ドイツ語を学習するメリットとは
ドイツは他のヨーロッパ諸国と比べて、英語が通じやすいと言われている国の一つです。英語能力を測るテストであるTOEFLの平均スコアで言うと、ドイツは世界で7番目にスコアが高い国です。ちなみにヨーロッパ諸国の中では6番目です。ワーキングホリデーや留学をドイツでしてみたい!と考えた時に「ドイツでは英語だけで生活できないか?」または「ドイツ語は本当に必要なの?」という疑問が浮かぶと思います。
そこで、ドイツでの留学やワーキングホリデーでもドイツ語を学んでいくメリットについてご紹介したいと思います。
ドイツに住むならやっぱり・・・
世界的に見れば、英語や中国語またはスペイン語ほどドイツ語話者数は多くありません。ちなみに、ドイツ語を話す人口は9,200万人。英語は3億6,500万人、スペイン語は3億9,000万人です。
でも、ドイツはヨーロッパいちの経済大国。世界中から仕事や学びの為にドイツへやってくる人が大勢いて、しかもほとんどの外国人が頑張ってドイツ語を勉強します。
前述のように統計上では、英語が通じやすいと思われているドイツではありますが、ドイツの人々は外国人もドイツ語を話すものと思っている人が多く、英語をうまく話せない人もまだまだいます。都市部以外では英語は通じないものと思っておいた方がベター。なんせインターナショナルなベルリンでさえも、英語が通じない場面は多々あるのですから(郵便局、お店、役所、警察など)。
ドイツ語が話せるとドイツでの日常生活に困りません。
交渉はドイツ語でできたほうがスムーズ
日本で外国人が、決してうまくはない日本語だったとしても頑張って日本語で会話をしようとしてくれたら、わたしたちは相手に好印象を持つと思います。それはドイツでも同じ。
英語で言って「NO」と返されたときにもう一回ドイツ語でチャレンジしてみると「OK」に答えが変わることもあります。細かいことかもしれませんが、現地の言語を話すということはコミュニケーションを円滑にしてくれるのです。
公共機関では特にその傾向にあります。
ドイツならではの文化をドイツ語で
オペラや演劇、ドイツ文学、ドイツ映画またはサッカー観戦など・・・こうした分野に興味がある方は、ドイツ語で楽しめることができたらその面白さもさらに増すことでしょう!もちろん、ドイツの料理や音楽について学ぶ場合でもドイツ語が理解できた方が学習もスムーズに進みます。
ドイツ以外で話されているドイツ語
ドイツ語はドイツだけのものではないんです。ドイツ語はドイツだけの言語と思われがちですが、ヨーロッパではドイツ以外にも、オーストリアとスイスで使用されています。
オーストリアは、ドイツ語が普通に使われていて、ドイツ語の一方言という位置づけです。ドイツで使われているドイツ語が標準語だとするとドイツ語のオーストリア弁とでもいえるかもしれないです。
またスイスは4カ国語が公用語ですが、スイス第一の都市チューリッヒはドイツ語圏です。そのためチューリッヒでは普通にドイツ語が話されています。
その為、ドイツだけでなく、オーストリアやチューリッヒ近辺のスイスに留学したいとか働きたいという希望があれば、ドイツ語を習得する必要があります。
他言語習得の際に有利!?
ドイツ語は日本人にとってだけではなく、一般的にも難しい言語だといわれています。複雑な文法面は学習者泣かせ。
しかし、万が一ドイツ語の勉強を上級程度まで終わらせることが出来たら、その他の主要ヨーロッパ言語を始めるような際に有利といえるでしょう。特に英語、スペイン語、イタリア語はドイツ語ほど難解ではないので一度ドイツ語の難しさ、ややこしさを知った者にとってはスムーズに学習が進められます。
ドイツ語の勉強をまず集中して行い、そのあとに英語を復習するのもおすすめ!英語の学習が驚くほど簡単に感じる人もいると思います。
まとめ
ドイツで留学するにしろ、ワーキングホリデーで働くにしろ、生活していく上でドイツ語は欠かせません。旅行だけなら英語だけで十分ですが、現地の生活に浸っていく上でドイツ語を操れるようになることは非常に有利に働きます。
そして、ドイツでの学習やドイツの文化を知るうえで、ドイツ語を理解できる方がドイツへの造詣も深まること間違いなしです。
また、ドイツ企業との付き合いが多い自動車・医薬品・金融などの業界に携わっている場合は、英語だけでなくドイツ語を操れることで、仕事が進めやすくなることもメリットに働くと思います。