フィリピンの人気食べ物7選、絶対に食べたい料理と知られざる食文化
フィリピン料理は、伝統食だけでなく、スペインや中国など統治時代の歴史や周辺諸国の影響を受けたユニークな食文化を誇る、美食大国の1つです。
家庭の定番「アドボ」や酸味が爽やかな「シニガン」、豪快な「レチョン」など、スペインや中国、中東の影響を受けつつもフィリピン流に改造されたメニューが、実はたくさんあります。
また屋台で手軽に食べられる「ルンピア」、デザートの「ハロハロ」など、日本でも馴染のあるメニューも、本場で食べるとなお美味しいことでしょう。
この記事では、フィリピン料理の魅力を詳しくご紹介しています。
フィリピン料理の歴史と文化について
フィリピン料理は、その豊かな歴史と異文化の影響を受けて発展してきました。
もともとのフィリピン人が食べていた料理に始まり、16世紀のスペイン統治時代に導入された煮込み料理や調味料、さらには中国やアメリカの食文化も加わったことで、現在のユニークな食のスタイルが形成されました。
例えばフィリピンの代表的な家庭料理「アドボ」は、酢や醤油、ニンニクで煮込む料理ですが、実はもともとはスペイン料理でした。
また中国からの影響も顕著で、たとえば「パンシット」と呼ばれるフィリピン風焼きそばは、中国の炒麺文化から取り入れられたものです。
その他にも、春巻きのような「ルンピア」も中華料理の点心が元になっており、フィリピンならではの味付けや調理法が加わり親しまれています。
このように、フィリピン料理は異なる文化が見事に調和し、ユニークな食文化として広がっています。
絶対食べたい!フィリピン料理おすすめの食物7選
料理名 | 特徴 |
---|---|
アドボ (Adobo) | 酢、醤油、ニンニクで肉を煮込む家庭料理。甘酸っぱい味わいが特徴で、国民食ともいえる定番料理。 |
シニガン (Sinigang) | タマリンドで酸味を効かせたスープ。野菜や肉、魚がたっぷり入ったフィリピン版「具だくさん汁物」。 |
レチョン (Lechon) | 豚の丸焼き。外はパリパリ、中はジューシー。お祝いごとやパーティで欠かせない豪華な料理。 |
シシグ (Sisig) | 豚の顔肉を鉄板で炒めた料理。濃厚な味付けで、ビールのお供やご飯のおかずとして人気。 |
ハロハロ (Halo-Halo) | 色とりどりの具材を混ぜ合わせたかき氷デザート。アイスクリームや果物、ゼリーなどが層になっている華やかな一品。 |
パンシット (Pancit) | 野菜や肉を混ぜ込んだフィリピン風焼きそば。中華料理の炒麺文化がルーツ。柑橘果実カラマンシーを絞って味を調えることも。 |
フィリピンの食文化は、濃いめな味付けと家庭的なさっと食べられる料理が多いのが特徴です。
国民食とも言える「アドボ」は、家庭ごとにレシピが異なるほど愛されています。
「シニガン」や「レチョン」はフィリピン人にとって特別な日や集まりには欠かせません。
また、料理と一緒に楽しむ飲み物としては、地元のサンミゲルビールやカラマンシージュースが人気です。
デザートには「ハロハロ」のような南国スイーツが定番で、その見た目の華やかさも魅力です。
初めてフィリピン料理を試すなら、シンプルながら奥深い味わいの「アドボ」や酸味が新鮮な「シニガン」がおすすめですよ。
アドボ:甘酸っぱさがクセになる国民食
- 酢と醤油で煮込むシンプルな調理法が特徴的
- 甘酸っぱく濃厚な味がご飯との相性抜群
- 肉がほろほろに柔らかく、食べ応えも十分
アドボは、フィリピンの食卓に欠かせない家庭料理です。
醤油の香ばしさと酢の爽やかな酸味が絶妙に絡み合う、甘酸っぱい味わいが特徴の料理です。
口に含むと、「ほろっ」と崩れる柔らかい肉が、ご飯の上でさらに旨味を広げてくれます。
日本の煮物と似たほっとする味わいながら、スパイスの効いた濃厚な味が美味。
