イギリスに多い苗字(ファミリーネーム)と意味・一覧表
日本人の苗字にも、田中・佐藤・鈴木など、よく耳にする苗字があると思います。
一方で、イギリス人にも、実に45000以上の苗字(ラストネームまたはファミリーネーム)があると言われています。
では、日本の田中や佐藤と同じように、イギリス人の中でよく聞く苗字やラストネームというものはあるのでしょうか。
イギリスで行われた調査元にして、イギリス人で多い苗字、そして名前をご紹介していきます。
イギリス留学でイギリスについて知識を深めていく上での、ちょっとした豆知識として、イギリス人に多い苗字という点で知っておくとイギリス人とのコミュニケーションもとりやすくなるかもしれません。
イギリス人に多い名前
まずは、イギリス人にはどういった名前が多いのか見てみましょう。
ファーストネーム(下の名前)
最初にファーストネーム、日本でいう下の名前ですね。日本でいうと、茂や浩二、幸子や和子といったところでしょうか。
■ 男性
- David/デービッド
- John/ジョン
- Michael/マイケル
- Paul/ポール
- Andrew/アンドリュー
- Peter/ピーター
- James/ジェームス
- Robert/ロバート
- Mark/マーク
- Richard/リチャード
■ 女性
- Susan/スーザン
- Margaret/マーガレット
- Sarah/サラ
- Patricia/パトリシア
- Elizabeth/エリザベス
- Mary/メアリー
- Julie/ジュリー
- Karen/カレン
- Christine/クリスティン
- Helen/ヘレン
ミドルネーム
日本ではあまり見かけることはないですが、イギリスではミドルネームを持っている方も多いです。ミドルネームはファーストネームと同じような名前で呼ばれていることも多いです。
■ 男性
- James/ジェームス
- John/ジョン
- William/ウィリアム
- Thomas/トーマス
- David/デービッド
- Robert/ロバート
- Edward/エドワード
- Peter/ピーター
- Lee/リー
- Christopher/クリストファー
■ 女性
- Louise/ルイーズ
- Rose/ローズ
- Grace/グレイス
- Ann/アン
- Elizabeth/エリザベス
- Marie/マリー
- Mary/メアリー
- Amy/エイミー
- Catherine/キャサリン
- Victoria/ヴィクトリア
サーネーム/ファミリーネーム(名字)
最後にイギリスでよく聞く名字です。日本でいう、佐藤や田中に相当する名前です。
- Smith/スミス
- Jones/ジョーンズ
- Williams/ウィリアムズ
- Taylor/テイラー
- Brown/ブラウン
- Davies/デービス
- Evans/エバンス
- Thomas/トーマス
- Wilson/ウィルソン
- Johnson/ジョンソン
これらのリストを見ますと、例えば、男性だとDavid Smith、女性だとSusan Jonesといった名前であれば、コテコテのイギリス人の名前という事になるかと思います。
イギリス人の名字/ラストネームについて
それでは、イギリス人に良く見られるラストネーム(苗字)とその由来をランキング上位の中でご紹介したいと思います。
イギリス人のラストネームの多さランキングについては、西イングランド大学の調査を元にまとめたイギリス人名字ランキングを元にご紹介しています。
職業由来の名字
Smith(スミス)
この苗字はよく聞くかもしれません。スミスさんです。
イギリスにWH Smithという雑誌や食料品を売る小売店チェーンもあります。スミスなのでblacksmithなど鍛冶屋由来の苗字です。
Taylor(テイラー)
テイラーというぐらいなので、仕立て屋のテイラーという職業からきている苗字です。
職業由来の名字で他にあげられるのは、以下の名字がそれに相当します。
- Wright/ライト
- Cook/クック
- Turner/ターナー
- Knight/ナイト
言語由来の名字
Evans(エバンズ)
イングランドのJohn(ジョン)という名前をウェールズ語で変形させた言葉Evanを由来としています。
Williams(ウィリアムズ)
イギリスでウィリアムズと言ったら、ロビー ウィリアムズでしょう。(古いかな)ドイツ語のWillihelmから由来し、Williamから派生した苗字です。
見た目由来の名字
Brown(ブラウン)
ブラウンはそのまま訳せば茶色ですね。
その茶色から由来している苗字で、イングランドやスコットランドで茶髪の人をさすニックネームだったそうです。
Redhead(レッドヘッド)
