スペイン留学に必要な持ち物は?長期滞在に日本から持って行くべきものをご紹介
留学などの長期でのスペイン滞在となると、短期の旅行とは異なり、何をどれくらい持っていったらいいのか持ち物に迷う方も多いのではないでしょうか。
パスポートやビザといった、渡航に必要不可欠なものは持っていくことを前提に、1年前後の長期での滞在に際し、日本から持って行った方がいいものに重点を置き、詳しくご紹介します。
変換プラグ
スペインのコンセントの形状は日本のものとは異なるため、スペインで日本仕様の電化製品を使用する場合は、変換プラグが必要です。
スペインでの変換プラグは「タイプC」または「タイプF」です。
変換プラグは現地でも調達が可能ですが、日本で買う方が安く、品質も高いので、日本から持っていく方が利便性の高いもののひとつです。
現地で使う日本仕様の電化製品というと、スマートフォンやタブレット、パソコンやデジタルカメラがメインかと思いますので、たくさん持って行く必要はありません。また、日本で売られているものであれば、変換プラグが途中で使えなくなるということはほとんどないと考えていいと思います。
ですので、1年前後の滞在であれば、自分が持っていく日本仕様の電化製品分を準備し、プラス1〜2個ほど準備していくといいでしょう。
スペインへの渡航時は、空港や最初の滞在先への移動にもスマートフォンが活躍します。
搭乗時や入国の際に何かを提示する場合に必要になってくることもありますし、いざスペインに到着後電源が切れてしまうと、充電器があっても変換プラグがないことには充電ができません。
利用するエアラインによっては機内でUSB接続ができることが多いですが、出発時は少なくともスマートフォン充電器用の変換プラグを持ち込むのを忘れないようにしましょう。
乾電池・メモリーカード・バッテリー
変換プラグ同様、乾電池やメモリーカード、バッテリーについても、スペインでも手に入るものの、日本から持っていくといいものです。
これらは特に日本で買うよりかなり割高な上に、日本のものに比べ使いものにならないものも多いです。電池交換の可能性があるものは、必要な分プラスアルファを日本から準備していくと安心です。
また、現在はスマートフォンでも高画質な写真が撮れますが、せっかくの長期のスペイン滞在に合わせ、デジタルカメラやビデオカメラの持参を考えている方もいらっしゃると思います。
撮影に不可欠なメモリーカードは、必要枚数に加えて予備も、バッテリーについては使用年数も考慮して心配であれば予備を持っていくといいです。
使い捨てスリッパやビーチサンダル
行きの機内や、最初の滞在先の室内履きとして持っていくと便利なのが、スリッパやビーチサンダルです。しっかりとしたものは必要なく、一時的に使用するような、使い捨て感覚で使えるもので十分です。スペインは土足文化の国なので、滞在先の室内履きとして活躍してくれます。
スペインには海沿いの街も多くヨーロッパでも有数のビーチがたくさんあり、ビーチサンダルは日本よりもいろんな場所でたくさんの種類が売られています。
しかも、デザインやカラーがおしゃれなものや、ビーチサンダルで有名なメーカーのものが日本で買うよりも安く手に入ります。
スリッパも普通に買えますので、必要に応じてスペインで調達するといいでしょう。
キャッシング機能付きのクレジットカード
日本ではようやくここ数年でキャッシュレスでの支払いができる店舗が増えてきていますが、スペインは日本よりもクレジットカードでの決済が以前から普及しています。
スーパーはもちろん、公共交通機関の駅や郵便局、病院でもクレジットカードで料金が支払えます。日本ではまだ多くはありませんが、クレジットカードでのコンタクトレス決済が一般的です。
もしこれから新たなカードの発行を検討しているのであれば、コンタクトレスに対応したカードを準備するのもいいかもしれません。
滞在先のエリアによりますが、スペインは大きい都市や観光地では特に、ヨーロッパの中でもスリのリスクが結構高いです。
1枚のみの持参で、何らかのトラブルにより使用をストップさせると、決済手段がなくなり生活に支障をきたす可能性も考えられます。もしものことも想定し、2~3枚準備していくと安心です。
現金を引き出すカード
また、クレジットカードは支払い手段としてだけでなく、現地で現金を手に入れるのにも実はとても便利でお得です。
