オーストラリア人の性格や特徴、国民性について留学経験者が解説

オーストラリアに留学を検討するときに、「オーストラリアってどんなところかな?」と気になりませんか?オーストラリアは気候が良く、南国のイメージがありますよね。前向きなイメージの多いオーストラリアですが、実際にはどのような人達が住んでいるのでしょうか。

というわけで、オーストラリア人の特徴や国民性についてお話ししていきたいと思います!

このページで、だいたいのオーストラリア人のイメージがつかめてくると思いますよ。

オーストラリア人の特徴と性格

オーストラリア人といっても色々な人がいるので一概には言えない部分はありますが、実際にオーストラリアに住んでいる人の口コミを元に、オーストラリア人から感じる特徴や国民性についてまとめました。

おおらか

オーストラリアには南国のイメージがありますよね。シドニーやメルボルンなどの都市部では四季もありますが、比較的一年中あたたかく、気候の良さから人間性もおおらかです。基本的に細かいことは気にしない、何かあっても「No Worries(心配ないさ)」が口癖の人々です。自分にだけでなく、相手にも完璧を求めることはありません。オーストラリアでは誰しもが、心からリラックスして過ごすことが出来るでしょう。

親切

親切な人が多く、困っているとすぐに誰かが話しかけてくれます。特に体力のある若い男性は、大きな荷物を持っている人を手助けするのも当たり前、子どもや老人はもちろん女性に席を譲るのも当たり前といったように、親切にすることに特別意識を持たず自然に行っています。

陽気

陽気な人が多く、道を歩いていると「Hi」と挨拶されます。まるで友達かのように、誰かれ構わず話しかけてしまうのもオーストラリア人の特徴の一つ。こういた光景は特にビーチ沿いの町で見かけることが多いです。

時間にルーズ

電車はしっかりと時間通りに来ることが多いですが、バスは時間通りには来ないことの方が多いです。また、コーヒー片手に仕事に遅れてくる人も普通にいます。遅刻を咎める人もいないので、時間を守らないことに対して「悪いこと」という感覚はないのかも知れません。良く言えばおおらか、悪く言えば時間にルーズということになりますね。

自己主張ははっきりする

オーストラリアで生きていくためには、意思表示が大切です。「イエス」「ノー」をはっきりと伝えること以外にも、例えばバスに乗る時は手を上げて乗る意思を表示しないとバス停に止まってくれないという制度になっています。「相手の気持ちを汲む」日本の文化とは180度異なるので、最初は戸惑うこともあるかも知れません。

プライベート重視

プライベートを非常に重視します。休日・祝日は出勤しないことが当たり前なので、アルバイトの場合は時給が倍になります。

平日も定時に帰宅するので、午後5時ごろにはパブでビールを飲む人若い男性が増えます。また、ショッピングセンターやスーパーマーケットも、日本に比べると営業時間が短くなっており、利用者よりも働く人を優先にしていることが実感出来ます。

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オーストラリア人で注意すること

オーストラリアの前向きな部分をたくさんご紹介してきましたが、マイナス部分もあります。マイナス面も頭に入れておくことで、総合的にオーストラリア人への理解が深まると思います。

意外とレイシスト

オーストラリア人のマイナス面の一つとして意外とレイシスト(差別主義的)な人がいるということです。

アメリカやカナダ・イギリスに比べると圧倒的にアフリカ系住民が少なく滅多に見かけることはありません。また、移民の中ではアジア系が多いですが、英語が話せなくても移住するアジア系は非常に多いので、「アジア系は英語が話せない」という先入観を持ち、そのことに対してマイナスイメージがあるイギリス系オーストラリア人は態度で示して来ることがあります。永住権の取得条件が年々難しくなっているのにも、こういった背景があるのかも知れません。

英語に癖がある

アメリカ英語よりもイギリス英語が強く、さらに訛りがあるので、日本人に馴染みのない英語を使います。「Day」を「ダイ」と発音したり、オーストラリアにしかない表現を使用することもあります。英語がもともとある程度話せる場合は問題ありませんが、オージーイングリッシュに慣れるまでには少し時間がかかるかも知れません。

Sorryと言ってはいけない

オーストラリアでは「Sorry」というと負けを認めたと認識され、強く非難される場合もあります。自分に非がない場合や100%自分の責任というわけではない時にはむやみにSorryと言わない方がよいでしょう。

