フランスの主なおすすめ観光名所10選
観光大国のフランスは、魅力的なスポットがたくさんあります。花の都のパリをはじめ、フランスの地方にもその土地ならではの魅力が満載です。
語学学校などに留学すれば、週末を中心にフランスの観光名所に出かけて観光するトリップも企画されていたりもします。
ここでは、フランス在住10年の方が選りすぐったおすすめのフランスの観光地を紹介していきます。
パリ
フランスの首都パリは、世界的にも有名な観光スポットがたくさんあります。
絵画・演劇・バレエなどの芸術や博物館など見どころがいっぱいです。
例えば、スケルトンのピラミッドがシンボルのルーブル美術館は、1日では周りきれないほどです。
「モナ・リザ」、「ミロのヴィーナス」など古代から19世紀初頭の彫刻や絵画などが多数展示されています。
他にも、パリ中心にあるオペラ座は、まるで宮殿にいるかのような豪華絢爛な建築物です。
回廊や大階段、20世紀の有名な画家シャガールによって描かれたホールの天井画などなど見どころがいっぱいです。
オペラ座は、バレエ鑑賞をしなくても館内を見学ができるのでおすすめですよ。
ヴェルサイユ宮殿
パリ郊外にあるヴェルサイユ宮殿の歴史は、17世紀ブルボン王朝時代に建てられました。
釘1本まで装飾が施されなど、フランス黄金時代の豪華絢爛の建築、装飾、絵画、庭園を見学することができます。
当時の国王ルイ14世が、トップクラスの技師を集めて半世紀もの年月をかけ完成させた宮殿は、綺麗なだけでは語り尽くせない圧巻の世界感です。
ルイ14世とマリーアントワネットが挙式を行った礼拝堂や全長約73mにも渡り華麗な装飾が施された鏡の間は見逃せません。
宮殿だけではなく、広大な庭園やマリーアントワネットが愛してすごしたプチ・トリアノン、グラン・トリアノンなどもおすすめです。
フォンテーヌブロー
フランスの古城巡りというと、ロワール地方が有名ですが、パリからでも日帰りで行ける場所に素敵なお城がいくつもあります。
その1つが、フォンテーヌブローです。
パリ南東65キロに位置し、広大な森の中に宮殿と庭園があります。
フォンテーヌブローは歴代のフランス国王が住居として利用していたお城です。
中世封建時代には、狩猟地でもありました。
16世紀、当時の国王フランソワ1世がすでにあった質素な館を国内最大級のルネッサンス宮殿に作り上げました。
その豪華な宮殿は、1981年に、ユネスコの世界遺産に登録されました。
宮殿と並んで見どころは、1300ヘクタールもある広大な庭園です。
この庭園は、フランソワ1世とアンリ4世によって作られたルネッサンス庭園と、ナポレオン1世により作られた英国式庭園があります。
モンサンミッシェル
モンサンミッシェルは、中世時代からヨーロッパの有名なカトリック巡礼の1つでした。
「聖ミカエルを讃える岩山」という有名な言葉があり、司教オベールが大天使ミカエルのお告げによって小さな聖堂が建築されたのが始まりです。
その後、拡大を繰り返し、16世紀に現在の姿になりました。
モンサンミッシェルがあるこの、サン・マロ湾はヨーロッパの中でも潮の干渉が激しい場所です。
引き潮時には、陸より徒歩やバスで渡ることが可能ですが、満ち潮時には孤島になります。
海に浮かぶ修道院は、美しく神秘的です。
1979年にモンサンミッシェルとその周辺にある湾が世界文化遺産に認定されました。
リヨン
リヨンは、フランス2番目の都市です。スイスやイタリアの国境にも近くアクセスしやすい場所にあります。
リヨンは、美食の街としても有名です。ポールボキューズの生誕の街でもあり、リヨン郊外には巨匠ポールボキューズの本店があります。
リヨンに行ったらぜひ訪れてほしいのが、ポールボキューズ市場です。
市内にはいくつものマルシェがありますが、リヨン市民だけでなく多くの観光客が訪れるのが、ポールボキューズ市場です。
この市場には、リヨンの選び抜かれたお店が多く出店していて、フランスのMOF(フランス国家最優秀職人章)のお店やリヨンで有名なお店があります。
