ドイツ入国審査時の注意点と心構え

ドイツへ留学したり、ワーキングホリデーで渡航したりするうえで、どうしても突破しなければいけない第一関門は、空港での入国審査です。入国審査の特徴は、各国でいろいろ性格が異なりますが、シェンゲン協定加盟国であるドイツへの入国時の注意点をいくつか挙げてみたいと思います。

ドイツ入国審査

ドイツへの航空便

日本からドイツへの便は多く存在し、東京(成田・羽田)、大阪(関西)、名古屋(中部)からミュンヘンやフランクフルト空港までは直行便が出ています。

その他ドイツには、ベルリンやニュルンベルク、デュセルドルフなど多くの空港が存在しますが、日本からの直行便が飛んでいるのは、2018年時点でミュンヘンとフランクフルト、デュッセルドルフの3つの空港のみです。

直行便で片道約12時間のフライト時間になります。

入国時のスタンプは押してもらう

さて、ドイツへの入国ですが日本人なら比較的何も問題なく入国出来ると思いますが、実際に入国出来ず強制送還される方もおられるのでいくつか注意しなければいけない事があります。

最初に出入国のスタンプですが、まず日本で出国スタンプを押されてから日本を出国します。そのまま直行便でドイツの空港に到着する場合は到着したドイツの空港で入国審査をし、入国スタンプを押されてから入国することになります。

ちなみに、ドイツでは入国カードは用意されていませんので、事前に記入する書類はありません。

ドイツはシェンゲン協定国なので、その他のシェンゲン協定国の空港で乗り継ぐ場合は最初にシェンゲン協定国を通過する時点でスタンプを押されるためドイツではスタンプが押されません。

ここで注意点なのですが、入国時にスタンプを押されないケースもよくあります。

スタンプを押さずに入国審査官がパスポートを見ただけで、パスポートが返され「行っていいよ。」といった感じです。

この入国スタンプが押されないという状態は、ドイツでビザ申請を考えている場合などには特に要注意で、いつ入国したかという証明できるものがない状態になってしまいます。そうするとビザの申請もいつを起点にして良いかという点が曖昧になってしまいます。

そのため、必ず入国時には審査官に一言言って入国スタンプを押してもらうようにしましょう。

シェンゲン協定とは

シェンゲン協定とは、簡単に説明すると、ドイツやフランスなどのEU諸国との間で移動の自由が保証された協定です。その為、協定国間での入国管理は行われていません。シェンゲン協定加盟国では、日本国籍者であれば加盟国に最初に入国した日から、1回の入国で最長90日間まで加盟国内に滞在できるようになっています。

ただ、EU諸国全てが加盟しているかというとそうではなく、アイルランドなどシェンゲン協定に加盟していない国もありますので、非加盟国に入国する場合は注意が必要です。

観光目的で入国する時の注意点

次にビザと入国カードについてですが、ワーホリなどの長期ビザを持っている場合は、入国の際も長々と質問攻めにあう事は基本ありませんが、最初に観光ビザで入国する場合は入国審査官とトラブルが起こることも最近はよく耳にします。

特に最近はテロの影響もあり日本人であっても入国の際に問題が起こることが実際に増えてきています。

1番多い問題が片道の航空券で入国しようとして、入国が許されずに強制送還されるケースです。

観光が目的で往復の航空券を持っている場合、そのチケットを提示した上で滞在期間や滞在理由を審査官に言えることができれば問題なく通過できます。

ですが、片道航空券で特にドイツに入国後にワーホリを申請しようとしている方は要注意です。

帰りの日付を変更できるオープンチケットや1年有効タイプのチケットなど往復の航空券を持っていればベストですが、それが不可能な場合、滞在予定先の電話番号やワーホリを申請しようとしている事をしっかり伝え、銀行残高の証明書などを用意しておく必要があります。

以上は、入国時の注意点ですが、最低限のこととして、観光ビザで入国する場合は、最低でもパスポートの有効期限が3カ月以上は残っている必要があります。また航空券は前述のように必ず用意し、稀にクレジットカードなど他の個人証明が必要な場合があります。個人的な証明の提示が求められるのは、審査官によって異なります。

入国審査に向けた最低限の準備を

ドイツ入国時に、もし仮にトラブルが起こった場合に備えての事前準備として、まずは入国審査をしっかりと対応できるよう、最低限の英語力は必要となります。英語もドイツ語も全く分からず審査官の質問に答えられない方はこういったトラブルになりやすいです。

そのため、渡航目的やどこに滞在するかなど、最低限のことは英語で答えられるようにしておきましょう。

もちろんドイツ語でも可能ですが、下手に習いたてのドイツ語を使って対応してしまうと、向こうからドイツ語でまくしたてられる可能性もあるので、ドイツ語で、ガァーといわれても対応できないなと思うようであれば、最低限の英語でも言えるようにしていたほうが無難です。

逆に何も答えられなくても日本人だから、といって通してくれる審査官もいますが、それは審査官の力量次第といえます。

ドイツだけでなく、他の国でも入国審査で審査官とトラブルになるケースも、残念ながらゼロではないです。入国審査でトラブルになるかどうかは、担当する入国審査官の判断で変わります。なんでそうなるのといったような判断をする審査官や、ビザの規定を熟知していなくて問い詰める審査官など様々です。

どういった審査官にあたるかは運次第というところもありますので、自分でできる準備は、渡航前までにしっかり事前にしておいた方が良いです。

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