また、人混みを通る時にも「すみません」の感覚で言いそうになりますが、オーストラリア人はそういう場合でも絶対に「Excuse me」と言います。実際にカナダでは「Sorry」を使う人もいるので、オーストラリア人の特徴ということなのでしょう。

オーストラリアの国旗

オーストラリアの人がされたら嬉しいこと/嫌なこと

オーストラリアの人達と接する際にやってもらって嬉しいことや避けておくべきことなど事前に知識を持っておくことで、地元の人達との交流もスムーズに進めることができるでしょう。

嬉しいこと

オーストラリアではありふれた光景なのですが、知らない人同士でも「簡単な挨拶」を交わすことがよくあります。

フレンドリーで気さくな性格のため根付いた文化だと言えるでしょう。

例えば、カフェやレストランで注文をする際に、必ずと言ってもいいほど「Hi, how are you?」 と聞かれます。それに対して 「I'm good, thanks. 」 や 「Pretty good, how about you?」 などと返してあげましょう。

また、別れるときや去り際にも、 「Have a nice day!」 などと、にこやかに挨拶するとオーストラリア人は喜んで「You too.」と返事をしてくれます。基本的なマナーですが、日本では馴染みがないことなので頭に入れておくと良いでしょう。

嫌なこと

それに対し、オーストラリアでタブー視されているマナーは「年齢」または「結婚しているかどうか」など、プライベートな質問をすることです。

初対面で聞くことはとても失礼な行為となるので、注意が必要です。オーストラリア人特有の考え方で、人を判断するのに年齢や既婚・未婚などで判断しないというのが根底にあるからです。

中には、年齢を知らないまま仲良く過ごす同僚や友人を多く見かけます。もちろん親しくなった後に聞くのはOKですが、少し気を使いながら聞いてみることをおすすめします。

他の英語圏の国の人達とオーストラリア人との比較

オーストラリア人と他国との比較

こちらではオーストラリア人とアメリカ人の違いを、国民性、仕事、多様性に焦点をあてて比較してみます。

国民性

オーストラリア人は親しみやすく、明るく陽気な国民性です。

アメリカ人も同様に、とてもフレンドリーで初対面の相手に対しても愛想がよく、すぐ親しくなれると言えるでしょう。

仕事

両国の仕事に対する姿勢も同じ傾向にあり、定時労働や休暇の取得が比較的柔軟で、ワーク・ライフ・バランスを重要視しています。

「仕事は仕事」、「プライベートはプライベート」と境界をはっきりさせ、仕事終わりや週末の家族との時間も大切に生活している人たちが多いようです。

多様性に対する寛容さ

オーストラリア人の異文化・多文化への寛容性はアメリカ人より高いと言えるでしょう。それはオーストラリアが世界有数の多民族国家で、幼いころから異なる文化やその文化を持つ人たちと接する機会が多いためです。

実際に、街中では、白人、黒人、アジア人の人たちが一緒に食事をしている光景をしばしば見かけます。

オーストラリア人の他国の見方:日本はどう見られてる?

オーストラリアの人達が他の国をどうのように見る傾向にあるか、オーストラリアに比較的近い、イギリスとニュージーランド、そして私たち日本に対する見方に焦点を当ててみます。

イギリス

かつてイギリスの植民地であったオーストラリア。現在もイギリスを国家元首としているため、母国や故郷であると肯定的に認識するオーストラリア人が比較的多いです。また、外交、貿易、経済など幅広い分野で協力関係を築いていると考えています。

ニュージーランド

オーストラリアの隣国であり、互いに強い家族意識を持っている同盟国。両国とも国家元首はイギリスであり、コロナ過では「Travel Bubble(トラベルバブル)」を実施したりと良好な友好関係を築いていると言えるでしょう。

日本

貿易や経済面において、日本の恩恵をとても受けていると考えており、憧れや物珍しさがあるようです。観光面でも日本は重要な相手国であり、一度は訪れてみたい国と考えるようです。日本人はオーストラリア人にとって、努力家で、忍耐強く、きちんとしたマナーを身につけており、またルールを守る国民として認識されています。

オーストラリア人の宗教観と政治的価値観

それでは少し視点を変えて、オーストラリアの人達の対内的な見方や考え方を、宗教や政治的な側面でみてみます。

宗教観

多国籍国家であるがゆえ宗教もバラバラですが、オーストラリアは主にキリスト教徒の国です。2021年の調査によれば、各宗教の信仰の割合は以下の通りとなっています。(参考1)

