フィリピン留学で現地で必要となる費用について
フィリピン留学では、日本で留学費用の支払いを行うほかに、フィリピンの現地に行って必要となる費用も発生します。
フィリピン留学を検討する場合は、この現地に行ってからの費用についても念頭に置きながら料金の計算や費用の計算をしなければなりません。
フィリピンに留学してから現地でどういった費用が発生し、どのくらいかかるのか見ていきたいと思います。
SSP
申請料:6,500ペソ(約16,500円)
SSPは、《Special Study Permit》の略で、観光ビザでフィリピンに滞在する場合に合法的に現地で勉強するためには必ず必要な特別就学許可書になります。
SSPの申請費用は6,000ペソ(約15,000 円)から6,500ペソ(約16,250円)で地域によって変動します。
SSPの有効期間は申請した留学のプログラムの期間に応じるようになります。また、留学プログラムを延長する場合はSSPの再発行、別途6,200ペソ(約15,500円)が必要となりますのでご注意ください。
SSP Eカード
申請料:4,000ペソ(約10,000円)
2024年7月1日より、フィリピンに入学する全ての新しい留学生は、SSP(特別学習許可書)と一緒にSSP E-Cardに登録する必要があります。
有効期間は1年間です。
この後にご紹介するACR-Iカードとは別物で、このSSP Eカードを申請しても、ACR-Iカードは必要となります。
ACR-Iカード
申請料:3,800ペソ(約9,500円)
ACR-Iカードは、《Alien Certificate of Registration Identity Card》の略です。59日間以上フィリピンに滞在する外国人は取得が義務付けられています。
ACR-Iカードの申請をする際、指紋の登録などがあるため留学生本人が申請に出向く必要があります。(ただし、学校のスタッフが同行してくれるケースがほとんどです)
なお、ACR-Iカードを取得すると現地の銀行の口座開設が可能になります。
学生カード
申請料:100~200ペソ(約250円~約500円)
学校により呼び方も異なりますが、IDカードと呼ぶ学校もあります。
日本でいう学生証に相当するものですが、語学学校によって対応が異なり、発行しない学校もあったりします。
学校の出入りの際にその学校の生徒であることを証明するために提示する必要があります。
ビザ延長費
滞在日数によって変わります
フィリピンは、30日間までの滞在であればビザの申請の手続きを行う必要はありません。
しかし、30日以上の留学の場合は観光ビザの延長手続きを行う必要があります。
留学での滞在の場合は学校のスタッフが代行で手続きをしてくれることがほとんどです。
1回目の延長 | 59日まで(8週間) | 3,230ペソ(約8,100円) |
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2回目の延長 | 89日まで(12週間) | 4,600ペソ(約11,500円) |
3回目の延長 | 119日まで(16週間) | 2,630ペソ(約6,600円) |
4回目の延長 | 149日まで(20週間) | 2,630ペソ(約6,600円) |
5回目の延長 | 179日まで(24週間) | 2,630ペソ(約6,600円) |
ここで注意してほしいのは、ビザ延長費用は累計で計算するようになります。例えば、20週間滞在するから、ビザ延長費用は2,630ペソという事ではなく、それまでの期間分の延長費用を20週まで累計として計算する必要があります。
そのため、仮に20週間留学する場合は、ビザの延長費用は合計で13,090ペソを見積もっておく必要があります。
光熱費
1ヵ月:約2,000ペソ(約5,000円)
こちらも学校によって異なりますが、このくらいを目安にしておきましょう。
フィリピン留学の場合、学校に併設されている寮に滞在することが多いですので、寮の電気代と水道代を合わせて1ヶ月で約2,000ペソ(約5,000円)程度になります。
