フランスではチップが必要で求められたりする?

フランスではチップが必要で求められたりする?

海外旅行で訪れた先でチップを支払う習慣があるかどうか?気になる人も少なくないはずです。

初めての海外旅行でフランスを訪れた時、レストランで「あー美味しかった」と食事をし、席で会計を終えた後「チップは必要?」と疑問がよぎるのではないでしょうか。

ここでは、フランス在住10年の方の体験を元に「フランスのチップ事情について」紹介していきます。

フランスでは高級なレスントランも多く「チップをおくのが当たり前」と漠然なイメージがあるかもしれません。

海外旅行する時は、フランスだけでなくその国その国で習慣が違うので、戸惑ってしまう事もあると思います。

フランスに駐在された方やフランスに留学を考えている方など、ぜひ参考にしてみてください。

フランスはチップが必要なのか?

結論から言うと、フランスではチップを払う義務はありません。

フランスでは、感謝の気持ちからチップを支払うので、チップを置く人もいれば、置かない人もいるのです。

なぜなら、レシートの下にService compris(セービス・コンプリ)「サービス料込み」と書かれており、私たちはサービス料を支払っているのです。

基本的にフランスでは、チップを支払うのは不要です。

ですが、チップを支払う時の相場や渡し方を知っておくことも重要です。それでは、どのような場所で、どんな時にチップを置いたらいいのか、そして相場がどのくらいなのかまとめると以下の通りになります。

場所渡す場面相場
カフェ/バー
レストラン
良い仕事ぶりや
気配りを感じる時
5~10%
高級レストランチップは通常10~15%
ホテル感謝の気持ちを
伝える時
1€~2€
5つ星ホテル感謝の気持ちを
伝える時
2€~5€
タクシー良い仕事ぶりや
気配りを感じる時
2€~5€

ここからは、これらの場所でチップを渡す場面において、具体的にいくらぐらいをチップとして置き、どうやって渡していくべきかについて細かくご紹介してきます。

カフェやバー、一般的なレストラン

カフェやバー、一般的なレストランでは、気配りのあるサービスを受けたり、美味しい料理を食べてとても素敵な時間が過ごせた時にチップを支払います。

また、子供連れで行った時など、食事を注文して、お料理を持ってきてくれる時にお願いしていないのに、子供用のスプーンやお皿を持ってきてくれたり、すぐに飽きてしまいやすい子供のために、わざわざ子供が興味を引くような物を持ってきてくれた時など。

ウエイターの親切な対応のお陰で、子供だけでなく、親も美味しく食事ができた時などです。

他の日にレストランへ行った時は、そのウエイターの仕事の仕方は1つ1つが丁寧でした。気さくに言葉をかけてくれるのですが、決して出しゃばったりしません。そのウエイターのお陰で素敵なひと時が過ごせたので、チップを支払いました。

ただ、フランスのカフェやレストランでは、注文取り、食事を運んで会計をする事をただそれだけやっている人を多く見かけます。

個人的な意見ですが、このような場合チップを置く必要はないと思います。その人の仕事ぶりに対して、感謝の気持ちとしてチップを支払うからです。

カフェやバー、一般的なレストランでは、食事代の5~10%が相場です。

が、必ずしも、5%支払わなければいけないわけではないので、チップの金額が少なくなっても大丈夫です。きりがいい金額で支払って下さい。

会計はテーブルで行うので、コーヒーカップなどの横に置いていくのがいいでしょう。

しかし、最近はカード支払いの人が多いので、わざわざチップを置いていく人は少なくなっているのが現状です。

星付きのレストラン

星付きの高級レストランに関しては、基本的にチップを支払って行く人が多いです。

星付きレストランともなれば、厳選された食材を使いビジュアルだけでなく、味覚でも私たちをより一層楽しませてくれます。

ソムリエも厳選したワインを選んでくれたり、行き届いたサービスのお陰でとても素敵な時間が過ごせる所が多いからです。

お食事代の10~15%のチップが妥当でしょう。飲食料の価格もかなり高額になるので、チップもそれなりの金額になります。会計のテーブルにじゃらじゃと小銭で置くよりも紙幣で置くことで、相手によりいい印象を与えられ、感謝の気持ちがよりストレートに伝わります。

