ニュージーランドでのお酒を飲む際のルール、何歳から飲める?
ニュージーランドは、ワイン、ビールなどのアルコール飲料の人気があり、よく飲まれています。特にワインは、海外の国際ワイン品評会などで数多くの賞を受賞するブランドもあり、最近、注目されています。また、リンゴや梨などから作ったサイダーと呼ばれる果実酒なども人気があります。
このように、ニュージーランドには、おすすめのお酒がたくさんありますので、訪れた際には是非試してみてください。
但し、ニュージーランドでお酒を飲むときにはいくつかのルールがあります。そこで、ここでは、お酒の飲み方やルールについて、ご紹介します。
ニュージーランドでは、お酒は何歳から飲める?
ニュージーランドでは、法律により飲酒の最低年齢が18歳以上と定められています。
つまり、18歳未満の人はアルコール類を買たり、飲むことができません。日本では、飲酒は20歳からと定められているので、少し早い年齢から飲めることになります。
ただし、18歳未満の人でも、両親のどちらか、または法定後見人と一緒の場合、家の中やレストランなど、食事とアルコールを提供する場所での飲酒は可能です。
しかし、この場合でも、両親のどちらか、または法定後見人からお酒が与えられた場合のみです。
そのため、18歳未満の人が、自らお酒を買たり、注文することはできません。ちなみに、法定後見人とは、裁判所で後見人と定めた人のことを指します。
車を運転する時の注意事項
車を運転する場合には、原則としてアルコール類は飲まない方がいいのですが、ニュージーランドは基本的に車社会なので、お酒を飲んだ後も自分で車を運転して帰宅することが多いです。
ただし、休日の前夜など、道路で警察が飲酒運転の取り締まりをしているケースによく遭遇しますので注意が必要です。
また、飲酒運転を取り締まる際の基準値について、充分理解しておきましょう。
【ニュージーランドの飲酒運転の基準値】
- 呼気1リットル中のアルコール濃度、250マイクログラム以下
- 血中アルコール濃度が100ミリリットル中50ミリグラムまで
となっています。この基準値を超えると、法的に飲酒運転と見做され、罰則が科されます。
通常は警察の検問で吐く息のテストが行われ、そこで制限値を超えている場合には、さらに、飲酒運転者検査用のバス内か警察署で血液検査が行われます。
吐く息の1リットル当たり251~400マイクログラムのアルコールが検出の場合は、$200ドルの違反金と50ポイント減点、血中濃度100ミリリットル中51~80ミリグラムのアルコールが検出された場合は、$700ドルの違反金と50ポイント減点となります。
最近、ニュージーランドでは飲酒運転に対する罰則が厳しくなっているので、お酒を飲む時には車で行かず、帰りは迎えに来てもらうとか、タクシー、または、車で行った場合には今流行の運転代行を呼ぶ人が多いです。
いずれにしても飲酒運転には注意しましょう。
お酒を買う時の注意事項
どこでお酒が買える?
ニュージーランドでは、お酒を買う場合には、酒店(Liquor Store)や、お酒を取り扱っているスーパーマーケット、ワイナリーなどで買うことができます。
街角のコンビニ風のディリーストアでは、お酒を販売するライセンスを保持していないので、販売していません。
ただし、スーパーマーケットでは、ワイン、ビール、サイダーのみが販売されています。ウィスキー、ジン、ウォッカ、リキュールなどのアルコール度数の高いお酒は酒店で買うことになります。
また、ニュージーランドではコークやジュース類、水などの自動販売機はありますが、ビールなどのお酒は売っていません。
お酒を買う場合にIDが必要
ニュージーランドでお酒を購入する場合には、18歳以上の年齢確認のために、酒店やスーパーのレジで身分証明書、IDの提示を求められることがあります。
18歳以上であっても、若く見える日本人は身分証明書の提示を求められることが多いです。
もし、店が18歳未満の人にお酒を売ってしまうと営業停止などの厳しい罰則があるので、販売する側も、かなり厳しくチェックしています。これは、タバコを買う場合も、お酒と同様、IDの提示が求められます。
身分証明書として有効なものは写真が添付されている以下のIDになります。
- パスポート
- NZの免許証
- Kiwi Accessカード
Kiwi Accessカードとは、ニュージーランドで18歳以上の証明ができるIDカードです。お酒を買うときなど、免許証を持っていない時にはパスポートを提示しますが、この代わりにカードを提示して買えるので、パスポートを常に持ち歩くよりは安全で便利です。
Kiwi Accessカードの申請方法は、申請用紙とパスポートなどの必要書類を郵便局(NZ Post Shops)へ提出します。申請後、約2~3週間で郵送され、有効期限は10年間です。
お酒はどこで飲める?
レストラン、カフェ、バー、パブなどで飲酒
ニュージーランドでは、上記で紹介した、酒店やスーパーマーケットとは別に、レストラン、カフェ、バー、パブなどでは、酒類取り扱いのライセンスを所持しているので、アルコール類が提供され飲むことができます。
これらのお店でも、年齢確認のIDの提示を求められることがありますが、お酒類を注文し楽しむことができます。ただし、飲むのはそのお店の敷地内と限られており、外に持ち出すことはできません。
そのため、注文したアルコール類などが余った場合でも、置いて帰ることになります。店によっては、持ち帰ることができるライセンスを保持していることもあるので、持って帰りたい場合には、店のスタッフに確認してみてください。
支払方法
一般的に、レストランではお店を出る時に勘定を済ませることになります。
一方、バーやパブのカウンターでお酒を注文する場合には、その都度支払いを済ませてカウンターで飲んだり、テーブルにお酒を持って行って飲みます。
支払いは現金の場合や、「Eftops」というカード支払いシステムにより、銀行カードを使って支払う人が多いです。
このシステムの使用により、現金の出し入れやお釣りのやり取りの煩わしさがなくなり、スムーズに支払いができます。
余談ですが、Eftopsシステムにより、スーパーのレジでの支払いと同時に現金の出金ができます。例えば、買い物が25ドルで他に40ドルの現金を出金したい時には、「Cash out 40$!」というとレシートと一緒に40$が渡され、銀行口座からは65$が引き落とされます。これにより、ATMの使用が不要になります。
公共の場での飲酒ルール
ニュージーランドでは、公園、海岸、道路、公共交通機関など、飲酒が禁止されている場所が多いです。
街の中や公園で、「ALCOHOL-FREE」という表示を見かけます。この「FREE」は自由に飲んで良いと言うことではなく、禁止という意味になります。「SMOKE-FRRE」の「禁煙」と同じ意味ですね。
日本では、春に公園の桜の下で花見をするのが人気ですが、ニュージーランドの公園にも桜の木が多いです。ですが、その公園全体が「ALCOHOL-FREE」となっている場合には、桜の木の下でお酒を飲んでいると、罰則を受けることになりますので注意が必要です。
「ALCOHOL-FREE」の場所は、各都市によって「Alcohol Bans Area」として指定しており、各自治体のサイトなどで確認することができます。
例として、オークランド市中心の公園の「Alcohol Bans Area」の地図(2ページ目)を下記のURLで参照してみてください。
まとめ
ニュージーランドには、美味しいワインや、喉ごしがすっきりのビールが多く人に人気となっています。特に、ニュージーランはお酒に強い人が多く、ビールだけでおつまみも無く2~3時間、しゃべりながら過ごす人をよく見かけます。
このように、おすすめのお酒が多いので、ニュージーランを訪れた際には、是非、試してみてください。ただし、飲酒のルールが日本とは違いますので、それを念頭において、アルコールを楽しんでください。