学校により費用の計算方法は異なりますが、通常は水道代、電気代など週の固定費料金または使用量に応じた金額が請求されます。
通常、学校の寮には1人部屋、2人部屋や3人部屋がありますが複数人と部屋を共有している場合は、[光熱費の合計÷部屋人数]で支払うケースがあります。
ところで、フィリピンの電気料金は1キロワット時あたり8.96ペソ(約24〜25円)です。アジアで2番目に高額だと言われています。そして年々光熱費は値上がる一方です。
学校の寮に滞在する場合でも、こまめに節電をすることがおすすめです。
洗濯代
フィリピン留学では、寮生活をすることが多いですので、寮には洗濯ができるランドリールームが完備されています。
洗濯代は授業料(プログラム費用)に含まれていたり、別途支払いが必要だったり、留学先の学校によりランドリーサービスはさまざまです。
おおまかに、洗濯代については以下の3つのパターンが想定されます。
- ① 寮のスタッフが洗濯物を洗い、乾燥をし、衣服を畳むところまで全てやってくれる
- ② 学校にランドリルームが用意されておりその洗濯機を自分で回す(無料または有料)
- ③ 近隣のランドリーストアーに洗濯をしてもらう(有料)
学校側が全てやってくれるケースだと、洗濯のサービスは週に2回から3回の頻度でやってくれます。
ランドリールームで洗濯する場合には、学校によって洗濯物を出す曜日が決まっていたり、下着は各自で洗わないといけなかったりそれぞれルールがありますので事前に留学先に確認しておくと良いでしょう。
洗濯に関する注意点
- ■ 洗濯物の紛失リスク
- → 学校には沢山の生徒がいますので紛失してしまう可能性も高いです。お気に入りの衣類は自分自身で洗うことをおすすめします。
- ■ 衣類の損傷や傷み
- →大量の洗濯を一度で回していたり、洗濯機が古くなっていたりなど仕上がりの質が期待していたものではない場合が多々あります。
衣類が傷んでしまったり、変色してしまったりする場合も考えられますので、なるべくお洒落な洋服や高価な衣類などは洗濯サービスに出さないことをおすすめします。
教材費
1冊:200ペソ〜400ペソ(約500円〜1000円)
教材費は、1冊で200ペソ〜400ペソが相場です。
基本的には1科目毎に1冊必要になると思われます。
ですが、コース内容や留学期間などに応じて教材費も増えていきます。例えばビギナーコースの場合でも4冊程度は購入しなくてはなりません。
授業を受けていく中で「この教材自分には合わないな...」や「自分には少し難しい教材だな...」など教材に関して思うことが出てくる場合があるかもしれません。
担当の先生に相談して教材を変更することも可能です。ですが、その場合また新たな教材を購入する必要があります。
留学先で販売されている教材は基本全て英語です。日本から使い慣れた教材を持っていくのもおすすめです。
寮のデポジット費用
約2,500ペソ~約3,000ペソ(約6,250円~約7,500円)
学校によって金額が様々ですがおおよそ2,500ペソ(約6,250円)を入寮した日に支払う必要があります。
このデポジットは卒業時にお部屋の備品等破損等がなければ全額戻ってきます。
支払いは現金でフィリピンペソまたは米ドル(学校による)で支払います。
ECC申請費
500ペソ(約1,250円)
フィリピン留学を6ヶ月以上する方が必要な申請になります。
ECC《Emigration Clearance Cetificate》とは出国証明書のことでフィリピンに滞在中にビザ代をきちんと支払われているか、犯罪歴がないかを証明するためのもの。
ECC出国証明書の有効期間は発行から1ヶ月。
学校のスタッフにECCが必要かどうかを確認しましょう。申請時には同行してもらえます。
ECC申請方法
フィリピン出国日の1ヶ月前から1週間前までに最寄りのフィリピン移民局で指定のフォーマットへ記入・指紋採取が必要です。
申請書類
- 申請書(移民局で入手可能)
- 写真2×2インチの写真 5枚
- パスポート原本
- 出国時の航空券
- ACR I-Card
費用
500ペソ(約1,250円)
所要時間
最短当日中〜平均5日