ホテル

ホテルのランクだったり、個人差が多いので一概には言いませんが、ホテルのランクが低い所であっても、ありがとうと感謝の気持ちを伝えたい時は、チップを置いていきます。また、5つ星の高級ホテルでの場合は、チップを支払う機会が多いかもしれません。

例えば

・チェックイン後、重たい荷物を部屋まで持って行ってもらった時

・部屋からホテルのフロントまで荷物を運んでくれた時

・ドアマンに頼んでタクシーを呼んでもらい、その際に、重い荷物をトランクにつめてもらった時

・コンシェルジュに予約が取れない人気のあるレストランの予約をしてもらえた時

・部屋がいつも綺麗に掃除をしてくれて気持ちよく滞在できた時

など、自分をお客様として大切に対応してくれ、自分の気分がよくなった時などにチップを払います。

もし、連泊をするのであれば、チップを置くタイミングは2日目の朝がいいでしょう。その際に、一言 「C’est pour vous,Merci Beaucoup(セ プール トワ、メルシー ボク」と書くことにより、ベットメイキングの人のモチベーションもアップしますよ。

安いホテルであれば、1~2€k程度が妥当でしょう。また、5つ星ホテルの場合は、2〜5€程度です。

ベットメイキングの人に置いていく場合は、枕の下に置くのではなく、テーブルなど見える場所に置いてくださいね。

また、ドアマンやコンシェルジュなどにチップを支払う時には、サービスやリクエストに対応してくれた後に「C’est pour vous,Merci Beaucoup(セ プール トワ、メルシー ボク」と一言って、渡すことをおすすめします。

タクシー

タクシーやホテルまでバスを利用した時など、状況によっても違いますが、ほとんどの場合は、チップを支払う必要はありません。

タクシーの仕事は、お客さまを目的地まで乗せて行くことです。目的地までの分を支払いますよね?その金額に加え、チップを支払う必要はないと思います。

ですが、例えば、

・タクシーの運転手さんがとても親切な人で、これから所について色々な質問に答えてくれた

・空港からタクシーを利用した時、荷物が多かったのに親切に対応してくれた時

などチップを支払います。

2~5€くらい金額より多めに渡して置き、お釣りは取っておいて!と言うのが一般的です。

最後に

フランスでは、チップを支払うのは義務ではありません。

が、チップを支払うこともありえます。旅行中、買い物をした時など小銭をためておくことをおすすめします。

チップを支払う時ですが、1セントや2セントといった茶色い銅貨で支払うのは、相手に失礼な印象を与えてしまうので注意してくださいね。centime(サンチーム)やeuro(ユーロ)が一般的です。

ちなみに、チップですがフランス語では、Pourboire (プールボワール)と言います。Pourは「〜ために」で、boire は「飲む」と言う意味です。

「とっても幸せな時間を過ごせてどうもありがとう」と感謝の気持ちで、「仕事の後や休憩時間に一杯飲んでね」との思いでチップを渡していたのです。

チップと切り離せないのが消費税ですよね。フランスの消費税について知りたい方はこちら↓

そして、フランスの物価について知っておくとフランス留学時にも役立ちます↓

ちなみに、他の国でのチップ事情はどうなっているのでしょうか?

同じヨーロッパの国であるイギリスのチップ事情について説明している記事はこちら↓

アメリカやカナダではチップは絶対に必要と聞きますが、それぞれの国でのチップ相場はどのくらいなのでしょうか。

さらにさらに、留学先として人気のあるオセアニアの国のチップ事情も見ておきましょう。

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