【イギリス定番朝食3選】ボリューム満点&ヘルシーな朝食の歴史

【イギリス定番朝食3選】ボリューム満点&ヘルシーな朝食の歴史

イギリスの朝食といえば、ボリュームたっぷりの「イングリッシュ・ブレックファスト」が代表的です。

◆イギリスの朝ご飯定番3選

  • イングリッシュ・ブレックファスト:ボリューム満点で、ベーコンやソーセージ、卵などが定番。
  • ポリッジ:オートミールを牛乳や水で煮込んだヘルシーな一品。
  • エッグ&ソルジャー:半熟卵とスティック状のトーストを組み合わせた軽い朝食。

ベーコン、ソーセージ、卵、トマトなど多彩な食材が一皿に盛られ、朝から満足感を与えてくれます。

一方で、「ポリッジ」や「エッグ&ソルジャー」のような軽めでヘルシーな選択肢も充実。

オートミールを使ったおかゆ風の「ポリッジ」は体を温めてくれる栄養豊富な料理です。

またもう1つの定番「エッグ&ソルジャー」は半熟卵の黄身にカリカリに焼いたトーストをつけて食べる、シンプルで外さない朝ご飯です。

この記事では、イギリスの朝食文化や歴史、定番の朝ご飯から、イギリスの朝ご飯が気軽に食べられるチェーン店まで、詳しく解説しています。

まず知りたい!イギリスの歴史と文化的背景から知る「イギリスの朝ご飯」

イングリッシュブレックファスト1

「朝食は王様のように、昼食は王子のように、夕食は貧民のように食べなさい(Eat breakfast like a king, lunch like a prince, dinner like a pauper. )」という言葉にあるように、「朝食は一日の始まりを飾るもの」としてイギリス人にとって特別な存在であり続けています。

多彩な食材で構成された伝統的なイギリスの朝ご飯「イングリッシュ・ブレックファスト」の歴史は古く、その歴史は13世紀まで遡ります。

もともとは地主貴族の間で、地元の食材を使った豪華な朝食を振る舞う習慣でした。

それが時間が経つにつれ、産業革命の時代には労働者層にも普及し、彼らにとって一日のエネルギー源として欠かせないものとなりました​。

現在では、平日よりも週末や特別な日、または観光地やカフェで提供されることが多いイングリッシュ・ブレックファスト。

伝統と味わいを楽しむために、旅行者だけでなく地元の人々にも愛されています。

イギリスの朝ご飯は、まずい? 実際はどうなの?

イギリス料理と聞くと「まずい」といった先入観を持たれる方も少なくありません。

またそういった話も多く、ネット上では書き込まれていますが、朝食に関しては全くの別物です。

「イギリスで一番おいしい料理は朝食だ」と言われるほど、イギリスの朝ご飯は美味しいと評判です。

特に「イングリッシュ・ブレックファスト」は豊富な食材とボリュームで、世界中の人々を魅了しています。。

本場で食べたい!イギリス定番朝食3選

朝食の種類特徴主な内容
イングリッシュ・ブレックファストボリュームたっぷりで王道の朝ご飯ベーコン、ソーセージ、卵、トースト、ベイクドビーンズ、トマト、マッシュルーム
ポリッジ体を温める伝統的なオートミール料理オートミール、牛乳または水、フルーツ、蜂蜜
エッグ&ソルジャーゆで卵とトーストを楽しむ軽めの朝食半熟卵、スティック状のトースト

イギリスの朝食は、多くの人々に親しまれるシンプルな味付けの、素材の味を活かしたメニューが特徴です。

中でも「イングリッシュ・ブレックファスト」は、ボリューム満点の一皿として観光客にも人気。

オートミールを牛乳や水で煮込んだシンプルな「ポリッジ」もイギリスの朝を彩る定番メニューです。

また軽い朝食として半熟のゆで卵をスティック状に切ったトーストにディップして食べる、「エッグ&ソルジャー」もおすすめ。

この章では、イギリスの定番朝食メニューについて詳しくご紹介します。

【王道】イングリッシュ・ブレックファストの基本メニュー

ホテルのイングリッシュブレックファスト
項目内容
ベーコン少し厚めでカリカリに焼かれることが多い。
ソーセージポークソーセージが一般的。ハーブやスパイスが効いている。
目玉焼き、スクランブル、ポーチドエッグから選べる。
トマト半分に切り、香ばしくグリルするのが特徴。
マッシュルームバターやガーリックでソテーされることが多い。
ベイクドビーンズトマトソースで煮込んだインゲン豆。
ブラックプディング豚の血を使ったソーセージの一種。風味豊か。
トーストバターを塗るか、揚げ焼きにしてフライドブレッドに。

