マドリードでスペイン語を勉強するメリットとデメリット

スペインに存在する言語

「スペインの言語」と言われると「スペイン語」と答える人がほとんどだと思います。スペイン国内の公用語はもちろんスペイン語（español、またはカスティージャ語；castilla）ですが、地域によっては異なる言語や方言が使われています。

日本でも地域によって使われている言語のイントネーションが違ったり、その地域特有の使い方があったりするように、スペインにも言語や方言が存在します。

まず言語として、スペイン語（カスティージャ語）の他に、ヴァレンシア語を含むカタルーニャ語、バスク語、ガリシア語、アラン語、アストゥリアス語、レオン語、アラゴン語が存在します。

これらの言語は主にスペインの北海岸沿い地域から東海岸沿い地域で話されています。さらに細かく地域分けをすると各地域の方言が存在します。

マドリードでスペイン語を勉強するメリット

標準的なスペイン語が学べる

マドリードはスペインの中心都市というだけあって、標準的なスペイン語が学べるというメリットがあります。

もちろんどの地域に行ってもスペイン語は通用しますが、現地の人たちは自分の生まれ育った地域に誇りを強く持っているので、その地域で使われている言語を大切にします。

人によっては自分の子供が他の地域の人と結婚することを拒むほどです。

その地域特有の言語を話しているスペインの北海岸沿い地域から東海岸沿い地域は、自然豊かで食が豊富なので観光するにはもってこいですが、「スペイン語を学ぶ」となると語学学校が少なかったり、現地の友達同士が他言語で話したりと、デメリットがあります。

政府公認の語学学校が多い

また学生ビザ、特に語学学校に通うための滞在ビザを発行するにあたっては、必ずスペイン国政府が公認している学校に通う必要があります。

そのため必然的にビザ取得を目指して行くのであれば、マドリードはもちろんですが、その他の都市で言えばバルセロナ、バレンシア、セビージャなどの大都市に限られてきてしまいます。

高等教育機関が集中

将来的に大学等の高等教育を視野に入れているのであれば、さらにその地域は限られてきます。

マドリードはスペインの中でも高等教育機関が多いですので、大学などへの進学を検討されている場合は、マドリードでスペイン語を学んでそのままストレートに大学進学という形を取りやすいです。

以上、「標準的なスペイン語を学ぶ」、「学生ビザを取得する」、「高等教育を考えている」のであれば、マドリードでスペイン語を勉強するのが最適ではないかと思います。

マドリードでスペイン語を勉強するデメリット

マドリードでスペイン語を勉強点においてデメリットはそう多くはないと思います。

強いて挙げるのであれば、マドリードは世界各国の人たちが集まっているので、スペイン語や英語、中国語などたくさんの言語が飛び交っています。また多くの日本人もいるので、留学生にありがちな「日本人同士で集まりやすい」環境になってしまいます。

外国にいて日本語で話せる相手がいることはとても心の支えになりますが、同時に言語を学ぶ上でのデメリットにもなります。語学留学するのであれば人間関係も重要になってきます。

スペイン語学学校の選び方

上記でもご紹介しましたように、学生ビザを申請するためにはスペイン国政府が公認した語学学校へ通う必要があります。

語学学校にも公立学校、私立学校、大学付属の語学学校があります。

公立の学校はすでに滞在ビザを持っている現地在住の外国人向けの学校がほとんどなので、学生ビザを申請するために選択することは難しいと思います。費用はとても安いので、日中ビザ申請をした語学学校に通い、夕方に公立学校に通うことも可能です。

現実的にビザ申請をするのであれば私立の語学学校になります。

ビザ申請に必要な授業時間は週に20時間以上なので、ひと月約10万円が相場になります。学校によりますが、個人クラスや少人数クラスがほとんどで、個人のレベルに応じて授業が受けられます。

中にはアルファベット慣れしていない国の人たち（日本人など）をよく理解した学校もあるので、初心者でも安心してサポートを受けられます。

先生が黒板やホワイトボードを使って説明し机に向かって勉強するスタイルはもちろんのこと、社会科見学のように街に出て観光名所の歴史を勉強したり、スペイン語でスペイン料理を作ったりと楽しい経験もできたりします。