セブ島での移動手段
はじめてセブ島に来られる方、どのような移動手段があるかご存知ですか?留学でも観光でも最低一度は移動する必要が出てくるので、ここではセブ島滞在中にどのように移動すれば良いか、セブ島留学経験者の体験談を元にご紹介します。
基本的には留学生向けにご紹介していきますが、タクシーの乗り方など観光客の方にも当てはまる部分も役立つ内容もあるかと思いますので、ご参考にしてみてください。
タクシー
観光や短期の滞在では、基本的に移動は全てタクシーを使うことになるかと思います。初乗り40ペソと日本人にとっては激安で、街中のいたるところで走っています。ホテルに滞在される方はガードマンに呼んでもらいましょう。
ここで注意しなければならないのがぼったくりです。
日本から来られる方の多くは、ほとんどぼったくられています。何故そんなにぼったくられるのか、考えられる理由がいくつかあります。
まず、相場を知らないことです。初乗り40ペソは概ね日本円で100円以下です。日本のタクシーと比べるとかなり安く、30分から1時間程度乗っても500円くらいです。ここで運転手に1000円、1500円と言われても安く感じてしまい払ってしまうのです。
また、英語ができないことも致命的です。運転手が何か言ってきて、理解できない間に高額請求に了承してしまうかもしれません。ネット上では、よく乗った時点でメーターを確認するようにと言われている場合も多いですが、「メーターが壊れていて使えない」などと言ってくることも。そういったことは、まずありえないので必ずメーターを確認するようにしましょう。
ホテルからタクシーに乗る場合、ガードマンから紙を渡されることがあります。これはタクシー会社やプレートナンバーなどの情報を書いたものです。知らずに捨ててしまう人が多いのですが、トラブルの際に使えるので覚えくか捨てないようにしておきましょう。
また、支払いの際、「お釣りがない」と言われることもよくあります。これも観光客がよくひっかかる手口で、少額の紙幣を持っていないことが多いため諦めてしまいます。
実はお釣りを渡さず儲けていた金額が大きすぎたようで、数年前にお釣りは必ず渡さないといけないという法律ができました。お釣りがないと言われたら警察に通報すると言えば素直に返してくれます。
一番の問題はカモだと思われることです。セブ島に慣れている人はぼったくられることがありません。慣れている人がタクシーに乗ると何も言わずにメーターを使ってくれて、お釣りも1ペソ単位まで貰えます。高級リゾートホテルから出てきた観光客や、華やかな格好をした女性は必ず被害に会います。そうでなくても肌の色や服装で外国人だとすぐに分かりカモにされてしまいます。セブ島でおしゃれをする必要は無いので、できるだけ現地に溶け込むようにしましょう。
グラブ (Grab)
Uberのような東南アジアで広く利用されている配車アプリであるグラブ(Grab)はセブ島でも使えるようになりました。
アプリで現在地と目的地を入れ、タクシーや車を呼ぶことができます。現金以外にもクレジットカードなどが使え、利用手数料は数十円程度です。混んでいてタクシーがなかなか捕まらない時に便利です。ぼったくりの心配もないためタクシーよりおすすめです。
また、タクシー以外に、グラブに登録した個人が営業しているグラブカーも選べます。交通状況によってはタクシーより安く済む場合もあり、車も綺麗です。6人乗りや10人乗りの車も選ぶことができ、1時間1000円くらいから時間単位で借りることもできます。
ジプニー
セブ島のことを少し調べられた方は聞いたことがあると思います。元々はアメリカ軍が残していったジープを改造したもので、今あるものはほとんどトラックの荷台を座席にしたものです。セブ島で最も安い移動手段で、庶民はこれを使いますが、観光で乗ることはまずありません。
路線バスのようにルートが決まっていて車体に番号と地名が書かれており、土地勘がないと乗れません。長く滞在して慣れてくると乗れるようになります。料金は一律20円程度で慣れてくるとたまに使ってみるのもありかと思います。学生で留学される方やバックパッカーのような貧乏旅行には良いと思います。
乗り方は簡単で、バス停のようなものはなくタクシーと同じように道端で手を挙げて止まってもらいます。料金は乗車中に運転手に渡します。降りる場合は車体を叩いて合図するか、止まってくださいと言いましょう。
ただ、犯罪も多いため注意が必要です。夜間は拳銃を持って入ってくるホールドアップがあり、外務省のホームページには日本人がスリにあったとの報告もあります。気をつけていれば危険はないですが、不安な方は乗らないようにしましょう。
バイクタクシー
恐らくセブ島在住者だと、タクシーよりよく使っているかもしれません。セブ島の渋滞はとても深刻で、特に通勤ラッシュの時間帯は車がほとんど動きません。徒歩10分の距離を車だと30分かかることもあり、できるだけ車に乗りたくないと思う事もよくあります。それがバイクだと横をすり抜けて行ってくれます。
乗り方はこちらもタクシーと同じで、走っているバイクに合図して止まってもらいます。どれがバイクタクシーか分かりませんが、どのバイクに合図しても構いません。客を乗せたいバイクなら止まってくれますし、そうでなければ素通りしていきます。行き先を告げ料金の交渉になりますが、相場はタクシーより少し安いくらいです。何週間か滞在すれば大体の料金が分かるようになります。留学中一人で移動する機会も出てくるかと思います。慣れてくればタクシーより安く、早く移動できるので便利です。
アンカス
2017年にAngkasというアプリができました。日本人だと全く想像もつかないと思いますが、簡単に言うとバイクタクシーのグラブです。アプリでバイクを呼ぶことができます。
グラブと同じくアプリで現在地と目的地を入れれば数分後にバイクが来てくれます。料金はバイクタクシーと同じで、タクシーより少し安く固定料金なのでぼったくりもありません。便利なグラブとバイクタクシーを掛け合わせた方法でセブ島で一番いい移動手段かもしれません。留学で長期滞在予定の方はぜひアプリをダウンロードしてみてください。
その他
バイクの横に座席がついたトライシクルという乗り物があります。渋滞の原因になるためセブ市内にはありませんが、空港があるマクタン島、空港からセブ市内の間にあり、日本人経営の語学学校も多いマンダウエ他、セブ市以外のセブ島で走っています。
タクシーとジプニーの間のような乗り物で路線通り走っていてジプニーと同じように乗るものもあれば、タクシーのように道端で拾って希望の行先まで言ってくれるものもあります。
観光客が多いマクタン島のリゾートホテル周辺は注意が必要で、ホテルを出てすぐのところにカモを狙う運転手がいます。2時間チャーターして1万円請求された人もいます。
他には、スラム街寄りのかなりローカルな場所ですが、トライシクルの自転車版やカレッタという馬車もあります。なお、セブ島には電車はありません。
まとめ
セブ島には色々な移動手段がありますが、それぞれにメリット、デメリットがあります。短期の滞在ならタクシーですが、最安値ならジプニー、渋滞を避けたいならバイクと、目的によって使い分けてみてください。また、ぼったくりや犯罪にはくれぐれも気をつけてください。