イギリスに語学留学するメリットとデメリット
イギリスは、人口6,708万人(2020年)、日本の約3分の2である24.3万平方キロメートルの国です。
イギリスの正式名称は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国で、首都はロンドンです。
イギリスでは、芸術やファッション、教育、アートなどの様々な分野で世界の最先端の国です。その一方で、伝統的なお城や建物、遺跡が随所にあります。そのため、イギリスは、伝統と最先端の融合した国です。
その中でこの国では、世界の様々な人種の方が、留学や仕事でイギリスに住んだり、旅行やバカンスでイギリスに来たり、国際性に非常にバラエティーがあり多様性があります。
LGBTQや宗教に関しても寛容な国として知らており、人種差別に対して厳格で、留学生に寛容で現地に溶け込みやすい環境です。このことから、イギリスは日本人にとって魅力的な留学先となります。
イギリスで英語を学ぶ語学留学するにあたり、人気のある都市は、ロンドン、ケンブリッジ、オックスフォード、ブライトンなどが挙げられます。
では、このイギリスで英語を学ぶ語学留学の特徴やメリットデメリットなど見ていければと思います。
イギリス語学留学の特徴
それでは、アメリカやカナダ、オーストラリアとは違ったイギリスの独特な語学留学の特徴をいくつか挙げていきたいと思います。
英語教育の質が高い
イギリスの語学学校は、英語の教育の質が高いことが特徴です。
イギリスの語学学校では、他の国と比較すると個人経営の語学学校や小規模の語学学校が多く、小さな町や田舎でも語学学校があります。
先生が少人数で英語を指導でき、アットホームの環境の中で英語を勉強することができるため、質の高い英語を習得することができます。
英国では、オックスフォード大学やケンブリッジ大学など世界のトップレベルの大学があります。その他にもレベルの高い大学があります。そこでは、質の高い英語の指導者の育成をしています。
そのため、イギリスでは、レベルの高い英語の先生に英語を教えてもらえることができます。
ブリティッシュカウンシルというイギリス政府の所属のイギリス留学推進機構がイギリスにあることも質の高い英語教育を維持させている要因にもなっています。
ブリティッシュカウンシルでは、厳しい条件の中で英語学校の認可や英語教育の普及をしています。このようなことから、イギリスの語学学校では、他の国より質の高い英語教育を提供していると言えます。
海外留学生に寛容
留学生に寛容があることもイギリスの語学学校の特徴の1つです。
日本人はイギリスに留学する人がカナダやオーストラリアなどの他の主要英語圏の国に比べて比較的少ない傾向にあります。
しかし、2021年には海外からイギリスへの留学生が約60万人になり、2014年から留学生が1.5倍に増加しています。
特に、ヨーロッパや中東、アフリカの学生がイギリスに英語を学びにやってきます。様々な国の外国人がイギリスに来ていることから、現地の人は、外国人であることに差別や偏見を持つ人が少なく、留学生が現地の生活に溶け込むことができやすい環境にあります。
ビザなしで語学留学できる
6ヵ月以下の短期留学はビザなしでイギリスに語学留学できることもイギリスの語学留学の特徴です。
通常、海外留学するためにはビザの申請が必要となります。ビザの申請は煩雑で難しいのが特徴です。ビザの申請が難しいため、英語の初心者は海外留学を断念してしまう可能性があります。
ですが、イギリスでは6ヵ月以内の留学では、ビザを申請しなくても語学留学することができます。
6ヵ月以内であれば、ビザ無しで留学できることから、ビザの申請に不安がある人やビザの申請にお金をかけたくない方でも、簡単にイギリスに語学留学をすることができます。
イギリスに語学留学するメリット
イギリスに語学留学する場合でももちろんメリットやデメリットは考えることができます。
その中でまずはイギリスの語学留学のメリットについて3つ考えていければと思います。
1. 本場の英語が学べる
イギリスの語学留学のメリットの1つ目は、本場の英語を学ぶことができることです。
私たち、日本人はアメリカ英語に親しんでおり、アメリカが英語の本場と思われているかもしれません。しかし、英語の本場はイギリスです。イギリスの英語が普及して、アメリカやオーストラリア、カナダに広がった経緯があります。
