フランスの入国審査について
飛行機での長い旅を終え、ようやくたどり着いたフランス。
観光や長期留学などでフランスに入国する際には入国審査がありますが、「英語ではなく、フランス語だし、入国審査って厳しいのかな」と不安を抱いてしまう人も少なくないはずです。
フランスの入国審査は、とてもシンプルです。
スムーズに入国審査ができるよう、注意点なども一緒に紹介します。
パリシャルルドゴールの入国審査
飛行機でフランスの空港に到着した後、まず最初にあるのが入国審査です。
入国審査を通過し、いよいよ待ちに待ったフランスでの滞在がスタートします。
基本的な流れ
英語ではなくフランス語での入国審査となると、それだけでドキドキしがちですよね。
入国審査は、「Immigration (イミグラシォン)」と書かれています。
フランスの入国審査は、緩いです。
想像していたよりも遥かにスムーズに入国審査が完了します。
入国審査のブースに着いたら、「EU加盟国」と「全ての国」All Passportsの掲示版があるので、日本人の国籍の方は、「全ての国」の方に進んでください。
この時必要なものは、パスポートと帰りの航空券です。
フランス滞在日数、ホテル名、観光する街など聞かれる場合もありますが、パスポートを提示したらすぐに通してくれることがほとんどです。
主な質問と答え
フランスのシャルルドゴール空港など、入国審査の時によく使われるフランス語をまとめましたので、参考にしてみてください。
①今回の旅行は何が目的ですか?観光それとも仕事?
Pour quelles raisons voyagez-vous? Tourisme ou travail?
プー ケル レゾン ヴォワイヤージェ ヴ トゥーリズム ウ トラヴァーユ
②滞在中どこに宿泊しますか?
Où est-ce que vous allez séjourner?
ウ エスク ヴ ザレ セジュールネ
③何日間滞在しますか?
Combien de jours allez séjourner?
コンビヤン ドゥ ジュルネ アレ セジュールネ
④フランスのどこの街に滞在しますか?
Dans quelle région comptez-vous séjourner?
ドン ケル レジオン コンテ ヴ セジュルネ
⑤フランスに滞在中の住所を教えてください
Pouvez-vous me donner l’adresse de l’endroit où vous allez séjourner en France?
プリエ ヴ ム ドネ ラドレス ドゥ ロンドワ ウ ヴ ザレ セジュルネ オン フランス
パスポートの滞在期間
国によってはビザが必須だったり、ビザが必要ない場合でも、滞在可能な日数が決まっていたりと、訪れる国によって色々と違いますよね。
フランスの場合は、日本のパスポートで入国する際、90日以内の滞在であればビザが必要ありません。
滞在期間が3か月以上の場合は、日本を出国する前に在フランス大使館でビザ申請をし、取得してから渡仏してください。
- 学生ビザ
- ワーキングホリデービザ(18歳から30歳まで)
- 就労ビザ
- 研究者ビザ
- フランス人の配偶ビザ
- ビジタービザ
尚、シェンゲン加盟国を出国する日から3か月以上の有効期間が必要です。
入国カードについては、2007年に廃止になったので、入国する際に記入しなければならない書類もありません。
シェンゲン協定について
シェンゲン協定とは、EU加盟国のうち一部の国同士が検疫をせずに国境を通過できるように定めた協定です。
協定が結ばれている国を観光する場合、例えば、フランス→ドイツ→イタリアの順で旅行をする際は、初めのフランスで入国審査を済ませるので、その次に訪れるドイツとイタリアでは入国審査が必要ありません。
トランジェントの場合も同様です。パリでトランジェントをし、ローマに入る場合は、到着国のローマではなく、パリで入国審査を行います。
パリで入国審査をするので、ローマでは入国審査がなく、国内線の乗り換えのような感覚です。
日本はシェンゲン協定に加盟していないので、初めに入国した国で入国審査が必要です。
シェンゲン協定が実施されている国
- アイスランド
- イタリア
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- ギリシア
- スイス
- スウェーデン
- スペイン
- スロヴェニア
- スロヴァニア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ
- ラトビア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルクセンブルク
- クロアチア
注意点としては、2023年1月現在で、EU加盟国のブルガリア、キプロス、アイルランド、ルーマニアは、シェンゲン協定ではないので、訪れる際には入国審査があります。
シェンゲンルールについて
シェンゲン協定内の国に滞在できるのは、最初に入国した日から180日ごとに合計で90日間までです。
シェンゲン協定国内に後どの位の期間滞在できるか、便利なシェンゲンビザ計算機もありますので、活用してみてください。
また、主なシェンゲン協定国内(全てが対象ではない)では、2024年から電子渡航認証システムETIASの導入が予定されています。
パスポートの滞在期間
入国審査を終え、荷物を受け取ったら税関の審査です。
税関は、「Douane (ドゥアンヌ)」と言います。
機内の中で申告書が配布されます。
免税金額を超えた人は、申告書の記入をし税関での支払いをしましょう。
申告が必要なもの
通貨は、現地通貨、外貨、トラベラーズチェックなどトータル10,000ユーロ以上
タバコは、1人につき紙巻タバコ200本、または葉巻50本、または小型葉巻100本、または刻みタバコ250g (17才以上)
酒類は、ワイン4ℓ、および22度以上のアルコール1ℓ (17才以上)
香水50g、オーデコロン250cc
お土産に関しては、175ユーロ以上の場合申告が必要です。15歳未満は、90ユーロ。
肉、魚類、果物類など一部制限があるので、在日フランス大使館のホームページで調べることが可能です。
シェンゲン協定について
フランスの入国審査は、緩いのでスムーズに入国審査を通過できると思います。
入国審査を済ませ、税関を通り、ようやくフランスに着いた!と気が緩んでしまいがちになります。
が、そういう時にこそ、スリに気をつけて、フランスでの滞在を楽しんでください。