  • キリスト教:43.9%
  • 無宗教:8.9%
  • イスラム教:3.2%
  • ヒンドゥー教:2.7%
  • 仏教:2.4%

政治的価値観

オーストラリアの政治制度は、自由民主主義に基づいております。

主な価値観として、

  • 「選挙と被選挙権の自由」
  • 「集会と政治参加の自由」
  • 「言論/表現/信教の自由」
  • 「法の支配」
  • 「その他の基本的人権」

があります。また、18歳以上のオーストラリア国民は、選挙で投票しなければならず、投票しなかった場合罰金が課せられます。(参考2)

オーストラリア人の生活観

オーストラリア人の生活観

オーストラリアの人達の一般的な生活意識についても見てみます。主に恋愛、結婚、家庭、生活様式について。

恋愛観

オーストラリア人は付き合う際に告白をしません。ある程度デートを重ね、お互いに本当に付き合いたい相手なのか見極めるお試し期間を経て、気づけば付き合っている状態になる人が多いようです。また、愛情表現はとてもストレートでわかりやすく、一緒にいるときは恋人のことだけを考えますが、1人の時間も大切にする傾向があります。

結婚観

オーストラリアでは結婚(婚姻)とディファクト(事実婚)の両方が法律で認められており、結婚に対する考え方は人によって様々なようです。例えば、子供ができたからと婚姻関係を結ぶカップルもいれば、一方で、子供ができたとしても、事実婚のままパートナーとして一緒に暮らすカップルもいるようです。(参考3)

家庭観

オーストラリアでは家族と過ごす時間をとても大切にしており、週末には皆が家に集まり、一緒に食事をすることが一般的です。また、共働きの家庭が多いため、家事や育児も役割が決まっている訳ではなく、共に協力し合いながらこなす人々が多いように感じます。

生活様式

アウトドアが大好きで、のんびりとした生活、週末のカフェ文化で知られています。オーストラリアの主要都市のほとんどが海岸線沿いにあるため、多くの人がビーチで泳いだり、週末には公園でブランチ(朝食を兼ねた昼食)をゆったりと楽しんでいる人たちを見かけることができます。

また、スポーツ観戦もオーストラリアの生活様式を語る上で欠かせない要素です。

例えば、

  • クリケット
  • ラグビー
  • オールトラリアン・ルール・フットボール(AFL)

等が人気で、地元の人は試合のためにパブに行ったり、クリケットの試合では一日中太陽の下で過ごしたりと、オーストラリア人にとってスポーツ観戦はライフスタイルの一部なのです。

オーストラリアの住民

オーストラリアの統計局によると、2022年の国勢調査では、国民の出生地の割合が出されています。それによると、トップ5の出生地で、イギリスが3.7%、インド2.9%、中国2.3%、ニュージーランド2.3%、フィリピン1.2%です。

ヨーロッパ系やオセアニア系の割合が減り、東アジアと南アジアを中心としたアジア系の割合が増えてきている傾向です。

アボリジニ(先住民)

オーストラリアにはまだ、先住民が住んでいます。オーストラリアの先住民はアボリジニと言い、元々オーストラリア大陸に住んでいた人々です。

以前はイギリス系移民によって迫害されてきましたが、現在は国家の保護を受けて生きています。オーストラリアはアボリジニとイギリス系移民とその他の移民によって成り立っているのです。

オーストラリア出身の著名人

オーストラリアの著名人でよく耳にするのは、やはり映画に登場する役者たちではないでしょうか。

Hugh Jackman(ヒュー・ジャックマン)

オーストラリアを代表するシドニー出身の俳優。映画「X-MEN」で一躍有名になり、代表作には映画「オーストラリア」、「レ・ミゼラブル」など。

Cate Blanchett(ケイト・ブランシェット)

メルボルン出身の大女優。映画「アビエイター」、「ブルージャスミン」で二度もアカデミー賞を受賞。

Chris Hemsworth(クリス・ヘムズワース)

メルボルン出身の俳優/映画プロデューサー。オーストラリアのテレビ界最高峰であるロギー賞で人気新人俳優賞を受賞。代表作としてマーベル映画の「ソー」、「アベンジャーズ」などが有名です。

まとめ

オーストラリアは基本的に陽気で平和な国です。英語を勉強しながらものんびりと過ごしたい人にオススメで、心からリラックスして過ごすことができるでしょう。

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