イギリス英語は、上流階級の知識人が英語を使用したとされていて、イギリスの英語はビジネスの場や公の場でも印象が良く一目置かれることもあります。
英語の発祥地で正統派の英語を学びたいという方には、イギリスに留学することに適している環境です。
2. 日本人生徒が少ない
イギリスの語学留学のメリットの2つ目は、日本人が少ないことです。
英語を学習する留学生の多くは、アメリカやカナダ北米やオーストラリアに留学することが多く、イギリスに留学する人は少ない傾向があります。
日本人が少ないと日本人と一緒にいる時間が少なくなり、その結果、日本語を使用する回数も減少します。
英語を本気で学ぼうとしようとしたら、出来る限り日常生活のすべてを英語で使用して生活することが肝心です。
このように、日本人が少ないことは英語力アップのチャンスであり、その他にもイギリスの文化や他の異文化を理解できる機会となります。
そのため、日本人が少ないことは語学留学をする上でメリットになります。
3. ヨーロッパへ気軽に行ける
イギリスの語学留学のメリットの1つとしてヨーロッパへの旅行が簡単ということです。
日本で生活しているとヨーロッパに旅行に行くことは難しい状況です。なぜなら、日本からそれらの国に行くとお金も時間もかかるからです。
イギリスで語学留学している場合、ヨーロッパが近いため、簡単にそれらの国に旅行に行くことができます。
例えば、イギリスのロンドンからフランスのパリまで飛行機で約1時間30分になります。LCCなどの格安航空会社の格安チケットを購入できれば数千円で行くことも可能です。
ヨーロッパに旅行に行きたいという方は、イギリスに語学留学することはメリットとなります。
イギリスに語学留学するデメリット
では逆に、イギリスに語学留学する場合の考えられるデメリットはどのようなものがあるでしょうか。
デメリットも3つ取りあげてみたいと思います。
1. 生活費がかかる
イギリスの語学留学のデメリットの1つ目は、生活費が高いことです。
イギリスに語学留学する場合、生活水準が高いことが負担になります。他国や他の都市と比較してもイギリスの物価が高く、生活費が高くなってしまう傾向があります。
特にイギリスのロンドンは世界でもトップクラスに生活水準が高い都市として有名です。
日常で生活する上で英国内エンターテインメントや外食は特に高くなっています。そのため、イギリスに語学留学する上で高い生活費はデメリットの1つになります。
2. 天気が良いとは言えない(特に冬)
イギリスの語学留学のデメリットの2つ目は、天気が悪いことです。
イギリスでは天気が不安定なことで有名であり、基本的には快晴という日は滅多にありません。イギリスでは、朝晴れていたとしても途中からいきなり、雨が降ったり、曇になったりします。そのため、1日の中に四季があると言われています。
天気が不安定だと、風邪を引いたり、体調が優れなかったりして英語の勉強に集中することができなくなってしまいます。
特に冬は、曇りがちな天気の上に、夜明けが遅く日の入りが早いため、日照時間が極端に短くなります。
これらを考えると、天気が悪いことはイギリスで留学する上でデメリットになると思われます。
3. イギリス英語に慣れてしまう
イギリスの語学留学のデメリットの3つ目は、イギリス英語への慣れです。
アメリカ英語とイギリス英語ではスペルや発音など異なることがあります。例えば、中心地をアメリカ英語では、「Center」ですが、イギリス英語では「Centre」と綴ります。
また、Canという単語もアメリカ英語ではキャンと呼ぶのに対して、イギリス英語では、カンと呼びます。
日本人が一般的に、教育機関で勉強している英語はアメリカ英語です。そのため、イギリスに語学留学した場合、発音が聞き取れなかったり、日本の学校で習ったことがないスペルがでてきたりしまいます。
このような違いに悩み戸惑ってしまうこともありますので、イギリス英語に慣れてしまうのも、イギリスに語学留学する際のデメリットと言えることができるでしょう。
まとめ
以上、イギリスの語学留学の特徴やメリット・デメリットを取り挙げてみました。
もちろんここで取りあげた以外の事でメリットに感じたりデメリットに感じたりする点もあるかとおもいますので、個々人の嗜好等に合わせてイギリスで英語を学ぶ長所や短所を考えて見て頂ければと思います。
その上で、イギリスが語学留学先として最適と判断されましたら、実際にどの町に留学するのか、そしてそこでどういった学校に行くべきかを検討されてみてはいかがでしょうか。