イギリス留学への費用の相場と予算観
イギリスへ留学しようと思うと、気になることの一つが費用のことだと思います。
イギリス留学(主に語学留学)にはいったいどのぐらい費用がかかるのが相場なのか、そしてどのくらい予算を見積っておけばよいのでしょうか。
一番の人気留学先ロンドンや、オックスフォード・ケンブリッジ・ブライトン・エディンバラなど、代表的な人気の留学先に留学した場合でイギリス留学に必要となる費用項目と各費用の概算を一例でご案内します。
ここではイギリス留学で発生してくる費用が期間ごとでいくらぐらいかかるのか、その相場感と予算感についてまとめていますので、費用という切り口で留学先にイギリスを検討すべきかどうかの材料になるかと思います。
イギリス留学費用の概算
イギリスへ語学留学する場合のおおまかな概算費用を期間別にご紹介しておきます。留学される都市や期間、そして何よりも為替レートの変動などなどの諸要因に応じて異なりますので、一概に以下でご紹介する金額に収まるとは言い切れませんが、大体の目安としてご参考にしてください。
※費用感を分かりやすくするため、1ポンド=200円固定でご紹介しております。
1ヶ月 | 約65万円 | ~ | 約110万円 |
---|---|---|---|
3ヶ月 | 約120万円 | ~ | 約170万円 |
半年 | 約200万円 | ~ | 約300万円 |
1年 | 約420万円 | ~ | 約755万円 |
イギリスへ語学留学する場合の費用の目安は、1ヶ月で約65〜110万円です。
イギリス留学では、学校の費用の他に滞在にまつわる費用など、様々な費用が発生します。
必要となる費用項目として授業料や滞在費などは他の国と同じですが、イギリス独自の費用項目として、YMSやShort Term Studyといったビザ関連費用、IHSというイギリスの社会保険料、教材費など学校に応じて発生するものが出てきます。
上記概算費用に含めている費用項目は次の通りです。
- 学校授業料(週20レッスン前後)
- 入学金
- ホームステイなどの滞在費(1日2食付き)
- 滞在手配料
- 空港送迎(片道)
- 航空券
- 海外保険料
1ヶ月滞在の概算の内訳
イギリスへ語学留学する場合の概算を、費用項目別にご紹介します。
1ヶ月あたりの費用の目安、約65〜110万円の内訳は以下の通りです。あくまでも一例となり、実際には学費の違いや必要な諸費用によって差が出ますので、参考程度にしてください。
学校授業料 (週20レッスン前後) |
約22万円 | ~ | 約35万円 |
---|---|---|---|
入学金 | 約1万円 | ~ | 約2万円 |
ホームステイなどの滞在費 (1日2食付き) |
約22万円 | ~ | 約32万円 |
滞在手配料 | 約1万円 | ~ | 約1.5万円 |
空港送迎(片道) | 約1万円 | ~ | 約5万円 |
航空券 | 約18万円 | ~ | 約30万円 |
海外保険料 | 約1.5万円 | ~ | 約3万円 |
1年滞在の概算の内訳
語学留学で1年滞在する場合の費用の目安は、約420〜755万円です。1年滞在すると、その分現地での滞在費がかかります。
費用項目別の内訳は以下の通りです。各費用は目安としてご紹介しています。
学校授業料 (週20レッスン前後) |
約170万円 | ~ | 約340万円 |
---|---|---|---|
入学金 | 約1万円 | ~ | 約2万円 |
ホームステイなどの滞在費 (1日2食付き) |
約225万円 | ~ | 約375万円 |
滞在手配料 | 約1万円 | ~ | 約1.5万円 |
空港送迎(片道) | 約1万円 | ~ | 約5万円 |
航空券 | 約18万円 | ~ | 約30万円 |
海外保険料 | 約17万円 | ~ | 約28万円 |
イギリス留学での学費の違い
授業料や教材費などの学費は、学校やコース内容によって費用が異なります。イギリスではロンドンや中規模都市を中心に多くの語学学校があります。
特にロンドンにある学校の中では、格安校と呼ばれる授業料が大変お得な学校から一般校とも呼ばれる語学学校まで幅広い種類の語学学校がひしめきあっていたりします。
格安校
格安校は文字通り、授業料が格安に抑えられています。その分、1クラスの人数が多かったり、設備が充実していなかったりはしますが、長期留学を希望される方には選択肢になる場合もあります。
授業料で言うと、短期間ではそこまで大きな安さを感じることは少ないかもしれませんが、長期になればなるほど、授業料の安さを実感できるようになります。
一般校
