マルタおすすめ料理5選 現地で食べたい国民食と定番メニューを紹介

マルタ料理は、地中海に浮かぶ小さな島国ならではの「多文化の融合」が美味しさに織り込まれたユニークな食文化も魅力の国です。
地中海料理がマルタ料理のベースですが、その中にはさまざまな国の影響が見え隠れしています。
さて、そんなマルタ料理について、この記事を読んでその歴史と食文化を知れば、マルタ料理がより一層美味しくなること間違いなし。
この記事では、マルタ料理の歴史や文化、おすすめ料理について詳しく解説しています。
地中海が育んだ美食の宝庫:マルタ料理の歴史と文化

マルタ料理はアラブ文化の影響を大きく受けており、9世紀にアラブ人が支配していた時代に伝わった食材や料理法は、現代のマルタ料理にも深く根付いています。
例えば、アラブ由来の豆料理「ビギッラ(Bigilla)」は、マッシュしたそら豆にガーリックやハーブを加えたディップで、日常の食卓で愛されています。
中世になって、さらに深まったマルタ料理の"多文化交流"
中世には、シチリアを含むイタリア文化と並行して、 スペインやフランスの影響も入り込みました。
代表的な例が「ブラジオリ(Bragioli)」です。これは、牛肉に玉ねぎやハーブを詰めて赤ワインとトマトソースで煮込む料理で、フランスやスペインの肉料理から着想を得たとされます。
一方、ノルマン人の支配下では、小麦文化が発展し、マルタパン「ホブズ・ビゼイト(Hobz biz-Zejt)」が誕生しました。
これは、パリッとした外皮ともちもちの中身が特徴のパンで、オリーブオイルやトマト、チーズをのせて食べるスタイルが伝統的です。
さらに、16世紀には聖ヨハネ騎士団がマルタに拠点を築いたことで、騎士団が持ち込んだ フランスやイギリス料理の要素も加わります。
イギリスの統治時代には、伝統的な「サンデーロースト」やティー文化が広まり、現代でもマルタのカフェ文化にその名残を見ることができます。
このように歴史の交差点とも言えるほど、さまざまな国や文化と交流があるマルタだからこそ味わえる、多様で豊かな料理の数々は、まさに“食の歴史博物館”とも言えるでしょう。
地中海の風味を堪能できる、マルタで食べるべきおすすめ料理5選
料理名 | 概要 | おすすめの飲み物 |
---|---|---|
ラビットシチュー(Stuffat Tal-Fenek) | 赤ワインとハーブで煮込んだウサギ肉のシチュー。マルタの国民食 | 地元の赤ワイン(Malta D.O.K) |
パスティッツィ(Pastizzi) | リコッタチーズや豆ペーストを詰めたパイ。軽食の定番 | マルタ産ビール「CISK」 |
フティーラ(Ftira) | マルタパンをベースにトマト、オリーブ、ツナなどを挟んだサンドイッチ | アイスコールドの「Kinnie」(マルタのソフトドリンク) |
ビギッラ(Bigilla) | そら豆のペーストにハーブとガーリックを加えたディップ | マルタビール「CISK」 |
ランプーキパイ(Lampuki Pie) | マルタ名物のシイラを野菜と一緒にパイで包んだ料理 | 冷えた白ワイン |
地中海に浮かぶマルタ共和国は、豊かな歴史と文化を反映した料理が数多く存在します。
なかでも「ラビットシチュー」は地元の人々に愛される国民食で、食事と一緒に地元産の赤ワインを合わせるのが定番です。
また、軽食には「パスティッツィ」や「フティーラ」が大人気で、どちらも手軽に楽しめる一品。
シーフード料理も充実しており、新鮮な魚介を使ったパスタや「ランプーキパイ」は外せません。
飲み物には、軽いマルタ産ワインや地元ビール「CISK」、爽やかなソフトドリンク「Kinnie」がおすすめです。
この章では、マルタに行ったら絶対に食べてほしい料理と合わせたいお酒について詳しく解説します。
マルタの国民食!じっくり煮込んだラビットシチュー

