アメリカの食文化はファストフードが一般的?
いざ、アメリカへの留学が決まって、ホームステイも決まったところで、ふと思う事があると思います。「アメリカの人たちはどういった食生活をしているのだろうか」?」と。
私達がイメージするアメリカの代表的な食文化ですぐに思いつく食べ物といえば、ハンバーガー、ピザ、フライドポテトなどのいわゆるファーストフードや、ステーキやホットドッグといったところではないでしょうか。
ハリウッドの映画やドラマを見ても、ファーストフードのこういった食べ物をを食べているシーンはよく目にすると思います。アメリカでのホームステイ先でも、ファーストフード中心の食文化で、ポテトやハンバーガー三昧といったことになってしまうのでしょうか?
アメリカの一般的な食事とは
アメリカは移民の国だけあって各家庭の食事スタイルは様々です。
例えば、東アジアからの移民であれば、お米を中心とした食事ですが、中南米からの移民はタコスやブリートを好んで食べます。典型的なアメリカ人の食事スタイルは、ピザ、肉、生野菜、パン、ポテトなどのシンプルなものが食卓に並びます。炭水化物を多く摂取し、野菜は生で食べることが多く火を通すことがあまりありません。
健康志向へシフトしつつも肥満人口減らず
アメリカでは、長年「肥満」が大きな問題としてあげられていて、国全体で食に対する見直しや、肥満対策に取り組んできました。少しずつ改善はされているものの、家庭の経済状況や手軽さから安価で沢山食べられる食べ物、つまりファーストフードで済ます人は多く、なかなかこの問題は解決されずにいます。
実際のところ、地域で健康に対する国民の意識の違いははっきり出ていて、高所得者層が住む地域にいけば、食事を気にかける人達の率は高くなり、低所得者層が住む地域にいけば、日々の生活に困窮し、食に対する意識が低い人達の割合が多くなります。
菜食主義者に配慮した食品が豊富
アメリカ人の肉の消費量は日本人に比べると圧倒的に多いのは事実ですが、それと同時にアメリカではベジタリアンやベーガンといわれる人たちでも食べられる、肉を使用していない商品もかなり充実しています。
健康のために肉を食べないという人もいれば、宗教上の理由や動物を殺すことに抵抗がある人など、理由はさまざまです。色々な食事スタイルに対応しているところはさすがアメリカだと思わせてくれるところです。
オーガニック商品が充実
どこのスーパーへ行っても、必ずオーガニック商品は陳列されています。また、日本では見たことがないような野菜や果物も充実しています。
週末のファーマーズマーケットでは地元の野菜や果物が手に入り、食に気を使う人達で賑わいます。
アメリカ人は料理をするか
もちろんアメリカでも料理好きな人はたくさんいます。レシピ本やクッキング番組などもあるにはあるのですが、日本の料理と比べて大胆で、手の込んだ料理はしません。
アパートや家には大きなオーブンがついていて、材料を混ぜてオーブンに入れたら出来上がりといった具合です。出来合いものを買えば、どれも具材は大きめに切られていて味付けが繊細さに欠けるものも多くあります。
また、どこのスーパーへ行っても冷凍食品や缶詰め商品は豊富に取り揃えられています。料理に時間をかけたくないと合理的に考えるアメリカ人にとって冷凍食品はマストアイテムです。
外食の頻度
共働きや子育てで忙しく、料理に時間をかけたくない理由から外食をするアメリカ人はいますが、どちらかというと持ち帰りやデリバリーを頼む人が多い印象です。
また、スーパーによってはサラダバーやスープなどが設置されており、自分の好きな量だけ取って持ち帰ることができます。
人工肉を食する日!?
数年前から、アメリカの企業や団体が培養肉の開発に力を入れています。世界人口の増加に伴う食糧不足の懸念や、動物を殺さず肉の代替となるものを開発できれば、資源の削減につながり環境にも優しいだろうというわけです。
価格や安全面、そして消費者が受け入れられるのかは今後の課題ではありますが、人工肉が食卓に並ぶ日はそう遠くはないでしょう。
最後に
アメリカでも健康志向の人は増えてきていますが、安価で手軽なファーストフードで済ます人達はまだまだ多く見られます。どちらかというと質より量を重視している面もありますが、多文化が混じり合った国ならではの個に合わせた食事スタイルを尊重しているのがアメリカです。