イギリス留学で必要な携帯電話の準備
日本からイギリスへ留学するにあたり携帯電話事情は特に気になるところだと思います。ですが日本で使用している携帯電話やスマホがSIMフリーでなければ、新たにイギリスで携帯を用意する必要が出てくる場合もあります。もし長期で滞在を考えているのであればこちらで携帯電話自体を買ってしまうことをオススメします。
このページではイギリスの携帯やスマホの会社・料金・イギリス携帯の利用範囲・WIFIのことなど、イギリスの携帯やスマホの利用についてありとあらゆることを網羅してご紹介しています。
日本国内での準備
日本から出発するまでに、日本で使用されているスマホをイギリスにもっていき使用する場合には、SIMロックを解除しておきましょう。
eSIMを利用される場合は、ご使用のスマホがeSIM対応になっているか予め確認しておいてください。
短期で使用する場合
旅行をはじめ、留学でも初めの数ヵ月のみと言った短期で利用する場合、日本で事前にイギリスで利用できるSIMカードを購入しておくのもよいでしょう。イギリスに向かう飛行機内でSIMカードを入替え、イギリスに着いた時点から利用することができます。
または物理SIMとも呼ばれるSIMカードではなく、実際のカードの抜き差しなしにSIMを交換できるeSIMも事前に購入することができ、イギリス到着時に設定を変えてイギリスでそのままご自身のスマホを利用することもできます。
安いスマホや携帯を購入しよう
日本で新しい携帯電話を契約したばかりだとか、短期滞在だから・・・などイギリスで新しく携帯電話を利用するのに躊躇感があれば、日本のものとイギリスのものとで2台持ちをする方法もあります。
たとえば、日本からの携帯は家や職場や学校などwifiがあるところのみ使用し、イギリスで安い携帯を購入しプリペイド式のSIMで通話や緊急時用にする感じです。もちろん、SIMフリーの携帯電話であればSIMカードを買えば良いだけなので問題ありません。
(※そのため極力日本で利用しているスマホは、SIMロック解除してSIMフリー状態にしてイギリスに渡航するのが得策です。)
イギリスでの携帯契約
イギリスで携帯電話の契約の方法ですが、日本と同じで契約したい会社やキャリア(日本で言うドコモやソフトバンク)を決めて、街中にあるショップに行くだけです。そのイギリスの携帯ショップで本体ごと買うのか、本体代なしの月払いかプリペイド式(Pay as you goやPAYGと呼ぶ)でSIMカードを購入にするか決めます。
まず月払いの契約の仕方ですが、基本的に銀行口座を持っていないと契約ができません。銀行口座を作るのに職場や学校で在籍証明を出してもらう必要があるので学校や仕事が決まったらすぐに銀行口座を作りましょう。
実際に契約手続きをする際には、パスポートなど身分を証明するIDが必要になりますので、持参しておきましょう。
イギリスの携帯会社
次にイギリスでの携帯電話会社ですが代表的な物をいくつかあげてみます。
O2
こちらはイギリスの会社で、長く使えば使うほど割引や特典があります。料金も他の会社と同じくらいです。
ご参考O2のウェブサイトへ
EE
こちらは一番新しい会社です。速度は速く4Gを使用しておりネットワークの幅も広いです。新しい故に問題がよく起こります。
ご参考EEのウェブサイトへ
Three Mobile
1番のセールスポイントは通話料が安いことです。しかも海外42ヶ国でもローミングがかからずプラン内の無料通話料、番号同士のメッセージが無料で可能です。
Vodafone
こちらは日本でも以前サービスを行っていたボーダフォンです。こちらもイギリスの会社でイギリスで一番広範囲に電波があります。海外40ヶ国でローミングが無料です。カスタマーサービスに少々問題があるのが難点です。
giffgaff
おそらく日本人留学生が最も使用しているであろう会社です。O2の子会社で電波もO2と同じものを使用しているので不便はありません。その代わりに店舗がなくインターネットでの申し込み、何かあった時もメールか電話のみとなります。その代わりに料金がとても安いです。
TESCO mobile
イギリスの大手スーパーチェーンの一つであるTESCO。そのTESCOが運営する通信事業が提供するTESCO mobile。リーズナブルな料金設定、また利用によりTESCO Clubcard(お店のポイントカード)にポイントも付与されることから、イギリス庶民の間で人気のキャリアです。
BT mobile
イギリスの大手通信業者BT(British Telecom)が提供するBT mobile。単体で契約すると他のキャリアに比べて特筆すべき魅力はないかもしれませんが、自宅のブロードバンド契約が必要な場合、BTブロードバンドとセットで契約すると、お得なプランで契約が可能です。
Virgin mobile
様々な事業を展開するVirginグループが運営するVirgin mobile。ロンドンの地下鉄駅構内のwifiはVirgin mobileが手がけており、Virgin mobileユーザーは地下鉄駅構内また車内でのネットワークの利用が可能です。
また自宅のブロードバンドをVirgin mediaで契約していると割安な料金プランで契約することもことが可能なのも魅力です。
以上がイギリスで代表的な会社になります。
イギリスの携帯料金
料金ですが日本と比べるととても安いです。もちろん、携帯電話の端末代はあまり変わりませんが、基本料金は携帯本体代を含め、無料通話が500分付いて月£35ぐらいがだいたい平均です。
基本的な内訳としては
- 500分通話無料
- 同じ会社同士の通話無制限
- テキスト(番号同士のメッセージ)無制限
- データ通信無制限
ととてもリーズナブルです。もちろん、基本料や会社によって無制限でなかったり、短い無料通話だったりもしますがそれでも安いです。
