ロンドンの物価
ロンドンの物価はとても高いイメージがあると思います。実際に電気代やガス代などの光熱費を中心に高騰しており、それが他の生活費にも転嫁して生活費が総じて高くなっています。
更に、日本人にとっては円安が追い打ちをかけていて、日本の1.5倍~2倍というものもざらではありません。
それでは、実際にロンドンの物価について、項目別にいくつかご紹介したいと思います。
ロンドンの家賃
ロンドンの家賃ですが、これはイギリスでも問題になっていて、収入よりも家賃が高いという状況が続いています。
日本で見られるように自分だけが占有できる家や部屋を借りるというのは大変で、ほとんどの若者はシェアハウス(部屋は個々にあるがキッチン、バストイレ、リビングは共有)もしくはシェアルーム(同じ部屋にベッドを2つ又は1つのベッドを共有)をしています。
ロンドンの家賃は、住む地域やゾーン、契約年数によっても異なりますが、シェアハウス(光熱費等込み)でおおよそ平均£600(約117,000円)あたりです。
日本でいうワンルームを借りたい場合、安くても£1,000(約195,000円)ぐらいはします。
ちなみにロンドンだと東の方(イースト)が西(ウエスト)より安いです。
※イースト:ストラットフォードやレイトンあたり
※ウエスト:イーリング・アクトンあたり
もちろん中心から離れれば離れるだけ家賃は安くなりますが、その代わりに交通費がかかります。
また住む場所に合わせて住民税とも言えるカウンシルタックスの支払い義務も生じます。
ロンドンの交通費
次に交通費です。ロンドンではゾーン1の中心部を基準に、放射線状にゾーン2-3-4と広がっています。
電車代もこのゾーンで変わっていきます。
1番住居の多いゾーン2やゾーン3で1ヶ月の定期は指定ゾーン内の地下鉄やバスの乗り放題を含め£148(約28,900円)~£174(約33,900円)です。
電車代といえば、ロンドンでも日本と同様に公共交通機関で使用できるICカードのオイスターカードというものがあります。
普通に切符を買うと1番安くても£6.3(約1,200円)するところオイスターカードがあれば£2.5(約500円)になります。
そして、このオイスターカードでバスも乗り放題になるのでロンドンに着いたらまずこのカードを手に入れる事をお勧めします。
ロンドンの食費について
次に食費です。食費は自炊をすれば外食で外で食べるより安く抑えることができます。
日本と同じくらいの値段と感じるのが野菜、果物、肉、ワイン、チーズです。
お肉は200gの厚みのあるステーキが£5(約1,000円)ほどでありますし、チキンの丸焼きも£6(約1,200円)ほどで買えます。
果物もラズベリーが1ケースにごっそり入って£3(約600円)ほど、ワインも£6(約1,200円)ぐらいで美味しく飲めます。
ジャガイモは1kgで£1.5(約300円)、人参も20本ぐらいは入ってて£1.5(約300円)です。
これらの食費は実際にロンドンでの特定のスーパーマーケットで観察した際のお値段です。ロンドン全体の平均的な物価を知るには以下のサイトが役立ちます。
ロンドンでの外食費
外食となるとランチで1人だいたい£15(約2,900円)ほど、ディナーとなると飲み物も含めだいたい£35(約6,800円)ほどかかります。
更にロンドンではほとんどのレストランでサービスチャージ代として12.5%が加算されるので少し高く感じます。
コーヒーはだいたい1杯£3.5(約700円)、エスプレッソは£2.5(約500円)ぐらいと日本とそれほど変わりません。
ロンドンで買うたばこ
日本に比べて1番高いと感じるのはおそらくタバコだと思います。
普通の日本で売ってる1箱440円くらいのタバコが1箱£10(約2,000円)します。
おまけ(国外旅行)
ロンドンだと海外(おもにヨーロッパ)に行きやすいのも良い点です。
日本国内旅行に行く感覚で、LCCを使えば安い時には£10(約2,000円)でイタリアなんかにも行けちゃうんですよ。
ロンドンで必要な医療費
そして、医療費ですが現地のNHSというシステムに登録するとタダなります(歯医者を除きます)。
そして薬もタダ、入院しても出産しても手術をしても全てタダなんです。
とてもありがたいですね。
その代わり予約をして、診察してもらえるまでに時間がかかります。
緊急性ではないけどすぐに見てもらいたい場合プライベート病院もありますがこちらはとても高いです。
なお、留学に関しては、ビザを申請して保険料の支払いをしない限り、このNHSからの恩恵は受けられません。
6ヶ月未満の滞在でビザの申請が必要ないパターンで留学される場合は、NHS制度の適応はございません。
最後に
ロンドンでは消費税が20%もあるんです。
ですが、生活に必要最低限な物には消費税がかかりません。食品(一部を除く)、書籍、子ども用品などです。
ですが外食はもちろん、酒類、菓子類などには加算されます。
そのためイギリスではこの消費税の事を贅沢税と呼んでいます。必要最低限以上に贅沢をすれば消費税を取りますよと。
高いと感じますが理にかなってますね。
もちろん、階級社会のイギリスですから上を見たらキリがありませんが、1ヶ月£1200(約234,000円)ほどで普通に生活する分には日本で過ごしていたのと同じぐらいの感覚で暮らせます。