スペイン留学中に行っておきたいおすすめ観光名所7選
歴史も自然も豊かなスペインは、観光名所が全土に数多くあり、世界で3番目に世界遺産を多く有する国です。
スペインはアフリカ大陸に近く、古代から様々な文化が行き交った地であるため、ヨーロッパの中でも独特な文化を育んできたことで、魅力的な観光スポットにあふれています。このページでは、数ある観光名所の中でも、特にスペイン留学中に是非行っておいて欲しいおすすめの観光名所をご紹介します。
マドリード王宮
スペインの首都マドリードにある、歴代のスペイン国王が住まいとしてきた王宮です。現在は住まいとしてではなく公務に使用されており、王宮の一部が一般公開されています。
16世紀以降のハプスブルク王朝、ブルボン王朝の歴史遺産が数多く収蔵され、スペイン繁栄の歴史が詰まったとても豪華な宮殿です。王宮内にはかつてのスペイン国王や王室が実際に使っていた武器や鎧などが展示された博物館や、豪華で美しい庭園もあり、とても見応えがあります。
毎週決まった曜日と時間に衛兵交代が行われており、毎月第1水曜日にはこれよりも規模の大きい衛兵交代のパレードも見られます。
王宮周辺はマドリードで最も古い旧市街で、王宮から徒歩圏内に歴史ある観光スポットが多数あります。
王宮からすぐの場所にある、王宮同様豪華なバロック様式のマヨール広場は、かつては王族の決闘や闘牛、公開処刑の場であった広場で、現在もマドリードの中心地であり年中観光客で賑わいのある人気の観光名所です。
古都トレド
マドリードから高速列車で30分程のスペイン中部カスティーリャ・ラ・マンチャにある古都トレドも、スペインの有名観光名所の一つです。
タホ川を見下ろす峡谷の上にあるトレドでは、古代ローマ時代からキリスト教、イスラム教、ユダヤ教の文化が何世紀にも渡り共存していたことで独特の文化が発展しました。旧市街には大聖堂やモスクなど、トレドでしか見られないユニークな文化が反映された歴史的な建物が現在もそのまま残っています。
複数の文化が融合した建築物を含めた旧市街全体が「古都トレド」として世界遺産に登録されています。
トレドの街中は石畳の狭い路地が迷路のように入り組くんでおり、街を歩くだけでも中世に迷い込んだような不思議な感覚に陥る、とても美しい街です。街の周囲をタホ川に囲まれており、対岸など街の外側から見えるタホ川と旧市街全体の景観もとても美しいです。
画家エル・グレコは、かつてトレドに住み、その美しさを多くの絵画に残していることで知られています。マドリードから行きやすい場所にあるので、マドリードを訪れるならぜひ足を延ばして1日街全体を楽しむのがおすすめの美しい古都です。
サグラダ・ファミリア
スペインといえばサグラダ・ファミリアというイメージを持つ方も多い、スペイン第2の都市バルセロナにある知る人ぞ知る観光名所です。
本や映像を通して見たことがあっても、実際に訪れると、ただただその存在とガウディによる独創的な美しさに圧倒されます。壮大な建物でありながら、外装をよく見るとかなり細かく独特なデザインになっていて外観だけでも素晴らしいのですが、内部のステンドグラスも独創的で唯一無二の美しいデザインになっています。
サグラダ・ファミリアは世界遺産として知られていますが、「アントニ・ガウディの作品群」の一つとして登録されています。「作品群」とあるように、サグラダ・ファミリア単体ではなく、バルセロナ内にあるガウディが手掛けた建築物全体で世界遺産となっています。
コロニア・グエル教会地下聖堂のみ作品群のあるバルセロナ中心部から離れていますが、ガウディの作品として同じく有名なグエル公園やカサ・ミラなどはサグラダ・ファミリア周辺に点在しています。見て回る順番など、事前に計画を立てて観光することをおすすめします。マドリードとは全く異なる、コスモポリタンな独特の雰囲気が味わえます。
サン・ジョセップ市場
スペインは食も魅力の一つです。バルセロナの中心地にあるサン・ジョセップ市場は、スペインでぜひ味わいたい生ハムや魚介類、野菜やフルーツ、ナッツやスパイス、お菓子などの多くの食材を扱う、バルセロナで一番大きい市場です。
地元の人たちも利用する市場ですが、スペインにある市場の中で最も訪れる観光客が多いと言われる市場で、場内にバルやレストランが充実しているのが特徴です。市場ならではの活気に加え、サン・ジョセップ市場は特有の賑わいが感じられます。
買い物はもちろん、ちょっとした食事を取るのにも最適で、バルセロナ中心地でスペインならではのいろいろな食材を味わうこともできる場所として、買い物の場所と言うよりは、観光スポットとしてとても人気があります。
先ほどご紹介したサグラダ・ファミリアからも近く、観光の合間に立ち寄るのもいいですし、バルセロナにはここ以外にも大きな市場がいくつかあるので、市場巡りや食べ歩きも楽しそうです。
