ドイツ留学の費用はいくら?学費無料のワケや留学費用節約テクも紹介!
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「ドイツ留学に興味はあるけれど、費用がどれくらいかかるのか心配...」そんな悩みをお持ちではありませんか?
航空券や滞在費、生活費など、必要な費用はさまざまですが、ドイツの国立大学の学費は、留学生であっても、ほぼ無料であり、日々の節約次第では生活費も月15〜20万円程度に抑えられます。
円安や物価上昇の影響は受けるものの、計画次第で留学生活を節約しながら、ドイツ生活を楽しむことも夢ではありません!
この記事では、ドイツ留学に必要な費用の相場や、賢く節約するためのポイントについて詳しく解説しています。
ドイツ留学の費用内訳と相場価格一覧
費用項目 | 相場価格(円) | 詳細情報 |
---|---|---|
入学費用 | 5,000〜60,000円 | 大学や語学学校による違い。国立大学の登録費用(Semesterbeitrag)は約15,000〜60,000円 |
ビザ代 | 0〜12,000円 | 学生ビザの申請料は75ユーロ(約12,000円)。ただし、日本国籍者は手数料免除の場合あり |
学費 | 無料〜1,000,000円(年間) | 国立大学は学費無料。ただし登録費用が必要。私立大学では年間数十万〜百万円を超えることも |
航空券(往復) | 120,000〜350,000円 | シーズンにより変動。直行便は高め、乗継便は割安 |
滞在費(1ヶ月) | 80,000〜200,000円 | 都市部(ミュンヘン、ベルリンなど)は高額。WG(シェアハウス)や学生寮が一般的。ホームステイは稀 |
生活費(1ヶ月) | 150,000〜200,000円 | 家賃、食費、交通費、通信費などを含む。ドイツ政府が定める最低生活費基準は月約150,000円 |
海外保険料(1ヶ月) | 6,000〜20,000円 | 日本の海外保険か、現地の公的健康保険(約19,000円)に加入が必要 |
ここ数年、円安の影響で海外留学の費用が全体的に上がってきています。
特に航空券や生活費は、以前よりもかかる費用が高めです。
2022年から2025年にかけて、ドイツ行きの航空券価格は値上がりしており、環境規制の強化も伴って、運賃に1ユーロから72ユーロの追加料金が導入されました。
さらに、2025年1月からは最大60ユーロ(約10,000円)の値上げがされており、今後も値上がりがあるかもしれないので、「ドイツに留学したい」と考えている方は、なるべく早く決めるようにしましょう。
またドイツ国内の生活費も、2022年以降上昇しています。
特にエネルギー価格の高騰が影響しており、2022年と比較して2025年以降の生活費は約5%から15%の増加が予想されているほど。
その上、ロシアによるウクライナ侵攻でエネルギー価格が上がり、ドイツの物価は日本国内以上に、かなりのスピードで上昇中です。
しかし、ドイツの魅力は「学費がほとんどかからない」点にあります。
国立大学なら授業料が無料だったりするので、うまくやりくりすれば費用を抑えられるチャンスも。
ドイツの公立大学の学費は、なぜ無料?知られざるドイツの学費制度について
そのため2014年以降、ドイツの公立大学では、ドイツ人学生だけでなく、国際学生に対しても学費が免除されています。
ドイツの大学では、多くの場合、学費が無料なんです。これは「誰でも経済的な心配なく勉強してほしい」というドイツの考え方からきています。
教育はみんなの権利だ、という意識がドイツではとても強いのです。
しかも、政府や企業が大学にたっぷり資金を投入しているので、学生の負担が減る仕組みになっています。
さらに、学費無料にして世界中から留学生を呼び込むことで、国際的な人材が集まり、ドイツ経済にもいい影響を与えるという政府の考えもあるようです。
過去には学費を取ることも試みられていたのですが、国民の「教育は無料であるべき!」という声が強くて廃止されました。
ただし、各学期ごとに150〜400ユーロ程度の学期費用(Semesterbeitrag)の支払いが必要で、必ずしも全額無料ではありませんので、ご注意を。
ドイツの入学費用は学校によって幅がある!語学留学のみなら高くない?
