ロサンゼルスの治安情報!危険な地域やその見わけ方
ロサンゼルスは、世界各国から留学生が集まる人気の都市ですが、ロサンゼルス留学を考えている人にとって気になることの一つが、『治安』ではないでしょうか。そこで、ロサンゼルスの治安や危険な地域、防犯対策などについて、現地から生情報をお届けします。
ロサンゼルスの治安の実態は?
「ロサンゼルスは治安が悪い」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。確かに、かつては犯罪が多発しており、アメリカの中でも治安の悪い都市とされていました。しかし、ここ10年の間に犯罪件数は大きく減少し、治安が改善されています。
もちろん、日本同様に安全というわけではなく、治安の悪い地域も存在します。安心・安全な留学生活を送るためには、治安の悪い地域やその見分け方を知り、しっかり防犯対策することが大切です。
足を踏み入れてはいけない治安の悪い地域
一般のアメリカ人ですら行かない、治安の悪い地域を紹介します。以下の3地域へは車移動だとしても、近づかないようにしましょう。
コンプトン(Compton)
人口のほとんどをアフリカ系やヒスパニック系が占めるコンプトンは、貧困率が高く、ギャング同士の抗争による殺人が多発している地域です。アメリカの中でも犯罪率が極めて高く、「赤信号でも止まるな」と言われているほどです。
サウス・ロサンゼルス(South Los Angeles)
サウス・ロサンゼルスは、かつてはサウス・セントラルと呼ばれており、1992年に『ロサンゼルス暴動』が起きた地域として広く知られています。貧困率が高く、ギャングの活動も盛んなため、銃犯罪などが多発している地域です。
スキッド・ロウ(Skid Row)
スキッド・ロウは、ロサンゼルスのダウンタウンの中心部にあり、ホームレスが多く住んでいる地域です。ホームレスの中には薬物中毒者や精神病者も多く、殺人、強盗、薬物売買などの犯罪が多発しています。
また、スキッド・ロウから程近い場所に、日本人が多く訪れる『リトル東京』があります。リトル東京にある日系スーパーやレストランなどに行った際に、誤ってスキッド・ロウに足を踏み入れてしまうことも考えられるので、注意が必要です。
ロサンゼルスの治安の悪い地域を簡単に見分けるポイント
ロサンゼルスには、上記で紹介した3地域以外にも気を付けた方がよい地域が点在しています。比較的治安が良いといわれている地域と治安な悪い地域が隣接しており、路地を入るとガラッとイメージが変わることも珍しくありません。
治安の悪い地域を見分けるポイントを知り、「町の雰囲気がちょっとおかしいな…」と察知したら、それ以上先へは進まず、すぐに来た道を戻るようにしましょう。
建物や店の窓に鉄格子がある
治安の悪い地域でよく目にするのが、『窓の鉄格子』です。この鉄格子は、外からの人の侵入を防ぐためのものなので、多くの建物や店舗の窓に鉄格子が取り付けてある地域は、それだけ犯罪が起きているといえます。
壁に落書きが多く、ゴミが散乱している
最も簡単な治安の悪い地域の見分け方は、『町が綺麗に管理されているか』です。治安の悪い地域は、道のあちこちにゴミが散乱し、壁の落書きも多く、汚いのが大きな特徴です。
ボロボロの車がたくさん路駐してある
ロサンゼルスに限らずアメリカでは、日本で見かけないような古い車を乗っている人は珍しくありません。しかし、治安の悪い地域は貧困率が高いため、古い車やボロボロの車を見かける確率がグンと高くなります。
危険を避けるために知っておくべきこと
ロサンゼルスで犯罪に巻き込まれないために、注意すべきことをまとめました。
夜間や人通りが少ない場所を歩かない
ロサンゼルスは車社会なので、安全といわれている地域でも、夜間に徒歩で移動している人はほとんどいません。したがって、夜に外を歩いていると、それだけで犯罪に巻き込まれる確率が高くなります。移動の際は、車やタクシーを利用しましょう。
また、昼間は観光客や学生が多く利用しているので、それほど心配はありませんが、夜間のバスの利用は避けましょう。一般的に、車社会のロサンゼルスで夜間にバスを利用している人は、車を買えない低所得者の人が多いため、客層がよいとはいえません。
なるべく現金を持ち歩かない
クレジットカード社会のアメリカでは、数ドルの買い物でもカードを利用するのが普通なので、現金(特に大金)を持ち歩いている人は滅多にいません。買い物の際に財布に大金が入っていることが分かると、それだけで狙われる可能性が高くなります。
また、クレジットカードであれば、万が一なくしたり、盗難にあったりしたときでも、被害を最小限に抑えられるというメリットもあります。
高級ブランド品を持ち歩かない
日本では、学生でも高級ブランドバッグなどを持ち歩いている光景は珍しくありませんが、ロサンゼルスでは、まず見かけません。したがって、ブランド品を身に着けているだけで、目を付けられる可能性が高くなるでしょう。
犯罪のターゲットにされないためには、『いかに現地に溶け込み、目立たないようにするか』ということが大切なポイントです。
私物から目を離さない
日本では、レストランやカフェなどで座席を確保するために、荷物を置いて席を離れる光景を見かけますが、ロサンゼルスでは置き引きが多発しているので、私物から目を離さないようにしましょう。
また、比較的治安が良い地域でも、iPhoneなどのスマホを狙ったひったくりが起きています。歩きながらのスマホや、レストランやカフェでテーブルの上にスマホを出したままにするのは避けた方が無難です。
車内の見える場所に貴重品や荷物を置かない
ロサンゼルスでは、車上荒らしも日常的に起きています。車を離れる際は、貴重品を車内に置いていかないようにしましょう。また、荷物は車内の見える所に置かず、トランクの中にしまうのが基本です。
駐車場に車を停める際は、なるべく明るく人目につきやすいスポットを選ぶことで、車上荒らしに遭うリスクを軽減できるでしょう。
ご参考ロサンゼルスの犯罪マップ
安全なロサンゼルス留学を実現しよう
ロサンゼルスの治安について書きましたが、決してアメリカの他の都市と比べて治安が悪いというわけではありません。実際に、犯罪と無縁な普通の生活を送っている人の方が遥かに多いです。
『日本とは違う』ということを常に意識して、『治安の悪い地域に近づかない』『きちんと防犯対策をする』などの基本的な生活上の注意を守れば、安全なロサンゼルス留学を満喫できるでしょう。