ニュージーランドでチップは必要?相場はどのくらい?
ニュージーランドに留学やワーキングホリデーで渡航を検討する際、日本には馴染みのない「チップ」について気になる方も多いと思います。
ニュージーランドではチップが求められるのか?求められるとしたらどのくらいを想定しておけばいいのか。ここでは、ニュージーランドのチップ事情についてお伝えしたいと思います。
ニュージーランドのチップ文化について
欧米諸国では一般的にあるチップ文化、ニュージーランドもチップが必要なイメージがあるかもしれませんが、結論から申し上げますと、ニュージーランドにチップ文化はなく、基本的にチップを支払う必要はありません。
ニュージーランドの最低賃金は高い
チップ文化が出来た背景はサービス業従事者の賃金が低い傾向にあり、その人たちの生活が困窮してしまうという問題を補うためチップ文化があると言われています。
その点、ニュージーランドの最低賃金は高く、チップがなくても生活に困ることはないためチップは必要ないとされています。
因みに、2024年7月現在のニュージーランドの最低賃金は「23.15NZD」です。この時給は全国で統一されており、16歳以上の働く人全員に適用されています。
ニュージーランドではチップは全く必要ないのか?
そうはいってもチップが必要な場面は本当にないの?という疑問をお持ちの方もいるかと思いますので、一般的にチップが必要とされる飲食店やホテル、タクシーのシチュエーション別やチップが必要な場合の支払い方法などもご紹介いたします。
飲食店でのチップ事情
■ レストラン
海外のレストランではテーブルごとに担当者が決まっており、食事中は決まった担当者がサービスの提供をしますが、ニュージーランドも同様のサービスはあります。
そのようなサービス形態であっても基本的にニュージーランドではチップを渡さなくてもマナー違反にはなりません。
ただ、担当者のサービスが良かった場合などはチップを渡しても問題ありません。
また、店舗によってはレジ横に瓶や箱などの「チップボックス」が置いてある場合もあるので、チップを渡したい時はそちらに入れるのも良いと思います。
<お会計時にチップやサービス料が求められることも>
レストランでのお会計時にチップやサービス料を求められることがあります。
ニュージーランドはカード社会ですので、ほとんどの支払いはカード支払いです。カード支払いの場合、カード端末にチップやサービス料が表示され、支払額の何%をチップやサービス料として支払うかを選択できるようになっています。
大体は10%から選択できますので10%で問題ありません。
<祝日にはサービス料がある>
祝日に働く従業員には祝日手当が出ます。そのため祝日の飲食店は15%程のサービス料が発生する場合が多くあります。
こちらも知っておいた方がお会計時に慌てなくてスムーズに対応できると思います。
■ カフェ
ニュージーランドはカフェ文化が盛んなため、いたるところにカフェがあります。おしゃれなカフェも多いのでぜひ行ってみてください。
カフェにおけるチップですが、こちらも支払うことはありません。フルサービスやカウンターオーダーなど、色々なスタイルのカフェがありますが、基本的にどのスタイルでもチップのことは気にする必要はありません。
ホテルのチップ事情
チップ文化のある国では、ベルボーイが荷物を運んでくれた時や部屋の清掃をしてもらう場合などにチップを渡すことがあると思いますが、こちらもニュージーランドでは必要ありません。
特別サービスが良かった場合にチップを渡したい時は、直接手渡しするか部屋にチップを置いておくのもいいかもしれません。
タクシーのチップ事情
タクシーもチップは必要ありません。急いでいる時や多い荷物を運んでもらう時などは良いサービスを受けたと感じることもあると思います。
その時はお釣りをお渡しするなど、日本と同じような感覚でいいと思います。
Uberタクシー
タクシーは「始めていく場所」や「英語に自信がない」などの理由で不安になることも多いと思います。
その場合は「Uberタクシー」を利用することをお勧めします。Uberタクシーは事前に金額や到着時間も把握できますし、英語の必要もなくカード決済のため過剰請求されるようなこともなく、もちろんチップも必要ありませんので余計なプレッシャーもありません。
ニュージーランドはカード社会
レストランのお会計で少し触れましたが、ニュージーランドはカード社会です。そのためほとんど現金を使用することがありません。
店頭に「NO CASH」や「CASH FREE」を掲示され、現金支払いが出来ない店舗も多いです。
一般的な支払方法はEFTPOSかクレジットカードでの決済で、「EFTPOS」は日本でいうデビットカードにあたり、銀行のキャッシュカードを使用しての支払方法です。ニュージーランドの殆どの支払いはEFTPOSが利用可能です。
お会計時に現金を使う機会はほとんどなく、チップやサービス料の支払いもカード端末での支払いが一般的です。
まとめ
ここではニュージーランドのチップ文化について説明させていただきました。
- ニュージーランドにチップ文化は無いためチップは不要。
- 最低賃金が高いニュージーランドではチップは無くても十分に稼ぐことが出来る。
- レストランやホテル、タクシーもチップを支払わなくてもマナー違反ではない。
- 良いサービスを受けたときはチップを渡してもOK。
ニュージーランドでは基本的にチップを支払う習慣はないので、チップの額や支払うタイミングなども考える必要もないため余計なプレッシャーもありません。
チップ文化に慣れていない日本人にとっては、これもニュージーランドのいい所の1つかもしれません。