また、ここではサン・ジョセップ市場を紹介しましたが、バルセロナに限らずスペイン国内には他の多くの都市にも市場があります。
主要都市にある大きな市場では場内にバルやレストランが併設されていたり、夜まで1日中オープンしているところもありますが、都市によっては飲食ブースのない通常の市場として営業されているところもあります。その土地ならではの新鮮な魚介類や野菜、フルーツなどが手に入るので、宿泊先が自炊のできるところであれば食材調達におすすめです。
場内に飲食ブースがなくても、市場の近くにはその日市場で仕入れた新鮮な食材を使ったレストランなどがあります。訪れた都市の市場やその周辺もぜひチェックしてみて下さい。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街
スペイン北部のガリシアにあるサンティアゴ・デ・コンポステーラは、キリスト教の三大巡礼地として知られています。
中世の時代から数多くの巡礼者がこの地を目指して歩き、現在ではキリスト教徒でなくても宗教に関係なく巡礼路をめぐる人も多くいます。巡礼路と旧市街はそれぞれ世界遺産に登録されています。
何世紀もの間に多くの巡礼者が訪れたことで街が徐々に発展し、ヨーロッパの多種多様な文化が行き交ったことで芸術面でも大きく発展したとされています。
旧市街にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は、もともとはロマネスク様式で建てられていましたが、その後の改修でバロックやゴシックなど様々な建築様式が取り入れられ、現在のとても豪華で荘厳なデザインに至りました。歴史的な建造物にあふれた旧市街のすぐ近くには現代アートのモダンな建築を見ることもでき、新旧のコントラストも楽しむことができます。
また、この街は巡礼地としてや世界遺産のある街としてだけでなく、食事が美味しいスペインでも特に美食の街としても有名です。巡礼者でなくとも惹きつけられる魅力が多く詰まった街です。
アルハンブラ宮殿
スペイン南部アンダルシアのグラナダにあるアルハンブラ宮殿は、サグラダ・ファミリアやトレドと並びスペインの有名観光名所として知られています。
グラナダは、スペインがかつてイスラムに統治されていた時代に、グラナダ王国の首都として繁栄した都市です。アルハンブラ宮殿は、グラナダを見下ろす丘の上の広大な敷地に建っています。
イスラムの装飾で幻想的に美しく華麗な宮殿は、スペインにおけるイスラム勢力の象徴、また、ヨーロッパ内でのイスラム建築の最高傑作とも言われています。
宮殿に入る前の外観の印象とは裏腹に、宮殿内部の壁や天井に施された装飾は驚くほど繊細で、幻想的な美しさに時間を忘れそうになります。
広い敷地内には水路や草花の美しい庭園と要塞もあり、これらを含む宮殿全体で世界遺産となっています。敷地内は一つの街のようにかなり広く、見どころも多いため、全てをじっくり見て回ろうとすると半日はかかる程です。
夕日に照らされた宮殿はより幻想的な雰囲気になり、夜にはライトアップされます。丘の上から見えるグラナダの古い街並みも美しく、アルハンブラ宮殿をメインにグラナダを1日たっぷりと楽しむのもおすすめです。
イビサ島
スペインには多くの島がある中で、地中海西部に位置し、スペイン本土から飛行機で1時間ほどの距離にあるイビサ島は最も知られている島です。
地中海でも特に美しいビーチの一つとされるフォルメンテーラ島を有し、世界中からセレブリティが訪れる有名なビーチリゾート、もしくはパーティー好きが集まる島のイメージがあるかもしれません。しかし、イビサ島は自然も歴史もとても豊かで、実は島全体が「イビサ、生物多様性と文化」という登録名で世界遺産になっています。
夏は夜通し行われる派手なパーティー目的の観光客が多い一方で、ヨーロッパでは小さな家族連れでの旅行先としても人気です。
イビサ島の見どころの一つは、丘の上にあるダルト・ヴィラです。
街全体が城壁に囲まれた、中世から残る歴史ある旧市街で、白い壁の建物が並び石畳の歩道が続く街並みは、中世の面影が感じられつつもおしゃれな雰囲気があります。丘を登ると白い内装が印象的な小さめの大聖堂があり、大聖堂前の広場からは美しい海と白い壁の街との素晴らしいコントラストが見られます。
歴史的な建物の中におしゃれなレストランやカフェもあり、丘の上の街歩きを楽しんだ後、丘を下りビーチサイドから旧市街を見上げた眺めも美しいです。
歴史ある地区の観光の他にも、ビーチを楽しむのはもちろん、レンタルサイクルで手つかずの美しい自然を満喫するなど、イビサ島でしかできない美しい自然を楽しめるアクティビティーも豊富です。