日本にはないフランス特有の文化とフランスに来た時の注意点
日本にずっと住んでいると、日本生活に慣れきってしまい、フランスに来ても自然と日本同様の生活を求めがちです。
初めは、フランスの生活に触れ、「えっ?」とびっくりすることも日常茶飯事です。
私たちの日本と同じように、フランス人にも彼ら特有の文化があります。
これからフランスに留学やワーキングホリデーで生活を考えている人に、知っておいて欲しいいくつかのフランス特有の文化をまとめました。また、フランスに来た時の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレ事情
フランスでは、公衆トイレが有料の場所が多いです。
50サンチームや1ユーロと都市によって料金の設定は様々です。もちろん、無料で使用できる場所もあります。
また、便座がついていない!汚い!
これは、初めてみる日本人には、衝撃的だと思います。
便座のないトイレの使用方法
ずっと我慢できないので使用しますが、ではどうするか?気になりますね。
- トイレットペーパーで拭いてから座る
- そのまま座る
- トイレットペーパーを敷いて、その上に座る
- 空中で中腰をする
ちなみに、最後の空中で中腰をする方法は、友人に聞いた情報なので詳しいやり方はご想像にお任せします。
経験上、トイレットペーパーの補充がされていなかったり、トイレの水を流す際に便座にあたるところが濡れていることも多々あります。
いざという時のためにティッシュペーパーは必需品です。
また、フランスの家庭用のトイレは、日本のトイレのようにウォシュレットではありません。寒い冬は、座ると思わず飛び跳ねてしまうくらい、便座が冷たいですよ。
食事
ホームステイ先や友達になったフランス人との食事にも役立つので、いくつかの特有の文化をピックアップして紹介しますね。
フランス人の食事は、前菜、メイン、デザートと、食事の最後は、甘い物を食べます。
レストランでも、ホームステイ先などの夕食でも必ずと言っていいほど、前菜、メイン、デザートの順です。チーズは、メインとデザートの間に出てきます。
そして、食事のマナーは重要です。
食事中のマナー
①ゲップ
予期せぬ時にゲップが出てしまった!
このような場合、必ず「Pardon(パードゥン)」と言うようにしましょう。食事中のゲップは、フランス人にとってNGです。
これは、レストランに限った事ではありません。家族や恋人同士で食べる時も同様のマナーです。
②すする音
日本人は、お蕎麦やうどんを食べる時にすすりますよね。のどごしを大切にする日本人ならではです。
フランス人は、パスタを食べる時、すすりません。すする音は不愉快に感じるのです。ラーメンやお蕎麦を食べる時にも、すすらないで上手に食べています。
③咀嚼する際の音
食べている時、くちゃくちゃと音を立てながら話しません。必ず、口の中のものがなくなってから話し始めます。話しかけるタイミングも気をつけてくださいね。
④鼻はすすらない
日本人は風邪の時など、つい人前だと、鼻が出そうだったらすすってしまいますよね。
フランス人は、鼻が出たらかむ。人前でも気にせずに鼻をかみます。フランス人にとっては、すすることの方がタブーです。
始めは、抵抗があるかもしれませんが、次第に慣れてくると思いますよ。
食に関してビックリしたこと
日本人は、ブドウや桃の皮を剥いてから食べますよね。私もそれが当たり前だと思っていました。
しかし、フランス人は、ブドウの皮を剥かず、種も一緒に食べるのが当たり前。桃もアプリコットなども皮を剥かずにそのままガブリついています。
スイカだって、種を取り除かずに食べてしまうのです。
バカンス
学校に通っている頃からバカンスが多いです。ちなみにフランスの義務教育は、3歳からです。
学校は、6週間ごとに2週間の休みがあります。9月1日の新学期後、秋休み(フランスのお盆にあたる時期)、クリスマス休暇、冬休み、春休み(フランスの復活祭に当たる時期)、そして、夏の約2ヵ月の休暇。
仕事や日常のストレスから解放された時間はフランス人には大切。「休むために働いてる?」と思うくらい、バカンスが重要で大好きです。
そのため、「バカンスは何するの?」という会話をよくしています。
フランス特有の連休:Pont(ポン)
日曜日が祝日だとしても、振替休日はありません。その代わり、木曜日や火曜日が祝日だと、金曜日や月曜日を休み、3日間の連休にしてしまいます。
この事をフランスでは、”Pont(ポン)”橋と言います。
学校の教育機関でも”Pont(ポン)”を作って連休にしてしまうほどです。
自分の意見は言う
フランス人は、自分の意見を主張する事が重要なのです。自分の意見を発言することを学校の教育機関で小さいころから学び、育っています。
そのため、彼らにとって自己主張することは重要な文化です。その上、おしゃべりが大好きです。自分の主張をするあまり、感情的になり激しく言い争うこともしばしば。
そのことを根に持たず、時間が経つとお互いケロッとしています。
自分の非を絶対に認めない
たとえ、それが間違っていようとも、自分の非を認めず、自分の正論を主張します。夫婦同士のいざこざでも、絶対にフランス人は謝りません。ひたすら自分の正論を言い続けます。
相手の非を認めさせるなんて考えていると、フランスでの生活は、とてもストレスになりますよ。
ストライキ
私の友人は、「フランスの国民的スポーツ」なんて皮肉をこめて言っていますが、ストライキはほんとに多いです。
学校の教育機関や公共交通機関のフランスの国鉄SNCF、空港など至るところでストライキをします。
フランス人は、ストライキで自分が不憫な思いをしようとも怒りません。多くのフランス人は、ストライキをしている人たちの主張に賛同します。
フランス来た時の注意点
フランスに留学した時に特に注意しておくべき点を挙げておきます。
スリ
パリは、やはりスリが多いです。スリは、現金を持っている観光客を狙います。
フランス人は、買い物する時、レストランやカフェなどでの支払いは、カードあるいは小切手での支払いが一般的です。フランス人は、現金を持ち歩かない人が多いです。
スリ対策
- 現金、カード、パスポートなどは、セキュリティーポーチに入れ洋服の下に隠す
- ショルダーバッグは、身体の前にする
- リュックサックを背負う際は、リュックサックに貴重品を入れないようにする
- 小銭は、ズボンのポケットに入れて置く
- 危険な地域にはなるべく行かない
最後に一言
フランス特有の文化はたくさんありますよね。特に、トイレ事情は、綺麗なトイレに慣れている日本人にはかなり抵抗があると思います。
フランスで生活をするにあたり、フランス特有の文化を知り、生活に触れることは重要な事です。
こういったフランスの文化や習慣を予め知ったうえでフランスでの留学生活を楽しんでください。