1番安いgiffgaffの内訳ですと、100分無料通話、300テキスト、100MBの通信、giffgaff同士の通話無制限で£5だけです。
簡単ではありますが、各携帯会社の代表的なプラン(PAYG30日)を抜粋してご紹介してみます。プラン内容やプラン料金は変更になることもありますので、最新の状況は、各社のウェブサイトでご確認お願いします。
EE
料金 | データ | テキスト | 通話 |
---|---|---|---|
£5 | 150MB | 250 | 100分 |
£10 | 2GB | 無制限 | 100分 |
£10 | 1GB | 無制限 | 250分 |
£15 | 5GB | 無制限 | 500分 |
£15 | 2GB | 無制限 | 1000分 |
£20 | 4GB | 無制限 | 1500分 |
£25 | 8GB | 無制限 | 2000分 |
Three
月額料金 | データ | テキスト | 通話 |
---|---|---|---|
£10 | 1GB | 3000 | 3000分 |
£15 | 5GB | 3000 | 3000分 |
£20 | 12GB | 3000 | 3000分 |
£25 | 30GB | 3000 | 3000分 |
giffgaff
月額料金 | データ | テキスト | 通話 |
---|---|---|---|
£5 | 500MB | 500 | 150分 |
£7.50 | 2GB | 無制限 | 250分 |
£10 | 3GB | 無制限 | 無制限 |
£12 | 4GB | 無制限 | 無制限 |
£15 | 8GB | 無制限 | 無制限 |
£20 | 20GB | 無制限 | 無制限 |
£25 | 20GB+ | 無制限 | 無制限 |
イギリスのプリペイド携帯
次にプリペイドですが各携帯ショップはもちろん、スーパーマーケット、コンビニなどですぐに手に入ります。料金はだいたい £20 で12GB 300分無料通話 3000テキスト無料など
月払いに比べたら少し割高ですが1ヶ月充分あまるくらいです。
なお、giffgaffでは、イギリスのSIMを海外に郵送してくれるサービスも行っています。giffgaffのウェブサイトでプリペイドのプランを決めて、郵送先の住所を入力して申し込めば日本の住所に届く仕組みになっています。
料金プランは上記でご紹介した内容で選ぶことができ、日本にSIMカードが届いてイギリスに渡航することで、イギリスに到着後すぐにスマホや携帯が利用できるようになります。
どのキャリアを選んだら良い?
上記の通りイギリスでの代表的なキャリアや、お得なプラン、を紹介しましたが、どの携帯会社がよいか、またどのプランが自分に適しているのかわからない、という方も少なくはないでしょう。
そのような方には2―3ヶ月の間、プリペイドのSIMカードを購入し、いくつかのキャリアを試してみることをお勧めします。
イギリスでは銀行口座開設に時間がかかる場合もあり、月契約したくとも銀行口座が開設できていないため、月契約ができない、ということも発生します。
ただ、月契約ができるまでwifiのみを利用して携帯電話を使用するということはあまり理想的ではありません。特にイギリス生活が始まった直後は、友人を多く作りたいと思う時期のはずで、そのときに携帯電話がスムーズに使うことができないと困ると感じるでしょう。
そのため、携帯会社のショップに出向き、Pay as you goの契約をしたり、もしくはスーパーやオフライセンスなど街中で気軽に購入できるプリペイド式のsimカードを購入することを検討してみることをお勧めします。
イギリスのWIFIスポット
イギリスのwifiスポットですが、色々なところで拾えます。マクドナルドやコーヒーショップ、デパート、レストランなどほとんどのお店にあるのでお店の人にwifi教えてください!と言えば気軽に教えてくれます。
それと中心地や場所によっては道でも拾うことができます。
場所によってなかなか繋がらなかったり、30分だけ無料だったりもしますが、待ち合わせだったり次の行き先を調べる分には特に問題ないです。
ロンドン地下鉄で使えるキャリア
ロンドン市内を隈なく走り、市民そして観光客の足として欠かせない交通手段地下鉄(通称tubeチューブ)。260駅もの以上にはwifiが使えるように整備されており、電波の届かない地下鉄車内でもネットワークを利用したい人に重宝されています。
ただし、実は地下鉄車内でwifiに接続できる携帯会社は限られており、それ以外の携帯会社使用者はwifiを利用できません。接続可能な携帯会社はVirign mobile, EE, O2, Vodafone, THREEとなっています。
そのため、もし地下鉄車内でもwifiを利用することを希望する場合は、携帯会社の選択に注意が必要です。
またwifiは地下鉄が駅に停車中は使えますが、駅と駅の間を走行しているときはネットワークが途切れることにも注意が必要です。
ヨーロッパでも使えるイギリス携帯
イギリス滞在中にヨーロッパ各国は旅してみたいと思っている人も多いのではないでしょうか?多くの観光地を抱えるフランスやイタリア、またイギリス人のホリデー滞在先として人気のスペインなど、イギリスから多くのヨーロッパ諸国へ飛行機で1−2時間程度ので行くことが可能です。
しかし滞在中の携帯電話の使用については誰もが気になるのではないでしょうか?しかしイギリスで携帯電話の契約をしていれば(月払い契約)、ヨーロッパ圏内ではイギリスにいるのと同様のレートで携帯電話を使用が可能です。
つまり滞在国ごとにSIMカードの契約の心配や、wifiスポットを探す必要がなく、よりヨーロッパ各国への旅行を計画しやすくなるということです。