一般校という名称は、格安校に対する対義語的な意味での位置づけとして呼ぶようにしています。世界的にグループ展開しているグループ校やその地域に長年根付いた老舗校まで様々ですが、1クラスも12名~15名で人数が抑えられていて、設備もしっかり整っている学校が多いです。
学校ごとにカリキュラムの特徴もあったりします。格安校ほど学費はお安くはないですが、学校の質や大学進学やビジネスなど見据える場合には一般校が選ばれることが多いです。
優良校
優良校という呼び方も違うかもしれませんが、イギリスでは一般校よりも授業料ランクがワンランク上の学校が存在します。設備は非常にきれいで、高級ホテルに学びに来たかのような佇まいの学校もあったりします。
お値段も高いので、他の国の生徒は富裕層出身という傾向もあったりします。ランチも含まれていたりと、お高い分至れり尽くせりな学校もあります。
大学カレッジ付属
イギリスにも、大学やカレッジなどの付属の英語プログラムもあります。アメリカほどの多さではないです。授業料は一般校レベルの学校や一般校より少し授業料がお安くなる学校もあったりします。
コース
授業料の違いは学校の違いだけではありません。学校では様々なコースやプログラムを提供していますが、どういったコースやプログラムを受講するかによっても授業料が変わってきます。
レッスン時間が少なければ少ないほど授業料もお安くなりますし、レッスン時間が多くなればその分授業料も高くなります。
イギリスでは英語学習の長期ビザでしたら、あまり制約は多くないので、レッスンが少ないコースを長期で受講いていくことも可能です。ただ、語学学校に通う長期ビザであれば最長11ヶ月までと決まっていますので、その期間の中に授業レッスンを収めなければなりません。
イギリスへの留学費用に関してお見積りや学校料金などご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
イギリスにおける滞在費の違い
ホームステイや寮などの滞在費は、都市により大きく変わってきます。また食事が付いている付いていないといった選択や、都市の中で住むエリアといった要素によって大きく異なります。イギリスの場合は、相部屋で受け入れる滞在先が少ないため、個室を中心に滞在費を見ていく必要があります。
ロンドン
イギリスの滞在費のなかでも一番高くつくのがロンドンです。ホームステイは多くの場合、ロンドン交通局のゾーンに応じてエリアが選べるようになります。中心部であるゾーン1はなかなか選べないですが、中心部に近いゾーン2が一番高く、ゾーン3~ゾーン5といった郊外になればなるほどお安くなります。ゾーン3~4でのホームステイは朝夕2食付で、1週間30,000円前後、ゾーン2のホームステイは朝夕2食付きで、1週間35,000円前後が相場と言ったところです。
オックスフォード
オックスフォードは、後述のケンブリッジも同様ですが、滞在費はロンドン並みです。学園都市で大きな町ではないですが、滞在費は比較的高く付く方です。ホームステイは朝夕2食付きで、1週間30,000円前後が相場です。
ケンブリッジ
ケンブリッジもオックスフォードと同じ位置づけになります。学校によってはオックスフォードよりも若干安い場合もあります。ホームステイは朝夕2食付きで、1週間30,000円前後が相場です。
ブライトン
ブライトンなどイングランドの南岸エリアは比較的滞在費がお安くなっています。ホームステイは朝夕2食付きで、1週間23,000円前後が相場です。後述の同じ海沿いの町ボーンマスよりは、ブライトンの方が若干高いです。
ボーンマス
イギリスの南西部にある海沿いの町です。ホームステイは朝夕2食付きで、1週間22,000円前後が相場です。イギリスでお安く留学されたい場合には、イングランド南西部エリアの学校を候補に入れてみるものよろしいかもしれません。
マンチェスター
マンチェスターをはじめ近隣のリバプール周辺も滞在費は比較的お安く設定されています。ホームステイは朝夕2食付きで、1週間23,000円前後が相場です。
エディンバラ
エディンバラは、観光都市ということもあり、滞在費は少し高めに振れます。オックスフォードやケンブリッジに次ぐ位置づけです。ホームステイは朝夕2食付きで、1週間26,000円前後が相場となっています。
イギリス留学での費用項目
イギリス留学で発生する費用について、項目別にご紹介します。
学校関連
イギリス留学での学校関連の費用は各学校によって異なりますが、具体的にどのような費用が発生するのか確認しておきましょう。
授業料
