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ドイツに留学したりワーキングホリデーに行ったり考えていく中で、ドイツの治安はどうなんだろうかと心配になる時もあるかと思います。ドイツの治安に関して、簡単な統計上の情報と、実際に現地におられる方(ベルリン)の感じ方の所感も交えてご紹介したいと思います。
ドイツの治安はヨーロッパ内で比較すれば、治安が良い方だといえます。
ドイツは先進国であることから「なんとなく良さそう」というイメージを持っている人も多いかもしれません。
実際には、ドイツで一番、または二番目に治安が良いとされるバイエルン州(ミュンヘン)の犯罪率は日本の数倍という統計もあるのです。
BKA(ドイツ連邦警察庁)の2015年の発表によると、ドイツ内の犯罪率は例年よりも増加しており、2015年は1年間で約600万人の逮捕者が出たそうです。
犯罪内容はスリ、詐欺、続いて器物破損などの軽犯罪が上位を占めます。
殺人やレイプ、薬物による逮捕者は犯罪率でいうと一部のようです。
また、犯罪発生率は都会の方が高め。
ノルドライン・ウェストハーフェン州(ケルン、デュッセルドルフ)、ベルリン、ハンブルク、バーデンヴュルデンブルグ州(シュトゥットガルト)、ヘッセン州(フランクフルト)など大都市を抱える州、街は常に犯罪発生率で上位を占めています。
ドイツに滞在するにあたって、治安も考慮して住む場所を決めたいという人もいるでしょう。
この点だけでいえば小さい町や田舎を選ぶほうがベターかもしれませんが、勿論100%安全とは言い切れませんし、小さい町では遊びや学校などの選択肢が狭まるデメリットもあります。
以上はあくまで、統計上の話なので、実際に住んでいて感じ方も違ってくると思います。
ここでは、ベルリンに約3年住んでいる方のベルリンでの治安に対する感じ方をご紹介したいと思います。
「ベルリンに住んでいて、わたし自身はスリの被害に遭った経験はありませんし、週末は友人たちと深夜まで遊んでいるにも関わらず、恐い思いをしたことも一度だってありません。」
「ただし、実際にスリに遭ったという話を聞くことは国籍問わず友人知人から何度もあります。」
街には“壊されやすいから”自動販売機は無いし、実際に壊されてしまった銀行のATMや電車の券売機を見かけることも。
自分自身には何も起こらなくても「犯罪は日常で起きている」という意識は持っていたほうが良いです。
スリやその他の犯罪から身を守るためには、夜遅くには一人では歩かない、人が集まるところへ行く際にはいつも以上に貴重品に気を付けることが大切です。
スリに遭った人のほとんどは繁華街を歩いているときや、サッカー観戦やお祭りなどの場面で財布や携帯を盗られたといいます。
起きてしまったらそれは運が悪かったというしかないのかもしれませんが、心がけ一つが身を守ることにつながります。
またとっさの時のためにドイツ語を学習しておくのもいいと思います。