イギリスの英語での呼び方 UK・GB・Englandどれを使うべき?

イギリスの国名を英語で言ってくださいと言われたら、何と言いますか?

イギリスに留学した時でも、「I wanted to come to・・・England? UK? Great Britain?どれだっけ?」と一瞬悩むこともあるかと思います。

では、UK・England・Great Britainと呼ばれているイギリスではありますが、果たしてどの呼び方が正しいのでしょうか?

「どれも大まかには正しいが、定義が違う。」というのが正しいところです。ですが実際にイギリス人やヨーロッパの人たちとコミュニケーションする時には、この違いは結構シビアに見られますので、しっかり使い分けできておくことが大切です。

最後までこのページをチェックしていただければ、うまく使い分けできるようになります。

イギリスの正式名称

まず初めにイギリスの正式名称ですが、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」です。

英語で、The United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandと表記されます。

ただ、英語で「どこから来たの?」とイギリス人に向かって質問して、「I come from The United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland.」と答える人はいません。

イギリスの正式名称は、こう呼ばれているんだなという程度の認識で大丈夫でしょう。

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イギリスの英語の名前はEngland?

それでは、まずEnglandを使うべきかどうかです。

イギリスは、前にもご紹介しているように連合王国です。イギリスを構成している国は、England(イングランド)、Wales(ウェールズ)、Scotland(スコットランド)、Northern Ireland(北アイルランド)の4カ国です。

それぞれの国はイギリスにありながら、主権は無いですが、ある程度の自治権を保有しています。そのため、Englandは下記の図で示している赤いエリアのみを指すことになります。

イングランドのエリア

Englandは、イングランド。なので、England=イギリスではありません。はっきりと使い分けるようにしましょう。スコットランドから来たイギリス人に、「Are you from England?」というとほぼ「No」と言われます。

よく、サッカーやラグビーの試合でイングランド代表とかありますが、イギリス代表と言わないのは、はっきりとイギリス国内で国が分けられているからです。

では、イギリスの英語名はUK?

もう一つのイギリスといえば、という呼び方、UKについてです。

UKとは、United Kingdomの略です。海外でイギリスというと多くの場合、UKと言われることが多いですね。アメリカのUnited Statesで、USと呼ばれるような感覚です。

イギリスという場合、このUKと英語で読んでおけば、ほぼほぼ間違いはありません。スコットランドに人で、頑なにScotishとこだわる方もいるかもしれませんが、イギリスと英語で呼ぶ場合は、UKといっておけば大丈夫でしょう。

UKは連合王国という事なので、イギリスを構成する4カ国をまとめたときの総称にもなります。エリアで言うと、以下の画像で色を付けている範囲のエリアがUKということになります。

UKのエリア

Great Britainはどうなのか?

では、もう一つの呼び方、Great Britainはどうなのでしょうか?

オリンピックなどの国際競技では、EnglandやScotlandではなく、このGreat BritainをさすGBが良く使われます。UKではなく、GBですね。

ヨーロッパ内でも国名を2文字で表すときにはGBという使われ方をします。

Great Britainは、大ブリテン島を指しますので、具体的にはアイルランド島にある北アイルランドを除いたイングランド・スコットランド・ウェールズのある島のことを指すようになります。

北アイルランドが除外されるとイギリスとは呼ばないのではというツッコミもあるかもしれませんが、GBでもイギリスを意味することになっています。とはいえ、英語でのコミュニケーション上ではあまり使う事はないと思います。

逆に、イギリス人のことをBritishという事は良くあります。このBritishはもちろん、Britainから来ています。

Great Britainのエリア

最後に番外編

先ほどブリテン島と出てきましたが、アイルランドのあるアイルランド島とブリテン島、及びその周辺にある島々を含めて、British Islesという呼び方をします。

アイルランド島なのに、ブリテン島を含めると“ブリテン”諸島と呼ばれてしまいます。下の画像で色が付いた全てです。

そのため、北アイルランドがブリテン島に含まれていなくても、ブリテン諸島の一部なのだから、Great Britainといえる論拠が成り立つのかもしれません。

ブリテン諸島のエリア

イギリスの英語名は結局?

イギリスの英語での呼び方は、UKと呼んでおくのが無難です。Englandは、あくまでロンドンを含めたイングランドのエリアのみを指すときにEnglandと使いましょう。ですので、Englishといえばイングランド人となります。イギリス人と英語で呼ぶ場合は、Britishとしておきましょう。

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