イギリスでの銀行口座開設とATM利用方法
イギリスで留学したり、ワーホリしたりする中で、特に必要になってくるのが、お金の管理です。イギリスに留学する場合でも、ワーホリで生活する場合でも、イギリスの銀行に口座を保有しておくことは便利です。イギリスの銀行で口座開設する方法についてご案内します。
イギリス銀行口座開設のメリット
イギリスでワーキングホリデーや学生ビザ(Tier4)で留学した場合には、現地で就労することができます。
現地で働くのに備えて、イギリスの銀行口座開設を開設しておくと、賃金は開設した口座に蓄えておくことができます。銀行口座を開設するメリットとしては以下のことが挙げられるかと思います。
■小切手に対応している
賃金はチェック(小切手)でもらうことが多いので、そのチェックをそのまま銀行に持っていき、開設した口座に入れておくことができます。また口座を開設することで、小切手で気軽に支払いもできるようになります。
■デビットカードにも対応
口座を開設するとデビット機能付きのキャッシュカードも付与されるので、キャッシュカードでそのままクレジットカードのようにお店やオンラインショッピングで利用することもできます。
■日本からの仕送り先に
イギリスへ留学する場合でも、イギリスの銀行に口座を開設することで、日本からの仕送りなどの受け取りに便利です。
■ATMで現金を引き出せます
さきほどのデビットカードはキャッシュカードでもありますので、もちろん銀行のATMから現金を引き出すこともできます。
■日々の明細も確認可能
日本のような通帳という形ではないですが、毎月紙で入金や出金の明細が送られてきます。この明細はオンラインでもチェックできます。日本でもカード会社が支払明細を送ってくると思いますが、同じような感覚です。
イギリスの大手銀行
街中でいろんな銀行を見かけるとは思いますが主な大きな銀行は
- HSBC(エイチエスビーシー銀行)
- Barclays(バークレー銀行)
- Lloyds(ロイズ銀行)
- Natwest(ナショナルウエストミンスター銀行、略してナットウエスト銀行)
- Co-operative(コーペラティブ銀行)
となります。
留学生ですとLloydsを使っているのをよく見かけます。
とゆうのも、イギリスでは銀行口座を開くのに結構厳しく審査され色々な書類を求められます。
その中でもLloydsは比較的緩く提示する書類も少ない様です。
銀行口座開設で必要な書類
以下の書類で揃えられれば、準備できるならできるだけ準備した方が良いでしょう。
- パスポートとビザ
- イギリスの運転免許証
- イギリスでの学生証(学校からのレターもあればなお良し)
- 過去3ヵ月分の日本の残高証明証(英訳)
- 公共料金の領収書(住所と本人の名前が記載されているもの)
- カウンシルタックスの支払い証明書(住所と本人の名前が記載されているもの)
- 職場からの在籍証明書
- 大家さんからの在住証明書
学生でシェアハウスをしているとなかなか公共料金やカウンシルタックスの証明書を提示するのは難しいと思いますが他の書類があれば大丈夫です。
ただ、銀行によっては住所の確認が出来なければ作れないところもあるので気をつけて下さい。
その点がLloydsは緩く、人気なのかもしれません。
あとは銀行の担当者次第です。
イギリスのあるあるではあるのですが、銀行の担当してくれた担当者に寄って言うことが違ってくるので同じ銀行でも違う店舗に行ったら開設できたと言ったケースも多々あります。
諦めずに何回か挑戦してみて下さい。
口座開設書類提出後
書類が揃い審査が下りたら、次は日程と時間を指定されて軽い面接になります。
面接と言っても英語の面接とゆうよりは書類の確認で名前、住所、国籍、働いている場所又は学校名などを口頭で説明する感じです。
その後どの様なカードにするか、キャッシングのみか、デビットカードか、クレジットカードにするか決めます。
イギリスではデビットカードが主流なのでこちらを作るのをお勧めします。
デビットカードとは、キャッシュカードがクレジットカードのように利用できるような感覚です。クレジットカードとは違って、利用した際に即座に口座から利用代金が引かれます。キャッシング(金利が付くもの)や分割払いなどはできませんが、クレジットカードとほぼ同じように利用できるので、オンラインやお店での決済に便利なカードです。クレジットカードブランドのVISAやMasterのネットワークを利用し、紐ついている銀行口座から即座に引き落としされます。海外の銀行ATMからもその時のレートで現金を引き出せます(キャッシングとは異なります)。
