アメリカで銀行口座を開設するには
近年、日本でもカード払いができるお店は増えてきていますが、アメリカほどではありません。アメリカでは少額でもカード払いで済ませる人が多く、アメリカで生活するならデビットカードやクレジットカードは欠かせません。
日本の口座からお金を引き出すことも可能ですが、引き出す度に手数料がかかり、賢い方法ではありません。少しでも留学資金を節約するためにも現地で口座を作りましょう。
そもそも留学生がアメリカで口座を作ることはできる?
留学生でも口座開設できますが、銀行によって社会保障番号(SSN: Social Security Number)がない(=非居住者)と作れない場合があります。必ず事前に問い合わせをしましょう。
留学生を多く受け入れている学校であれば、留学生でも口座開設ができる銀行を紹介してくれたり、アドバイザーに聞けば教えてくれるでしょう。キャンパス付近にある銀行(もしくは規模が大きな大学であれば学内に出先店舗がある場合もあり)であれば、銀行員の方も留学生用の口座開設をする手続きに慣れているはずです。ちなみに、留学生でも就労許可があればSSNを申請できます。
留学生が口座開設する場合に必要な書類
通常アメリカ居住者が口座開設する場合は、SSN(18歳以下はSSN以外に保護者の同意書が必要)といくらかの前金があれば開設できます。しかし、SSNを持っていない留学生が口座を開設するとなると、沢山の書類提出を求められます。
まず一般的にどこの銀行でも必要になるのが、パスポート、ビザ、DS2019、I-20です。
これに加えて現住所を証明できるもの(例えば光熱費の支払い明細書やアパートの契約書など)、運転免許証、学生証(学生だと証明できるものをアドバイザーから発行してもらえればそれも有効です)、預貯金の明細書なども求められるかもしれません。
繰り返しになりますが、銀行によって必要書類は変わってきます。これに数十ドルから数百ドルの入金が必要です。
銀行の選び方
今後別の学校へ移ることになるかもしれないことを踏まえて、どの州にも支店を構えている銀行を選んだ方が無難でしょう。PNC Bank、Bank of America、Chase、US Bankなどが学生にも人気のようです。
それぞれの銀行にメリットとデメリットがあります。自分のライフスタイルに合った銀行を選べばいいのですが、一番押さえておきたいポイントは自分が通っているキャンパスもしくは自宅近くにあることと、口座の維持費や日本から送金してもらう際にかかる手数料はいくらかかるのかを事前にしっかり把握しておくことです。
口座の種類
アメリカの口座は大きく分けて当座預金(checking account)と定期預金(saving account)の2種類があり、多くの留学生は当座預金のみを使うことになるでしょう。
当座預金は日常的に入出金ができる口座ですが、普通預金とは違い利子はつきません。また、銀行側が指定している最低預金額を下回ると手数料が発生することもあるので要注意です。
定期預金は貯金をするための口座で、利子が付きます。引き出し回数にも制限がある場合や、一定の金額を口座に入れておかないと手数料をとられます。
これで口座開設完了
必要な書類を全て提出し契約書などにサインをすれば手続きは完了です。その後、デビットカードと小切手が届くので自由に使うことができます。また、残高照会はオンライン上で確認できます。
デビットカードはクレジットカードとは違い、カード払いしたその日または数日後に当座預金から引き落としされます。
クレジットカードは、非居住者でもSSNもしくは個人用納税者番号Individual Taxpayer Identification Number (ITIN)を持っていれば申請可能です。
最後に
今は家にいながら口座を開設することが可能な時代になりましたが、メールや電話に比べて対面でやり取りをした方が早く開設できることと、分からないこともすぐにその場で対応してくれるメリットがあります。
アメリカの口座を作っておけば、何かと現地での生活もスムーズにいくことでしょう。必要な書類が何かを知っていればそんなに複雑な手続きではないので、なるべく早めに銀行へ行って口座開設することをおすすめします。