ドイツの入学費用に関する概要
- 国立大学は基本的に学費無料。ただし、学期ごとの登録費用(Semesterbeitrag)は約100〜400ユーロ(約15,000〜60,000円)かかります
- 私立大学は有料で高額。年間で数十万円から数百万円に達する場合もあります
- 語学学校の授業料は、1週間90〜260ユーロ(約13,000〜39,000円)が一般的で、期間やプログラム内容で変動します
- 専門分野のプログラムや名門校では、さらに高額になることがあります
- 短期留学や語学留学は比較的費用が抑えられますが、滞在費などは別途必要です
ドイツ留学の入学費用は、選ぶ学校やプログラムによって大きく異なります。
国立大学は学費が無料で、留学生にとっても負担が少ないのが特徴です。
ただし、「無料」といっても先に振れたように学期ごとの登録費用が約100〜400ユーロ必要になります。
一方、私立大学や専門分野のプログラムでは、高額な学費が必要です。
例えば、デザインやビジネス系のドイツの私立大学では年間数百万円以上の入学費用と学費がかかることもあります。
また語学留学の場合は比較的費用が安く、1週間あたりの授業料が約13,000〜39,000円程度で済むので経済的です。
この金額なら、短期の語学留学であっても手軽に語学勉強ができるため、ドイツ留学の第一歩としておすすめですよ。
ドイツ留学に必要なビザは?どうやってビザを取得するの?
ドイツ留学に必要なビザの種類
- 学生ビザ(Studentenvisum)が一般的。長期滞在の場合に必須です
- ワーキングホリデービザも利用可能。ただし条件があります
- 申請料は約75ユーロ(約12,000円)で、為替レートで変動します
- 申請場所は日本国内のドイツ大使館または領事館で行います
- ビザの有効期間は最長1年。必要に応じて現地で延長できます
ドイツ留学には「学生ビザ(Studentenvisum)」が必要です。
このビザは、語学学校や大学などの教育機関で6ヶ月以上学ぶ予定がある方向けのビザです。
ビザの申請料は約75ユーロで(現在の為替レートではおよそ12,000円ほど)、これはビザの申請時に支払う必要があります。
申請場所は日本国内にあるドイツ大使館や領事館で行います。
フランスや他の国で申請することは基本的にできません。
申請にはパスポートや入学許可証、滞在期間をカバーする財政証明などが必要です。財政証明として、日本では銀行の残高証明書を提出するのが一般的です。
ビザの有効期間は通常1年ですが、現地の外国人局(Ausländerbehörde)で延長手続きが可能です。
また留学先が短期(3ヶ月以内)であれば「シェンゲンビザ」を申請しても、問題ありません。
ドイツ留学に必要になるビザの申請に関しては、留学エージェントや旅行会社に代行してもらうことも可能です。
ドイツの留学費用をお得にするには?
航空券代(往復):計画次第で大きく節約できる!
ポイント
- 費用目安: 120,000〜350,000円
- 特徴: 直行便は高め、乗継便は割安
- 注意点: シーズンによって価格が大きく変動(夏・冬は高騰)
2023年から2024年にかけて、燃料価格の上昇やインフレの影響で航空券代が高くなっています。
特に夏休みや年末年始などのピークシーズンは価格が跳ね上がり、日本円で350,000円を超えるケースもあります。
一方で、1月後半から2月、10月から12月初旬は比較的安くなりやすい時期なので、留学するなら、この時期がおすすめです。
また、乗継便は時間はかかるものの、直行便と比べて10〜30%程度安くなることが多いので、時間に余裕がある方は乗換便を選びましょう。
さらに、航空会社のプロモーションや早期割引を活用することで大幅な節約も目指せます。
滞在費(1ヶ月):都市部は高額、地方はお得
ポイント
- 費用目安: 80,000〜200,000円
- 特徴: ミュンヘンやベルリンなどの都市部は高額
- 滞在形式: WG(シェアハウス)や学生寮が主流。ホームステイは珍しい
ドイツの主要都市では家賃が大幅に上昇しており、特にミュンヘン、フランクフルト、ベルリンではWG(シェアハウス)でも80,000円を下回ることはほとんどありません。
最近では、ロシア危機に端を発したエネルギー価格の上昇に伴い、光熱費が家賃に含まれる場合でも追加料金が発生するケースが増えています。
一方で、地方都市や小さな大学のある町では家賃は比較的安く、WGや学生寮で50,000円程度に抑えることが可能です。
また、滞在費を節約するには早めの住居探しが鍵となります。
ちなみにドイツのWGでは家具付きの部屋が多いため、初期費用を抑えたいなら、学校に通いやすいWGを利用してみてはいかがでしょうか?
