フランスってどんな国?
フランスと言えば、フランスパンやファッション先進国というイメージを思い浮かべる人がいると思います。
またフランスは日本のアニメ文化を輸入している国としても有名で、JapanExpo(ジャパンエキスポ)というイベントが開催されているほど日本文化に関心が高いです。 でもフランスの魅力はそれだけではありません。日本人が訪れて損はない観光名所が多数ありますからです。
そこでフランスについて基本的なことから知ってほしいことまで様々なことを解説していきます。
基本情報
フランスは『ヨーロッパ』という枠組みから見れば西側に位置する国です。
フランスはヨーロッパの中でも歴史の表舞台に何度も登場するほどヨーロッパ以外にも世界でも影響している国なのです。
この国の起源を説明すると長くなりますので、簡潔に説明します。
ローマ帝国が滅び、現在のフランス付近にフランク王国が形成されました。
後にフランク王国が3つに分裂してしまい、西フランク王国が現在のフランスを形作る原型とされています。
やがて西フランク王国はフランス王国へと名前が変わり、中世ヨーロッパではキリスト教の権威を振りかざす教皇と対峙しながら絶対王政を築き上げてきました。その中でユグノーと呼ばれる宗教一派がフランスの歴史に深く関わり、後に勃発する宗教戦争にフランスが巻き込まれ徐々に国力が衰退していきました。
そして1789年に現在では歴史をひっくり返すほどの出来事と評価されているフランス革命が勃発し、これまでの王政は一時倒されました。
フランス革命がおこったことでナポレオンが台頭し、フランスは帝国主義にはしりました。でもナポレオンがイギリスとの戦争で敗北して失脚するとフランスは共和制と王政(その間に一時的に第二帝政含み)を繰り返し、第一次世界大戦に突入することになります。
フランスは主戦場となりましたが、戦勝国として講和し敗戦国の植民地を分割して手に入れました。しかしアメリカ発の世界恐慌で第二次世界大戦に突入しました。
その過程でフランスはナチスドイツに占領されてしまいましたが、ドイツの敗戦で領土が返還され第四共和政が敷かれ統治することになりました。
その後、強力な大統領権限を含めて第四共和政を改修した第五共和政が成立し、現在に至ります。
その面積は世界で51番目と日本より少し大きい程度です。フランスに住む全体の人口は約6200万人と日本の半分程度で、人口密度は日本の約2分の1となっております。
フランスで最大の都市はパリで首都でもあり、毎日多くの観光客でごった返している場所でもあります。
公用語
フランスの公用語は当然ながらフランス語です。
フランス語は植民地時代の歴史からカナダで公用語として使用され、ほかにもアフリカのマリやカメルーンなどの西アフリカから中央アフリカにかけての地域で公用語として使用されています。
ヨーロッパでは英語に次いで第二外国語として使用されており、世界的な規模としてはフランス語の使用人口は約3億人と、ほぼ同規模のスペイン語やアラビア語の使用人口と比較すると世界で5番目に使用されている言語になります。
英語が苦手でも、フランスはもちろん、カナダのケベック、そしてアフリカの多くの国でフランス語を使用している地域が多いので、これらの国や地域ではコミュニケーション言語としては差し支えありません。
通貨
昔はフランというフランスならではの通貨が使用されていました。少しおもちゃのような薄っぺらい紙幣だったりもしたので、本当にこれがお金として使えるのかという印象を持たれていた40代以上の世代の方も多いのではないでしょうか。
イギリスのポンド、ドイツのマルクと並ぶ強い通貨として第二次世界大戦後のヨーロッパ経済を引っ張ってきた側面があります。
現在ではユーロに切り替えられ、利用されています。ユーロ自体の価値は大まかに平均すると日本円で1ユーロ=127円程度となっています。
フランスへ渡航する際には現地の通貨と両替をするので、きちんと最新のレートなどをチェックしておきましょう。
自然と気候
フランスには「ピュイ山脈とリマーニュ断層の地殻変動地域」という世界自然遺産があります。
他にはジロラータ湾、スカンドーラ自然保護区などがフランスを代表する自然として有名です。
本土以外にもレユニオン島の尖峰群などの自然があります。
フランスの気候は海洋性(変動海洋性も含む)、大陸性、山岳性、地中海性気候の4つに大別されます。
フランスの首都パリの場合、変動海洋性気候に区分され東京と比較すると年間平均温度は低く、年間平均降水量は少ないです。
日本からパリへ夏に訪れると比較的涼しく感じられます。
観光地
フランスに訪れた際には観光するべき箇所がたくさんあり、1回の観光旅行だけでは網羅できないほどたくさんあります。
フランス旅行が初めての方であれば、パリはまず外せないでしょう。王道のエッフェル塔や凱旋門、シャンゼリゼ通りを散策し、セーヌ川観光というのが鉄板です。
またヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館も魅力がある観光スポットですので、時間に余裕がある場合は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
他にも魅力ある観光スポットがフランス全土に渡ってたくさんありますが、2回目以降のフランス観光でしっかり巡ってみるのも良いでしょう。
フランス人の特徴
フランス人はおしゃべり好きな方が多く、好き嫌いなどの自己主張がはっきりしている場合が多いです。
また愛国心が強いこともあって、英語圏の国へ旅行に出かけても自国の言葉(フランス語)だけしか話さず、英語は理解できる人もフランス語を理解できず苦労する場面が見受けられることもあります。
割と感情的な部分もありますので、フランス人と討論する場合はテーマを選ぶ必要がありそうです。
最後に
フランスに関して基本情報などを取り上げてみました。
ヨーロッパの歴史の中枢にあった国であるこの国には魅力的な観光地がたくさんあり、フランス観光を満喫するには複数回訪れる必要があります。またフランス人はおしゃべりが好きな方が多いので、道を尋ねる場合は気兼ねなく応じてくれる方が多いので、いざとなったら助けになってもらいましょう。