スペインの入国審査で知っておくべき注意点
スペインへの旅行やスペイン留学を計画するのはワクワクしますよね。飛行機やホテルの手配などを個人ですべて行う場合は予約などに手間もかかるものですが、現地へのフライトと滞在先が確定したら、気になるのがスペインへの入国審査ではないでしょうか。
このページでは、スペイン渡航の際の入国審査について、事前準備と注意点詳しくご紹介します。
スペイン入国事情と事前準備
スペインへのフライトを検索すると気付く方も多いかと思いますが、日本からスペインへの渡航は、他のヨーロッパ諸国と少し事情が異なります。
スペインへの入国審査においては、この点をまず押さえておく必要があります。
入国審査のために準備しておくもの
入国審査を受けるにあたり、出発前に事前準備が必要なものもあります。以下のものを確認し、あらかじめ準備しておきましょう。
有効期限が90日以上残っているパスポート
海外渡航にパスポートは必ず必要となりますが、意外と見落としがちなのが残りの有効期間です。
シェンゲン協定国への入国は、パスポートの有効期限が90日以上あることが条件のひとつになっています。
この、有効期限が90日以上とは、シェンゲン協定国を出国する日から数えて90日以上残っているという意味です。例えば、旅行期間が3日間であっても、この条件を満たしていないと入国できないので注意しましょう。入国審査の際に必ず確認がなされる項目のひとつです。
もしも、手元にあるパスポートがこの条件を満たしていない場合は更新をする必要があります。
パスポートの更新には、手続きから発行、受け取りにそれなりに時間がかかります。そのため、パスポートの有効期限については出発直前ではなく、スペインへの渡航を考え始めた時点で確認をしておきましょう。
90日以上残っているものの、ぎりぎり90日程度という場合にも、更新しておくことをおすすめします。
旅程
入国審査ではIDの確認と合わせ、スペインに何をしに、何日間滞在するかを聞かれることが多いです。
スペインへ留学が目的であれば、スペイン語を勉強しに来たことを伝えて、学校から発行されている入学許可書などの書類を提示できるようにしておきましょう。
スペイン旅行では、複数の都市や近隣国も訪れるという方もいらっしゃると思います。スペインでの滞在日数が1週間前後以上になる場合は、どの都市や国を訪れるかなども聞かれることがあります。
口頭でスムーズに返答できれば問題はありませんが、旅程が分かるものや、復路のフライトが証明できるE-チケットなどの予約確認書などを準備しておくとスムーズです。
滞在先の詳細
入国審査では滞在先を聞いてくることもあります。ホテルの予約確認書やホームステイ先の詳細など、確定している滞在先を提示できるものを準備しておきましょう。
旅行の場合、事前に予約せずに現地到着後に宿泊地を探す方もいらっしゃるかもしれません。滞在先が未定の場合はその旨を説明できれば問題はありませんが、審査官によっては詳しく追及してくる可能性があります。
事前に滞在先を抑えていない場合は、検討している宿泊先をメモしておき、そこに泊まる予定であることを説明、提示するといいでしょう。
また、ホテルなどを使わずに知り合いの家などに滞在する場合でも、滞在先の住所が分かるものを用意しておきましょう。
スペインの入国審査での注意点
入国審査に必要なものを揃えたら、あとは当日審査を受けるのみです。入国審査を受ける際、注意すべき点があるので頭に入れておきましょう。
必ず入国スタンプをもらう
どの国で審査を受けようとも、必ずパスポートに入国スタンプを押してもらったことを確認しましょう。
スペイン到着後、入国スタンプにて入国日が確認できないと不便になるケースがあるためです。
スペインに留学する場合は尚更、入国日を確認できるものが重要になってきますので、必ずスタンプは押してもらうようにしておきましょう。
入国スタンプがないと、帰りの出国審査の際に必ず指摘されます。特にヨーロッパでの滞在ビザを持っていない旅行者の場合、不法滞在を疑われ、別室での対応になるなど出国審査にかなり手間取るケースがあります。
また、スペイン到着後、近隣国間を移動する方もいらっしゃるかと思います。
往路にてシェンゲン協定国内に入る時に一度入国審査を受けていますので、国をまたぐ際は空路でも陸路でも再度入国審査を受ける必要はありません。
ただ、陸路の場合、簡易的にパスポートの確認をされ、入国日もチェックされることがあります。もし入国スタンプがないと上述の出国審査同様、審査がスムーズにいかないことがあります。
スペインはヨーロッパの中でも多くの観光客が訪れる国で、特に大きな都市や観光名所ではスリや盗難のリスクも高い国です。現地の勝手が分からず何らかのトラブルや事故に遭う可能性もゼロではありません。
現地にてこういったトラブルに巻き込まれた場合は警察が介入しますが、その際はID情報に加え、ビザの保有の有無や入国日の確認も行われます。
日本にて事前申請したビザで入国する場合は特に注意が必要です。
ビザ保有者は、スペイン到着後の手続きにて入国スタンプのあるページのコピーを提出します。必ず入国スタンプを押してもらいましょう。
入国スタンプが押されないケースと対応
ヨーロッパ内での乗り継ぎ地によっては、到着人数がかなり多かったり、審査官の数が少ないなどの理由で、入国審査を一人ひとりせずに通過させることがあります。
この場合でも、必ず申し出て入国スタンプを押してもらうにしましょう。
シェンゲン協定国内のいくつかの国では、日本のパスポート保有者であれば、日本での出入国のように自動の審査ゲートが使える空港があります。
自動ゲートは審査ブースに並ぶ必要もなく、審査のやりとりもない上に時間もかからないためとても便利なのですが、自動ゲートを使うとスタンプが押されないので注意が必要です。
自動ゲートを利用する場合は、通過した後に有人の窓口があるので、そこで申し出れば押してもらえます。
事前の準備で余裕を持って入国審査に挑もう
入国審査は少し緊張してしまうものです。スペインの入国審査については、審査を受ける国や審査官によるところも大きいですが、しっかりと事前準備をしていれば安心ですし、審査もスムーズです。出発前に必要なものを確認しておきましょう。