スペインでのほとんどの支払いはクレジットカードで済みますが、現金しか使えない店舗もありますし、家賃の支払いは現金であることが多く、ある程度の現金も必要になってきます。
ユーロで現金を準備する方法はいくつかある中で、安全性や利便性、外貨を得る場合に気になってくる金利の観点からも、クレジットカードのキャッシングで現金を調達するのがベストです。
海外でのキャッシングが可能なカードも準備して行きましょう。
お箸や菜箸
スペインに長期で行く場合、現地では自炊をする方も多いでしょう。調理器具や食材は、あれもこれもと持っていこうとすると結構な荷物になってしまうので、何を持って行くべきなのか迷う方も多いかと思います。
スペインでは日本とは違い、シェアや賃貸で滞在するアパートや家のキッチンには、基本的な調理器具や食事に必要なお皿やカトラリーなどがあらかじめ揃っています。
キッチン周辺用品はスーパーなどで容易に手に入りますので、自分専用のものを使いたいという場合は、現地で調達するといいです。
食事や料理に関しては、日本からはお箸を持っていくのがおすすめです。
何膳か準備していけば、滞在中適宜新しいものに交換することもできますし、クラスメイトやシェアメイトたちと一緒に食事やパーティをするときなどにも活躍します。
スペインでは何度か引っ越しをしたり、日本に興味がある人に出会うこともあります。大家さんや新しい友人などに、日本のものとしてプレゼントすると喜ばれます。
また、料理をする方は、菜箸を持っていくのもおすすめです。日本食に限らず、菜箸があるだけで料理の効率が結構違ってきます。
なお、アジア圏以外の外国人には、料理にお箸を使うのは難易度が高いことが多いため、 菜箸はプレゼントやお土産にはあまり向いていないかもしれません。お箸のようにいくつも必要はなく、料理に使う分を持って行きましょう。
ちなみに、スペイン料理として有名なピンチョスがあるためか、実は日本のつまようじや、焼き鳥用の串の類がスーパーで簡単に手に入りますよ。
必要最小限の調味料や食材
スペインには多くのエリアにアジア系のお店があり、日本で買うより割高にはなりますが、日本の調味料や食材が手に入ります。
重量のある食材や調味料もありますので、スペインへの渡航時には最小限にし、必要な時に現地で買うのがいいでしょう。
お気に入りのものや軽いもの、かさばらないものは、あまりよくばらずに足りないかも、という程度に持って行くといいです。
普段は日本食しか食べないため、長期での滞在では食事が心配という方もいるかもしれません。スペインならではの食材を使った食事は日本人の口に合うものも多いので、スペイン現地のものも楽しみながら、時々日本食が食べたくなったら現地調達するのがおすすめです。
日本食が食べられるお店も結構あります。
文房具
留学の場合は、ノートや筆記用具も必要になるかと思います。文房具も現地で簡単に手には入りますが、実は日本のものよりクオリティが低く割高です。
ノートや手帳、ペンなどの筆記用具は、愛用しているものがあれば、日本から準備していくのがおすすめです。
ただ、必要以上に構えて準備する必要はなく、確実に使いそうな分を持っていくようにするといいでしょう。意外と使う機会のあるハサミも、日本製のものの方が断然品質が高く使いやすいです。
日本語で書かれたスペイン語教材
いまはスマートフォンで翻訳も簡単にできるので、スペイン語の教材は、スペインに行く時に持って行くか迷うものの一つかと思いますが、1冊持っていくと意外に役に立ちます。
現地でスペイン語学校に通う場合でも、使われるテキストは当然ながらスペイン語表記のみです。日本語のスペイン語教材は、自分に合った、好みの教材であれば何でもいいのですが、文法がしっかり載っているような分厚いのものはかえって見なかったりするものです。
単語や簡単な文法などがシンプルに載っている、手元ですぐに見られる小さめタイプのものがあると結構便利です。
既にスペイン語の基礎がある方は不要かと思いますが、これから現地で学ぶという方や、スペイン語はまったく分からないという方には特におすすめな、持っていくと意外に便利な持ち物の一つです。
留学など長期滞在では現地調達を念頭に荷造りを
手荷物の個数や重量には制限があり、1年程度の滞在期間となると、日本から持って行った方がいいのか否か迷うものもたくさんあると思います。
スペインでは、現地で簡単に調達できるものも結構あります。日本から持って行った方がいいものをメインに荷造りをし、現地で手に入るものは必要に応じて調達するのがおすすめです。