恐らくそのまま赤い頭という見た目で名前が付いたと思われます。
Black(ブラック)
そのまま黒ですね。日焼けが激しかったのでしょうか。
Fox(フォックス)
きつねに似ていたか、きつねのような風貌だったのか、そういったところでしょうか。
Little(リトル)
そのまま小さいイメージを持たれることの多い方だったのかなと思われます。
Armstrong(アームストロング)
腕相撲が強いか、すごく太い腕をしていたといった方だったのではないでしょうか。
関係性由来の名字
Johnson(ジョンソン)
この苗字も父親絡みの言葉からきていて、ジョンの息子という意味を持っています。Johnsonの言葉自体は、もともとはヘブライ語が起源のようです。
Wilson(ウィルソン)
文字通りWillの息子という意味で、イングランドの父親にまつわる言葉が由来となっています。
Williamを短くした苗字です。
Davies(デイビーズ)
ウェールズ語で父親との関係まつわる言葉を由来とする苗字です。
Jones (ジョーンズ)
ジョーンズさんです。
イギリスでジョーンズと言って連想するのは、ブリジット ジョーンズの日記という映画が一昔前に日本でも公開されました。
Thomas(トーマス)
イギリスで、トーマスと言えば、機関車トーマスが思いつきますが、もともとは新約聖書にある名前で、キリストの信奉者セイントトーマスの人気を得て普及した苗字です。
地名由来の名字
Heath(ヒース)
Heathは荒野や荒れ地という意味がありますが、そういった場所出身の方だった可能性がありますね。
Dale(デイル)
Daleは谷や谷間を表しています。元々の出身が谷間の地域から出てきたという意味を持っているかもしれません。
Preston(プレストン)
特定の地名からきている名前もあります。これはプレストンという場所出身という形で名前を付けたと思われます。
イギリス人のラストネームの特徴
以上これまでに挙げた苗字は、イギリス人に多い苗字やラストネームではありますが、BBCの調査などによると、イギリスにあるラストネームの50%が地名由来だそうです。
そして、23%が関係性を示す苗字なっているそうです。
例えば、WilsonやJohnsonなどは、Wilの息子だったり、Johnの息子という意味だったりします。そこに父親と息子との関係が苗字の中で垣間見れます。
地名由来の苗字の例として、他には、GreenやHillといった苗字も挙げられます。
19%がニックネーム由来で、Brownなどはその例です。
8%がSmithやTaylorなど職業を由来とした苗字になっています。8%ですが、この職業由来の苗字の多さが上位に位置しているという結果になっています。
職業由来の苗字では、他には、Baker、Beadle、Rutter、Baxterなどがあります。
これらの苗字に関する調査は、インド系やアフリカ系などの移民家庭も含めて調査した結果となっています。
下の名前とニックネーム
これまで苗字の名前で見てきましたが、では下の名前(英語で言うFirst NameまたはGiven Name)はどういった感じかというと、男性と女性で分かれます。
Baby Centre UKによる2017年新生児のデータとなります。
イギリス人の下の名前:A~N
Amelia
アメリアと呼びます。女性名です。Amalee、Amalia、Amelie、Mali、Meli、Mellie、Melly、Milliなどニックネームも幅広く派生している印象です。
George
ジョージです。よく聞く名前だと思います。ニックネームは、Georg、Georgio、Georgyなどあります。典型的な男性名です。
Harry
ハリーポッターのHarryですね。ニックネームは、HalやHarrieが多いです。男性です。
Jack
イギリスでジャックと言えば、ジャックザリッパー(切り裂きジャック)でも耳にすることがあるかと思います。ニックネームはそのままJackだったり、JackieやJacky、Jockと呼ばれることもあるようです。男性の名前です。
Lily
リリーです。短い名前なのでニックネームはあるのかなとも思いましたが、ありました。Lee LeeとかLilと呼ばれるようです。女性の名前です。
イギリス人の下の名前:O~Z
Oliver
オリバー。男性の名前です。ニックネームは、Ollie、Olly、Olleyが多いようです。カタカナにすると“オリー”というところでしょうか。
Olivia
オリビアです。女性の名前です。ニックネームは、Oliva、Olive、Olivettaなどで呼ばれることがあるそうです。
Sophia
ソフィア。Saffi、Soph、Sofiというニックネームが多いです。女性の名前です。