シニガン:酸味が爽やかな具だくさんスープ
- タマリンドで酸味を効かせたユニークなスープ
- 野菜や魚がたっぷり入り、栄養バランス抜群
- 暑い日にぴったりの爽やかな後味が特徴的
シニガンは、タマリンドを使った酸味が印象的なスープです。
日本の味噌汁に似て具だくさんですが、その酸味が「シュッ」と舌を引き締め、食欲を増進させます。
トマトやナスなど野菜の旨味と、魚や肉の出汁が混ざり合う味は、日本にはない独特の旨味があります。
酸味の効いたさっぱりとした味わいは濃厚な料理の箸休めにも最適で、暑い日のランチにもぴったり。
飲むほどに元気が湧く、フィリピンの健康スープです。
レチョン:パリパリの皮とジューシーな肉のハーモニー
- 豚を丸ごと炭火で焼き上げた豪快な料理
- 皮はパリパリ、中の肉は驚くほどジューシー
- お祝いごとや特別な日に欠かせない一品
レチョンは、炭火でじっくり焼かれた豚の丸焼きのこと。
目を奪われる見た目ではありますが、「パリッ」と音が鳴るほど香ばしい皮とホクホクの豚肉を食べる体験は最高の思い出になること間違いなし。
一口食べると、ジュワッと溢れ出す肉汁が口いっぱいに広がります。
特に焼きたては格別で、脂の旨味と炭火の香りが融合した贅沢な味わいに思わず笑みがこぼれるほど。
日本のローストポークとは一味違う、スパイシーで異国情緒あふれる風味が特別感を演出します。
ハロハロ:南国気分が味わえる贅沢デザート
- 色鮮やかな具材が層になったかき氷デザート
- アイスクリームやゼリーなどのトッピングが豊富
- 混ぜ合わせて楽しむフィリピンの夏の定番スイーツ
ハロハロは、フィリピンはかき氷デザートです。
色とりどりの具材を「ぐるぐる」と混ぜ合わせて食べるのが本場のお作法です。
冷たいかき氷のシャリシャリ感、アイスクリームの濃厚さ、そしてフルーツやゼリーの「ぷるん」としたアクセントで、何個でも食べたくなる一品です。
日本のかき氷と比べて、食べ応えがあるのもポイントです。
南国らしいトロピカルな甘さと涼しさが暑い日にぴったり。
シシグ:鉄板の上でジュワッと弾ける濃厚な豚とスパイスの旨味
- 豚の顔肉を細かく刻み、鉄板で炒めた料理
- 香ばしい風味と濃厚な味付けがクセになる
- 熱々の鉄板で提供され、ご飯やビールにぴったり
シシグは、鉄板の上で「ジュワジュワ」と音を立てながら提供される、食欲をそそる一品です。
細かく刻まれた豚の顔肉は噛むほどに旨味が広がり、濃厚な味付けがガツンと舌に響きます。
香ばしく炒めた風味に生卵を絡めることでまろやかさがプラスされ、ご飯にもビールにも相性抜群。
日本の鉄板焼きに似ていますが、パンチの効いた酸味やスパイスがフィリピンらしさを感じさせます。
パンシット:さっぱり美味しいフィリピン風焼きそば
- 中華料理の影響を受けたフィリピン風焼きそば
- 野菜や肉、エビを炒めたシンプルな味付けが特徴
- カラマンシーを絞ると爽やかさが加わりさらに美味しい
パンシットは、野菜や肉をたっぷり混ぜ込んだフィリピン風焼きそば。
日本の焼きそばよりもあっさりしていて、ツルツルと軽やかな口当たりが特徴です。
中華文化から影響を受けた一品ですが、フィリピン独自のアレンジが加わり、爽やかな柑橘系のカラマンシーを絞ることで一層美味しくなります。
フィリピン料理で多文化共生を体験しよう
フィリピン料理を味わうことは、その多文化の歴史を一皿で感じる旅のようなものです。
日本では食べられないスパイシーな味わいの中に、さまざまな文化や伝統が息づくフィリピン料理の品々たち。
そんなバラエティ豊かな料理たちを食べればきっと、文化の懐の深さと共に、お腹も心も満たされます。
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