務省)
続いて、外務省の発表している「安全の手引き」にある犯罪における日本との比較データをご紹介いたします。
ニュージーランドにおける犯罪発生率の対日本比(人口1万人当たりの被害件数)
これらのデータでわかるのは、ニュージーランドは世界的には安全な国ですが、日本に比べると格段に軽犯罪が多い国といえます。
それは、日常生活にとても近いところで起こる犯罪が多いということです。
そのため、日本人にとってはニュージーランドの方が治安は悪い。と感じることが多くなると思います。
ニュージーランドの治安に関する現実
ニュージーランドでは凶悪犯罪の発生はかなり少ないです。そのため、留学やワーキングホリデー中に事件に巻き込まれるようなことはほとんどないと思います。
その反面、置引き・スリ・詐欺等の「軽犯罪」がとても多く、実際に私の周りでも被害に遭った人もいます。
- カフェでトイレから戻った時にテーブルに置いてあったデジカメが無くなっていた。
- フードコートで鞄を置いて席を確保し、注文して戻ったら鞄が無くなっていた。
- ショッピングモールに買物に行っている間に自転車が盗まれた。
- 長期休暇中に空き巣に入られた。
- 夜にガレージを閉め忘れたら、朝には置いていた自転車が盗まれていた。
- フラットの契約時にデポジットと1か月分家賃を振込んだ後、連絡が取れなくなった。
- 知らない間に誰かにクレジットカードが使用されていた。
特に渡航して間もない時期は情報が少なく、現地生活の不慣れも重なって注意力が散漫…。
そのような状態の時にトラブルに巻き込まれるケースが多く見られます。
渡航前にしっかり情報収集をして注意を払っていれば、トラブルに遭遇することなく安全に過ごすことが出来るので安心してください。
気を付けるべきポイント
ニュージーランドで気を付けておきたいことを次にまとめました。
置引き被害に気を付けて
カフェやレストラン、公共施設の図書館などでも、席を立つときは鞄や貴重品は必ず持っていくようにしましょう。
日本だったら特に問題ないかもしれませんが、ニュージーランドでは危険です。
時間帯・場所に関係なく、いつどこで置引き被害にあうかもしれないと気を付けるようにしてください。
詐欺被害に気を付けて
詐欺被害が多いのはフィッシングメール・スキミング・不動産系・ビザ系の詐欺が多いです。
ワーホリで来られる方の多くは「フラット」で家探しをすると思います。フラットは個人契約の為に詐欺が多いです。
例えば、内見を動画で済ませたり、会わずに契約や振込要求をしてくる類は高確率で詐欺です。
日本でも内見を動画ですることがありますが、詐欺にあうことはほとんどないと思いますが、面倒でも必ず会って内見や契約をするようにしましょう。
空き巣被害に気を付けて
空き巣被害が特に多いのは長期休暇中!例えば年末年始やクリスマスシーズンなどに長期で旅行をするようなタイミング。
ホームステイやフラット宅で、自分の不注意で鍵を閉め忘れて空き巣に入られる…。
そうなったらオーナー家族には申し訳ないでは済まされないので、戸締りは忘れないようにしてください。
夜の街は気を付けて
夜間は人通りの少ない通りを歩くのは控えてください。
やむを得ない事情で夜に出歩く場合は、出来るだけ人のいる通りや明るい所を通るようにしてください。
コロナ以降、シティ中心部でも日中からホームレスが路上で寝ています。また中心部から少し外れた「Kロード」はバーやクラブが多く、特に夜になると独特の雰囲気があるので、出来るだけ近寄らない方が良いかもしれません。
トラブルにあったら?
緊急事態の時は「111番」に連絡してください。警察・救急・消防などすべてに連絡が可能です。
緊急ではない場合に警察に連絡したい時は「105番」に連絡しましょう。最寄りの警察署につながります。
また、パスポートの紛失は日本領事館へ連絡をしてください。
まとめ
ニュージーランドは凶悪犯罪が少なく世界的にも安全な国です。そのため、大きな事件に巻き込まれるようなことはないと思いますが、比較的身近に起こりやすいスリや置引き、詐欺などの軽犯罪は多い国で、そのようなトラブルに遭う可能性は日本より高いということを忘れないでください。
- 貴重品・所持品は必ず目の届く範囲に置く・持つようにしよう。
- 怪しいな?と思ったら一人で判断しないで誰かに相談しよう。
- 戸締りはしっかりする。
- 危ない場所・夜間は出来るだけで歩かない。
十分な情報収集と細心の注意を払った行動を心がけていればトラブルに遭うことはなく、きっと充実した留学・ワーキングホリデー生活を送れると思いますので、ニュージーランドライフを楽しんでください。