生活費(1ヶ月):賢くやりくりして充実した生活を!
ポイント
- 費用目安: 150,000〜200,000円
- 内訳: 家賃、食費、交通費、通信費などを含む
- 最低基準: ドイツ政府が定める月約150,000円
2023年から2024年にかけて、ドイツでは食費と光熱費が大幅に上昇し、家計に大きな影響を及ぼしています。
ドイツ連邦統計局(Destatis)の報告によれば、2023年の食品価格は前年比で12.4%上昇しました。
特に、パンやシリアル製品が16.4%、乳製品と卵が15.7%、砂糖やジャム、蜂蜜などの菓子類も15.7%の値上がりを記録しています。
エネルギー価格も同様に上昇しています。
2023年、天然ガスの価格は前年同期比で14.7%、電気料金は12.7%上昇しました。
これらの価格はまだまだ上昇傾向にあり、ドイツでの生活費を安く抑えたいのなら、地元のスーパーやディスカウントストア(例: ALDI、Lidl)を利用するようにしましょう。
また、地域ごとに販売されている学生割引の定期券や、公共交通機関の割引チケットを活用すると交通費を安く抑えることができます。
海外保険料(1ヶ月):安心を買う重要な投資
ポイント
- 費用目安: 6,000〜20,000円
- 選択肢: 日本の海外保険またはドイツの公的健康保険(約19,000円)
- 注意点: 学生ビザ取得には保険加入が必須
ドイツに留学するためには、保険加入は必要です。
なぜなら、学生ビザ取得条件に保険加入が必須条件になっているからです。
日本の海外保険は、トラブル時に日本語でサポートを受けられる安心感があるため、高くても良いのなら海外保険に加入してから、留学することをおすすめします。
ドイツの公的健康保険に加入すると、留学生は多くの医療サービスを保険適用内で低負担で利用できます。
ただし、月額約120~130ユーロの保険料や、処方薬の5~10ユーロ程度までは自己負担となるので、ご注意を。
また一部の歯科治療や眼科治療など、保険が適用されないケースもあります。
35歳以上の留学生は公的保険に加入できない場合があり、民間保険を選択する必要があります。
先にも触れましたが、学生ビザの申請時には保険加入証明が必要になるため、早めに手続きを行いましょう。
出典DAAD
ドイツ留学の気になる費用を知って、具体的な留学プランを立てよう!
ドイツの国立大学に留学すれば、学費がほぼ無料で受けられるため、実はドイツ留学は決して夢物語ではありません。
物価や光熱費が高くなったとは言え、ドイツ留学時にかかる月々の生活費はおおよそ15万〜20万円程度が目安であり、日本国内で大学に通うのと実は大差ありません。
ドイツ留学にかかる費用を節約したい方には、早めの航空券予約して、地方都市に滞在し、WG(シェアハウス)に住むことで、生活費をさらに安くすることも出来るでしょう。
ただし、留学は勉強だけが目的ではありません。
留学中にドイツ文化を学び、現地の人々と交流することで、あなたの人生を豊かにし、忘れられない思い出をつくるきっかけになるでしょう。
またEU諸国へのアクセスが良いドイツでは、留学中に他の国を旅するチャンスもあります。
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