口座開設時に暗証番号も設定するので決めた暗証番号を忘れない様にしてください。
以上が終わりましたら無事に口座開設終了です。
あとは7~10日後にカードが書留で送られて来るのでお待ちいただくようになります。
イギリス銀行通帳の代わりとなる明細
イギリスでは銀行通帳というものが無い代わりに毎月出入金の明細用紙がご自宅に送られて来ます。
そのため、お引越しなどをした際には住所変更を忘れずに行ってください。
イギリスの銀行ATM
無事にカードを受け取ったら実際にATMに行ってみましょう。
ATMの場所はだいたい銀行の外、スーパーマーケットの外、大きな駅の構内に設置されています。
イギリスのATMは日本と違いほとんどが道路に面しており最初はびっくりするかもしれません。
昼間や人通りの多いところは逆に安心ですが夜間や人通りの少ないところでの引き出しは注意をしましょう。
もちろん昼間でも暗証番号を入力する際には手元を隠して周りに注意は必要です。
たまにコンビニや小さなスーパーの中に設置されていますが手数料が高かったり、紙幣が入っていなくて使えなかったりするのであまりお勧めはしません。
また、ATMで可能なのは現金の引き出しと残高照会のみです。
振込をしたい場合には銀行の窓口に行くか、パソコンや携帯でのオンラインでの操作になります。
自分の口座に入金をしたい場合も窓口に出向くか銀行内にあるdepositとかかれた無人機で行うかになります。
ここらへんに関しては少し不便ですね。
イギリス銀行の小切手(チェック)
最後に、あまり日本では聞きなれない小切手。
こちらでは銀行口座を開くと同時に小切手帳をもらえます。
最近ではあまり使われていませんが自動車免許の申請や入学金などの振込の際などに使えます。
小切手の記入項目は主に5つ。
(1)宛先名
Mr. 、Mrs. 、Ms. 〇〇―
口座名義通りに記入し、最後に―(ハイフンのような棒線)を。
(2)英文字で金額
例えば、£100.20(100ポンド20ペンス)の場合、
one hundred pound and twenty pence only ―
£100(100ポンド)の場合、
one hundred pound only ―
penceがつく場合はandを必ずと、最後はonlyと―(ハイフンのような棒線)を忘れずに
(3)日付
dd/mm/yyyy
イギリスでは 日/月/年の順です
(4)英数字で金額
£100.00― 又は£100.20―
ポンド単位でも必ず.00と最後につける様に
(5)自分のサイン
左端にある自分用控えも忘れずに。
後は記入事項を確認して相手に渡すか送るだけです。
小切手を受け取った場合
逆に小切手が送られて来たらどの様にするか。
銀行窓口に持って行き換金する方法と、銀行内にあるdepositのATMで換金する方法があります。
銀行窓口で換金
受け取った小切手を自分の口座がある銀行へ持参して換金してもらいます。
Deposit ATMで換金
機械での換金方法ですがまず、自身のカードを入れます。
するとdeposit か chequeを聞かれますのでchequeを選択。
次に下にある小切手を入れるところに紙を入れます。
すると中でスキャンをし、金額が表示されるのでよろしければyesを選択すると、いついつまでに口座にお振込されますと表示が出て来るのでそれで終わりです。
あまり使う機会はないと思いますがせっかくなので小切手帳をもらったら一度使ってみてもいいですね。
デビットカード紛失時の対応
デビットカードを紛失した場合は、即座に銀行に連絡をして紛失したカードの無効化と新しいカードの発行を依頼します。
連絡方法は銀行により異なりますので、必ず各銀行に問い合わせし詳細を確認したうえで、各銀行の指示に従ってください。
主な対応方法を以下ご紹介しておきます。
オンラインで連絡
各銀行のホームページへアクセスし、個人のアカウントにログインしたうえで、「カードの紛失」からカードの紛失についてレポートします。
銀行窓口で連絡
各銀行の窓口へ足を運び、カード紛失の旨を担当者に告げます。代替のカードが即座に必要な場合には、代わりのカードを即座に発行してくれる銀行もあります。