マルタの治安について

留学をする際、重視する項目の一つにその国の治安があると思います。どの国に行っても日本人はスリに狙われやすいとか、ぼったくられるとかそういう情報や状況が多いです。海外旅行先では気軽に夜も出かけられないし、旅行中はいつも気を張っていて気疲れしてしまい、海外旅行から帰国して一言目に「あ～。やっぱり日本が一番平和でいいな～。」なんて思う事もありますね。

留学は旅行と違い、長期間その国で生活をする事になります。安心して快適に暮らす為には、その国の治安というのも留学先を決める大事な要素ではないでしょうか。マルタの治安について、マルタの留学を体験されたSerenityさんからご案内していただいています。

マルタの治安ってどうなの？

結論から言うとマルタの治安は良いです。

深夜に女性が一人で歩いていても怖い思いはしないですし、危険な目に遭ったという話も聞いた事がありません（でもおすすめはしません）。それを示すように、公表されている治安ランキングによると、ヨーロッパの中ではデンマーク、エストニアに次いでトップ3に入るほどマルタは治安の良い国です。もしかしたら日本以上かもしれないと感じるかもしれません。

ただし、気をつけなければいけない場所と物はあります！

そんな安全な国マルタ共和国ですが、勿論気をつけなければいけない場所や事は幾つかあります。以下に示した場所と物には気をつけてください。

パーチャビル（Paceville）

語学学校のWelcome Partyも行われる、セントジュリアンにあるクラブ街です。

学校から毎週バスが出る程パーチャビルは留学生に身近な遊び場ですし、みんなが大好きな場所です。必ずPoliceが何名か巡回していて、比較的安全に遊べるのですが、同時にそこで起こる犯罪はマルタ全体の5倍とも言える危険な場所でもあります。私も何度か行きましたが、その度に外でケンカをしている人たちを見かけました。

犯罪の内容としては、スリと売春それとドラッグです。

まずスリですが、私が実際に聞いた話では、パスポート、スマホ、コート等をクラブで盗まれたそうです。

クラブに行くのにパスポートは必要ありません。ご自身のお部屋の安全な場所で管理しておいてください。また、スマホやコート等は、荷物を置けるスペースもありますが、置きっぱなしにはせず、スマホは踊る時にバッグに入れたまま自分で携行してください。また、コートを盗まれた友人は置いて帰ってしまった為に盗まれたようですが、掛けておけるようになっていますので、忘れず着て帰りましょう。

また、クラブではついつい沢山のお酒を飲んでしまいます。テキーラのショットを何杯も飲んで踊れば更に楽しい気分にもなります。

パーチャビルでは異性からのアプローチを受ける事が多いです。そういう状況で売春やドラッグ等の犯罪に巻き込まれてしまいます。防止策として、必ず複数名の友人と行くようにしてください。

パーチャビルから歩いて帰っても大丈夫ですが、無理をせずタクシーで帰る事もおすすめです。パーチャビルからは場所ごとに金額が決まっているので、ぼったくりに遭う事はありません。

また、パーチャビルにあるジェントルマンズクラブ（キャバクラのような、ストリップバーのようなお店）でぼったくりに遭ったという話も聞きますので気をつけましょう。

マルサシュロック（Marsaxlokk）

マルサシュロックは、必ず一度はみんなが訪れる漁村の町です。

日曜の午前中に行われるマーケットでは地中海のシーフードや、野菜・果物・チーズ等の食品、日用品、お土産物等を購入する事ができ、大勢の人で賑わっています。

そこで本当に大勢の人がスリの被害に遭っています。

サンデーマーケットは海に沿って色々なお店が並びます。漁村なので、船もあって、道が細くなり、とても混雑します。なので、移動中にバッグを開けられて財布を盗まれても気付かない事が多いです。バッグを刃物で切られて財布とポーチを盗まれた人も何人かいました。おそらく犯人は複数だと思います。

現地の警察はあまり親身になってくれないようです。しかも、財布にカードが入っていた場合、カードを止める手続きはとても煩雑です。

バッグは必ず前に背負い、カードは持ち歩かず、現金は小分けにする等の対策を取ってください。

それと、犯罪では無いのですが、マルサシュロックでぼったくり（？）のような目に遭いました。マルタでは沢山のチョコレートやクッキー等のお菓子を売っている露店をよく見かけるのですが、常温で何時間も置かれているのでチョコは溶け気味で美味しくないうえ、量り売りとはいえ小さなチョコタルト4、5個と手のひらサイズのココナッツクッキー1個を買ったら€18（約2,300円）もしました！