値段は少し高めですが、最高級のリヨンの味を堪能してみてはいかがでしょうか。
ボルドー
ボルドーと言えば、世界的に有名なボルドーワインを思い浮かべる人も少なくないはずです。
ボルドー周辺には、サンテミリオンやメドックなど有名なブドウ畑があります。
月の港と呼ばれるボルドーの街並みは、2007年にユネスコの世界遺産に認定されました。
旧市街地には、グロス・クロッシュなど中世の面影を残す建築物を目にすることができます。
ボルド―市内へと流れるガロヌ河岸に近代的な建物のワイン博物館「vin du cite(ヴァン デュ シテ)」です。
この博物館は、ボルドーワインだけでなく、世界中のワインについての歴史や文化を知ることができ、見学終了後には、ワインの試飲もできます。
ニース
1年を通して温暖な地中海気候のニースは、世界中的に有名な観光地です。
コートダジュール地方の有名な街、モナコやカンヌをはじめ、香水の村エズなど観光するのにアクセスがとても便利です。
ニースといえば、「紺碧の海」です。
美しい地中海をのんびりと散歩ができるプロムナード・デ・サングレは、3.5キロも続き、地元の人や観光客に人気のスポットです。
ニースは、サルデーニャ王国の支配下にあった事もあり、カラフルな建物を見ることができます。
石畳の細い路地が続く旧市街地には、マルシェやカフェ・レストラン、ショップなどがあり、地元の人や観光客で賑わっています。
エクサンプロヴァンス
年間を通して、およそ300日間も晴れた日が続くエクサンプロヴァンスは、ポール・セザンヌが生まれた街です。
また、エクサンプロヴァンスは水の都と呼ばれ、街の至るところに噴水があります。
市内にあるグラネ美術館には、若いセザンヌが描いた絵画などが収蔵されています。
郊外にあるサント・ヴィクトワール山は、エクサンプロヴァンスのシンボル的な存在です。
石灰岩質の山は、真っ白に雪が降っているのかと錯覚してしまいます。
セザンヌはこの山を愛し、多くの作品を描きました。
他にも、家族の別荘(ジャ・ド・ブッファン)やアトリエなど、セザンヌの足跡をたどりながら散歩をしてはいかがですか?
ストラスブール
ストラスブールは、隣国ドイツの影響を色濃く残しています。
市内を流れるイル川の中洲に位置している地区は、世界遺産に登録され観光客に人気のスポットです。
有名なラ・プティット・フランスは、アルザス地方独特の木の骨組みの家が並んでいて、とても可愛らしく、思わず写真を撮りたくなります。
また、街のシンボルでもある、ノートルダム大聖堂は、12世紀から260年もの歳月をかけ建てられたゴシック様式の大傑作です。
高さは142m、19世紀までヨーロッパで最大の建物であったノートルダム大聖堂は、思わず圧倒してしまう迫力があります。
また、フランス最古のストラスブールのクリスマスマーケットも有名です。数カ所で開催されており、毎年、多くの観光客が訪れ賑わっています。
カルカッソンヌ
フランス南西部にあるカルカッソンヌは、フランスの世界遺産に登録されている、歴史的城塞都市です。
日本ではあまり知られていないませんが、カルカッソンヌは、モンサンミッシェルに次いで年間の来訪者が多い観光地の1つです。
カルカッソンヌの歴史はローマ時代までさかのぼり、2500年以上もの歴史を経て作られた城塞都市です。
全長3,000mにもわたる城壁は、敵からの侵略を防ぐために2重構造になっています。
歴史的城塞都市の中にあるコンタル城は、素敵なカルカッソンヌが町並みを一望できたり、中世の戦士になった気分が味わえる展示物の見学ができます。
11世紀から13世紀にかけ、ロマネスク様式とゴシック様式を融合した教会や夏にはフェスティバルが開かれる野外劇場など、中世にタイムスリップしたかのようなひと時を過ごせます。
まとめ
首都パリで美術館や人気スポットを観光するのもおすすめですが、地方には、その年ならではの歴史的な建造物がたくさんあるので必見です。
魅力がいっぱいあるフランスをぜひ満喫してくださいね。