イングリッシュ・ブレックファストは、フレンチトーストやパンケーキのような軽い朝食とは一味違います。

その特徴は何と言っても「ガッツリ感」。

ベーコンのパリッとした香ばしさに、ソーセージのスパイシーさが絡み合い、焼きトマトのジューシーな酸味が全体を引き締めます。

さらに、トーストのサクサク感とベイクドビーンズのほっくりとした甘さがアクセントに。

ブラックプディング(豚の血を使ったソーセージの一種)はイギリスならではの濃厚な味わいで、一口食べれば思わず「これが英国の朝!」と唸ってしまうほどの満足感です。

朝からエネルギーをチャージしたいときに、これ以上の選択肢はありません。

観光で疲れて、朝から元気に過ごしたいという時にもぜひ試してみてください。

あったかホクホク!体に染み渡るポリッジ

イギリスのポリッジ

ポリッジは、オートミールを牛乳や水で煮込んだイギリスの朝食の定番です。

おかゆのような見た目をしており、蜂蜜をトッピングして食べるのが一般的。

ポリッジは寒い日の朝にぴったりで、食べ終わるころには身体の奥まで、じんわりポカポカ温めてくれることでしょう。

シンプルな材料だからこそ、フルーツを足したり、フレークを足したりして、お好みにアレンジができるのも魅力です。

トロトロ&サクサク!エッグ&ソルジャー

エッグアンドソルジャー

エッグ&ソルジャーは、半熟卵のトロトロとした黄身をスティック状に切ったトーストに絡めて食べる、軽めの朝食として人気のメニューです。

卵の濃厚な味わいに、トーストのサクサク感が絶妙にマッチする、シンプルだからこそ美味しい一品です。

「今日は軽めに済ませたいな」という朝にぴったり。

子どもから大人まで誰もが楽しめるので、家族全員で楽しむ朝食にもおすすめです。

イギリスの各地域ごとの特徴的な朝食の違い

地域主な特徴代表的なメニュー
イングランド伝統的でボリューム満点ベーコン、ソーセージ、卵、トースト、ベイクドビーンズ
スコットランド(スコティッシュ)地方特産品を多用ハギス、タッティースコーン、ラルドソーセージ
ウェールズ(ウェルシュ)シーフードが特徴的ラーバーブレッド、コックル(シジミ)、バラの花のジャム

イングリッシュ・ブレックファストがイギリスの朝の定番として広く知られる一方、スコットランドやウェールズの朝ご飯も独自の魅力があります。

スコティッシュでは、ハギス(内臓を煮たもの)やタッティースコーンが加わり、地元の味覚がたっぷりと堪能できます。

羊のモツを煮込んだハギスは、スパイスが効いたパンチのある味わいで癖はあるものの、好きな人にはたまらない味。

一方、ウェルシュ・ブレックファストはシーフードを使った朝食が特徴的です。

ウェールズの朝食では、ラーバーブレッド(海藻を使ったパン)と新鮮なコックル(サル貝)が食べられます。

ロンドンで楽しむイギリスの朝食:おすすめチェーン店ガイド

プレタマンジェ
店舗名名物メニュー価格帯(£)価格帯(日本円・約195円/£)
The Breakfast Clubフル・モンティ(Full Monty)10~15約1,950〜2,925円
Bill'sビルズ・ブレックファスト(Bill's Breakfast)9~12約1,755〜2,340円
Cafe Rougeトラディショナル・ブレックファスト8~11約1,560〜2,145円
Pret A Mangerベーコンロール3~5約585〜975円

ロンドンには、伝統的なイギリス朝食を提供する多くのチェーン店があります。

「The Breakfast Club」は、ボリューム満点の「フル・モンティ(イングリッシュ・ブレックファストのこと)」が人気で、価格は10〜15ポンド(約1,950〜2,925円)で食べられます。

また「Bill's」では、新鮮な野菜や食材を使った「ビルズ・ブレックファスト」が人気で、9〜12ポンド(約1,755〜2,340円)で楽しめます。

他にもフランス風の雰囲気の中で朝食を食べられる「Café Rouge」。

手軽に朝食を済ませたい方向けの「Pret A Manger」などがあります。

イギリスの朝食を知って海外をもっと楽しもう

イギリスの朝食は、定番の「イングリッシュ・ブレックファスト」からヘルシーな「ポリッジ」、軽めの「エッグ&ソルジャー」まで実はかなり多彩です。

日本人にとって馴染の少ないメニューを食べることで、イギリス文化を身近に感じることができるでしょう。

また大切な旅行や留学の思い出のひとつにもなること間違いなし。

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