イギリス信号システムの緑グリーン対象国発表2021年5月
2021年5月7日にイギリスの運輸大臣であるグラントシャップス大臣が5月17日から適応されるイギリスの信号システムでイギリス(イングランドのみ)の入国時に隔離が不要となる「緑」指定の対象国を発表しました。
今回の緑対象国はどこが対象となり、留学にはどうインパクトがあるのか考えてみたいと思います。
イギリスの海外渡航解除ステップについて
イギリス(主にイングランド)では3月に公表されたロックダウン解除計画を実施している最中です。6月の活動制限完全解除に向けてステップバイステップで規制を解除しています。
5月17日には更なる規制解除が予定されていて、その中には海外渡航に関する規制解除も含まれています。
主にイギリスの住民が海外に渡航し帰国する際の自己隔離措置の有無や検査体制に関することではあるのですが、留学や旅行という視点では日本からイギリスに入国できるのか、入国するためにはどういった制約が課せられるのかということにもつながります。
海外渡航に関しては既に赤-黄-緑で対象国の規制を分別する「トラフィックライトシステム(信号システム)」を採用することに決まっており、自己隔離不要な緑の対象国にどこが含まれるようになるかが焦点の一つでした。
今回5月7日に運輸大臣によってこの緑の対象国が発表されました。
信号システムでの緑指定国
では、今回この信号システムで緑指定国にどこが含まれるようになったのかというと、12の国と英領地域が含まれるようになりました。
※イングランドのみに適応されます。スコットランド・ウェールズ・北アイルランドは独自のルールに従う必要があります
- オーストラリア
- ブルネイ
- フォークランド諸島
- フェロー諸島
- ジブラルタル
- アイスランド
- イスラエル
- ニュージーランド
- ポルトガル
- シンガポール
- サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島
- セントヘレナ
日本はどうなった?
残念ながら、日本は緑指定国には含まれず、黄色指定国となっています。その為これまで通り、イギリス入国前の陰性証明・入国後の検査と10日間の自己隔離が引き続き求められます。
ただ、3週間おきにこの指定国はレビューされるということなので、日本の感染状況やワクチン接種状況が改善していけば緑指定に含まれる可能性がもちろん出てきます。それまではイギリスに留学したら10日間の自己隔離は覚悟しなければなりません。
緑指定国によるイギリス留学へのインパクト
イギリス留学やワーキングホリデー(YMS)へのインパクトは特に大きな変化はありません。日本からイギリス入国後に自己申告した滞在先にて10日間の自己隔離が求められます。
唯一の変更点
ただ、多少のインパクトがあるのが緑指定国にオーストラリアとニュージーランドが含まれたことです。これはどういうことかというと、オーストラリアやニュージーランドで現在暮らしている留学生やワーホリメーカーの方々で、イギリスに留学したりYMSでワーホリしたりしようとされている方はイギリス入国後に隔離が必要ないという事になります。
当社でもいくつかオーストラリアやニュージーランドにいる日本人の方からイギリス留学へのお問い合わせを頂きますが、こういった皆さまは日本に戻ってこない限りはイギリス入国後に隔離不要となります(※ただし決められた検査はする必要があります)
トランジットには気を付けて
気を付けなければいけないのは、トランジットです。現在恐らくですがオーストラリアやニュージーランドからイギリスへの直行便は出ていないかと思われます。そうなるとどこか第3国を経由してイギリスに行かなければなりません。
トランジットで黄色指定国や赤指定国経由でイギリスに行ってしまうと、その国から来たとみなされ隔離が求められるようになります。日本はまだ黄色指定国なので、日本に戻ってきてしまいますとイギリス入国後に10日間の隔離が必要になります。
オーストラリアやニュージーランドからイギリスへ向かう場合で隔離不要のままのステイタスで入国するには、現在同じ緑対象国であるシンガポール経由でイギリスに向かうことができれば隔離不要のままイギリスに入国できるのではないかと思います。
恐らくその点については旅行代理店さんなど詳しいと思いますので、イギリスに向かう前に旅行代理店さんにも確認することをお勧めします。