- 赤ワインとハーブで柔らかく煮込んだウサギ肉のシチュー
- マルタの伝統料理で、家族や友人と楽しむ一品
- ワインとの相性抜群!じっくり煮込まれた深い味わい
ラビットシチューは、マルタの国民食であり、「ガッツリ旨い」伝統の一皿です。
赤ワインとハーブでじっくり煮込まれたウサギ肉は、驚くほど柔らかく、ほろっと崩れる絶妙な食感が特徴。
見た目や味は「ビーフシチュー」と似ていますが、肉の旨味が大違い。
ウサギ肉のあっさりとしながらも深みのある味わいがクセになること間違いなし。
一口頬張れば、ハーブの香りと濃厚なソースが「ふわっ」と広がり、赤ワインが止まらなくなる美味しさです。
サクサク食感がたまらない!マルタの定番軽食、パスティッツィ

- サクサクのパイ生地にリコッタチーズや豆ペーストを包んだ一品
- 手軽に楽しめるマルタのストリートフード
- お手頃価格で地元の人にも愛されるソウルフード
パスティッツィは、軽食やおやつにピッタリのサクサクで美味しい定番おやつグルメです。
パイ生地は油っぽさよりも、軽さを感じる味。
噛むたびに「カリッ」とした音が心地よく響き、食べれば食べるほど食欲が増してしまうかも。
生地の中にはクリーミーなリコッタチーズや、ほっくりとした豆ペーストが詰まっていて、実は食べ応え抜群なんです!
マルタの定番ビール「CISK」と一緒に楽しむのが地元流です。
カリふわ食感!マルタ風サンドイッチ「フティーラ」

- マルタ伝統のパン「ホブズ」に具材を挟んだサンドイッチ
- トマト、オリーブ、ツナなど定番の具材がたっぷり
- ランチや軽食にぴったりのボリューム感
フティーラは、マルタならではの「カリッ」としたパンに新鮮な具材をたっぷり詰め込んだサンドイッチです。
外はカリッと焼き上げられ、中はふんわりとしたパンの食感がクセになります。
具材にはツナ、トマト、オリーブといった定番の食材が使用されています。
地中海を代表する食材たちが詰まったサンドイッチは、余計なものを足さない分、素材そのものの美味しさがダイレクトに味わえるのが魅力です。
素朴でヘルシー!クセになるそら豆のディップ

- そら豆をマッシュし、ハーブとガーリックで仕上げたディップ
- パンやクラッカーと一緒に楽しむ定番前菜
- 素朴でありながらクセになる味わいが特徴
ビギッラは、素朴ながらも奥深い味わいが魅力のヘルシーディップです。
マッシュされたそら豆にハーブやガーリックを加えたシンプルな料理で、パンやクラッカーに「たっぷり」塗って食べるのがマルタ流。
ねっとりとした食感と香ばしいガーリックの風味が絶妙にマッチし、食べるほどに「じんわり」と美味しさが広がります。
アラブ文化の影響が感じられつつ、クセが少なく食べやすいのもポイント。
魚好き必見!秋限定の絶品魚介パイ

- マルタ名物のシイラ(ランプーキ)を野菜と一緒に包んだパイ
- サクサクのパイ生地と魚の旨味が絶妙にマッチ
- 秋限定のシーズナルメニューとして親しまれる
ランプーキパイは、マルタならではの海の恵みが詰まった特別な料理です。
白身魚のシイラを野菜やハーブと一緒に「ぎゅっ」とパイで包んで焼き上げることで、魚の旨味が逃げることなく閉じ込められています。
サクサクのパイ生地を割ると、中からふわっと香ばしい香りが立ち、魚介の優しい味わいが口いっぱいに広がります。
秋限定で味わえる特別な料理なので、シーズン中にマルタを訪れたら絶対に食べておきたい一品。
冷えた白ワインと一緒にいただけば、地中海の風情をたっぷり感じられますよ。
マルタ料理で感じる地中海の魅力!
マルタ料理は、多文化が融合した地中海の恵みが詰まった食文化です。
国民食の「ラビットシチュー」や軽食の「パスティッツィ」、新鮮なシーフードを使った料理など、シンプルながら素材の旨味を活かした絶品料理が盛りだくさん。
旅行や滞在中にマルタならではの美味しさを楽しんでみてくださいね。
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