フィリピン留学までにフィリピン英語の特徴について知っておこう
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英語留学先として人気の高いフィリピン。フィリピンは公用語としてタガログ語の他に英語が使われているため多くのフィリピン人は英語が話せます。
ここでは、そんなフィリピンで使われている英語の特徴やなぜフィリピン人は英語が話せる人が多いのかについて紹介していきます。
フィリピン英語とは?
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フィリピン英語はフィリピンで話されてる英語のことです。
アメリカ英語をベースとしていますが、スペイン語やタガログ語などのフィリピン独自の言語の影響を受けており、独特の発音や表現が特徴です。
第二言語として英語を話す人口が非常に多く、世界的に見ても英語を話せる人が多い国の一つとして知られています。
フィリピン人が英語を話せるのはなぜ?
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フィリピンの人口は約1億人でそのうち9割以上が英語を話せると言われています。
その理由として、歴史的背景や学校の教育また日常的にも英語に触れる機会が多いからだと考えます。
①フィリピンで英語が公用語になった歴史的背景
1898年から約40年間、フィリピンはアメリカの植民地下にありました。
この時代に、教育システムに英語が導入され日常的にも英語を使うことが根付いたこともありフィリピン独立後には教育省令25号『フィリピン語と英語による2言語併用教育政策』が発令され、フィリピンの公用語に英語が加わりました。
現在でも、学校教育やビジネスなどさまざまな場面で英語が広く使われています。
②フィリピンは多言語社会
フィリピンは7000以上からなる島国でそれぞれの地域で使われる言語が異なります。
その数、約150種類以上の言語が存在すると言われています。
それだけ沢山の言語があると現地のフィリピン人同士で意思疎通するのも大変なので共通言語としてタガログ語、そして英語があります。
③フィリピンでは小学校から大学まで英語教育
小学校から大学までのほとんどの授業を英語で行います。
幼い頃から英語を学ぶ機会があるため、ネイティブスピーカーレベルで英語を話せる人が多いのが印象的です。
そして、フィリピンで高収入が望める職業に就くには英語が堪能でないといけなかったり英語を話せるというのは現地のフィリピン人にとってもメリットが大きいのです。
フィリピン人の英語力について
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フィリピン人の英語力は、国民全体で見るとばらつきがあるのが正直なところです。
都市部では、英語教育の普及により高い英語力がある人が多い一方、地方部では英語を話す機会がほとんどないため、英語力が低い人もいます。
現在は英語力を必要とする職種がフィリピン全体で増えているため、将来を見据えて英才教育する家庭もあるほど英語は必須になってきています。
フィリピン人の英語講師の特徴(発音・訛り)
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講師によってそれぞれで多少の違いはありますが、フィリピン留学経験者が思うフィリピン人英語講師から学ぶ時の発音や訛りのメリット、デメリットについて解説します。
メリット
・英語初心者からすると発音がはっきりしていて聞き取りやすい
一つ一つの単語の発音がハッキリとしているのが特徴的で初心者の方でも聞き取りやすい英語です。
・発音や表現の仕方がアメリカ英語に近い
フィリピンではアメリカ英語が主流で、アメリカ英語を学びたい方にとっては大きなメリットです。
・マンツーマンの授業がほとんどのため、単語の発音一個ずつ集中して学べる
レベルにあった学習ができるため、苦手な発音などある場合は集中的に改善できます。
・アウトプットする機会が沢山ある
フィリピン留学ではそれぞれの学校でアクテビティのイベントがあったりします。
授業外で誰かと英語で話す機会が沢山あるので、その日に学んだ単語などをすぐに会話で使ってみたりすることもできます。
デメリット
・フィリピン訛りの英語の発音
公用語のタガログ語が影響して訛った発音が目立ちます。アメリカ英語やイギリス英語を聴き慣れて人にとっては少々聞き取りずらい場合があるでしょう。
・リンキング(英語の発音において単語と単語の間で発音を滑らかにつなげること)がない
ネイティブスピーカーの方はよくリンキングを使った話し方をしますが、フィリピン人の話す英語は単語同士を繋げて話す人が少ないです。
・イギリス英語に触れられる機会がほとんどない
イギリス英語はフィリピン人にとっても聞き取りずらく普段から触れる機会がありません。
メリット、デメリットでもあるフィリピン訛りの英語の発音は聞き取りやすいが、人によっては訛りが強い場合があります。英語学習する中で、自分の目的にきちんと合っているのかを確認しましょう。
フィリピンではアメリカ英語が主流のため、イギリス英語(ブリティッシュイングリッシュ)を触れられる機会は少なくなります。
ご参考イギリス英語の特徴とは
フィリピン在住者が思うフィリピン人の英語力
フィリピン留学を経験した後、フィリピンに移住してきた在住者が思うフィリピン人の英語力についての本音をお伝えします。
フィリピン人の話す英語力は結論、『人により差があるが、日本人でこれから英語を学ぼうとしている英語・英会話初心者の方からみるとフィリピン人の英語力の基礎部分はかなりレベルが高い』
人口の約9割の方が英語を話せるという事実はフィリピンに住んでいても話せる人が多いなという印象ですが、ネイティブスピーカーレベルの方は一部の人だなと感じています。
フィリピンで買い物したり、タクシーに乗ったり現地で生活しているとフィリピン人は英語で最低限のコミニュケーション取れるが英語を話すとなると身構える人が多いのが印象的です。
教育格差が大きいフィリピンでは、普段から英語でコミニュケーション取っている方は教育環境に恵まれていたり、仕事上で英語を使う方でそういう方はネイティブスピーカーレベルの場合があります。
一方、大学をでれなかった人や定職についていない人、仕事などで英語を話さない人はやはり英語に抵抗があります。
まとめ
英語を学ぶ上で正しい発音を学ぶことは大切なことですが、フィリピン英語の訛りや発音を極度に気にせずにコミニケーションを沢山取れる機会が多いのがフィリピン留学のメリットポイントですので、積極的に英語でコミニケーションを取ってみましょう。
フィリピンで留学している間に、自分にあった学習法を見つけるのも留学の醍醐味です。