語学学校や大学などのイギリスの教育機関で授業を受講するために必要な費用です。目安は1ヶ月で7〜25万円です。1週間あたりの受講時間の長さと留学期間に比例してお高くなります。午前・午後で受講時間帯が選べる場合は、午前中授業の方がお高くなります。
入学金
語学学校や大学などのイギリスの教育機関にお申込み時点で1回発生する費用です。目安は1〜2万円です。キャンセル時などには通常返金されません。
教材費
語学学校や大学での授業で使用するテキストなどの教材費です。留学期間の長さにより高くなる場合もあれば、教材費が授業料に含まれている場合もあります。
送金手数料
授業料や滞在費など学校の費用を学校へ支払う際に銀行に掛かる手数料です。日本の銀行とイギリスの銀行とで2つ発生します。クレジットカードの場合には送金手数料は発生しませんが、クレジットカード会社への上乗せ手数料が請求される場合もあります。
※学校から請求されてくる費用や料金には、
滞在関連
留学中の生活に必要な、滞在関連の費用について見ていきましょう。実際にかかる費用は、滞在方法や滞在エリアによって大きく変わってきます。
滞在費(家賃)
留学中イギリスでの生活拠点となる滞在先の費用です。相場は1ヶ月あたり7〜23万円で、滞在先によって差が出ます。ホームステイ・学生寮・学生ハウスなど様々なタイプがあります。学校手配や自己手配など手配形態は選ぶことができます。学校手配ですと滞在先の形態が限られる場合もあります。ホームステイはどの学校でも通常手配可能です。設備の充実度・場所・食事の回数などにより料金は変わります。
滞在手配料
語学学校や大学などに滞在先の手配もまとめてお申込みされる場合に、学校側から請求される一回限りの手数料です。キャンセル時には通常返金されません。費用の目安は1〜1.5万円程度ですが、学校によっては手配料を請求しない学校もあります。
敷金
デポジットとも呼ばれる費用です。滞在先によっては、敷金を請求されることもあります。特にイギリスでアパートを借りる場合は請求される場合がほとんどです。退去時に何もなければ返金されます。
光熱費
ホームステイや寮滞在では発生しませんが、ご自身でアパートを借りる場合になると必ず電気・ガス・水道代も考慮に入れておく必要があります。
空港送迎
オプションサービスとなりますが、到着されたイギリスの指定空港にお迎えが参り、指定の滞在先までお連れするサービスです。費用の目安は片道で1〜5万円です。
その他
イギリス留学では、学校や滞在関連以外にもさまざまな費用が発生します。必要な諸費用をご紹介しますので、留学準備の参考にしてみてください。
航空券
日本から留学先であるイギリスまでの航空券です。費用の目安は往復で18〜30万円です。期間が短く、行きと帰りの便も予め決めて帰りの便が変更できないタイプ(Fixチケット)の方がお安くなります。
海外旅行保険
留学先で何か起こった時のため必ず加入するようにしてください。通常医療補償と損害補償が含まれています。目安は1ヶ月あたり1.5〜3万円で、滞在先のタイプにより保険料も変わってまいります。
食費
イギリスで日々の生活を送るための食事代です。ホームステイなどの滞在先に食事が含まれていれば、イギリスで実際に支出する費用はお安くなります。外食が多いと食費が高くなりますので、自炊中心の食生活が節約につながります。個人個人で異なる費用です。
交通費
イギリスの学校まで通学する費用です。学生割引が認められる場合もあります。詳しくは学校に問い合わせてください。
娯楽費・交際費
イギリスで息抜きする機会も必ず出てきます。その時の飲み代や食事代、旅行の費用や映画や美術館などの費用です。個人個人で費用額は異なります。
その他諸費用
インターネット接続費・学校の施設利用料・趣味を追求する費用など追加で発生する費用も諸々出てきます。
ビザ申請料
イギリス学生ビザやワーキングホリデービザ(就労許可証)申請時にはビザ申請料が発生します。
パスポート手数料
パスポートの取得時には手数料が発生します。通常手数料は6千〜1万6千円で、年齢や希望する有効期間によって異なります。
イギリスワーホリYMSに係る費用
イギリスへは留学だけではなく、ワーキングホリデー(Youth Mobility Scheme)で渡航される方もおられます。ワーキングホリデーと留学とでは費用内容も被ることも多々あり留学費用の予算だてなどに参考になることもあります。
ホームステイではない滞在費、食費などの生活費、携帯やスマホなどの費用、そして収入の目安などワーキングホリデーでは留学でカバーされている費用を細かく分けて考えなければいけない部分もあります。ワーキングホリデーの費用感についても是非参考にしてみてください。