【カナダ体験談】私がカナダの田舎町に留学を決めたわけ
カナダの留学体験談第4弾メアリーさん(仮名)の体験談第1回目をお届けします。メアリーさんはカナダのブリティッシュコロンビア州にある田舎町ウエストクートニーのコミュニティカレッジへ留学されています。なぜカナダなのか、なぜ田舎町だったのか、その点を教えてもらいたいと思います。
私はカナダのブリティッシュコロンビア州にあるウエストクートニーのコミュニティーカレッジへ2年間留学しました。田舎、と一言で言っても様々ですが、外にコーヒーを飲みに行くのも一苦労な街だったので、放課後にカフェでテイクアウトしたコーヒーを片手に街を歩いてショッピング、といった留学生活とはまた違った、私の田舎での留学生活を紹介したいと思います。
元々は英語が好きだった
私は中学生の時から、教科の中で英語が一番好きでした。そんな英語をもっと勉強して、将来は学校で英語の先生をしたい、と思っていたので、大学では英語を学べる学部へ進みました。
また、英語の先生になりたいと思い始めた時から、「英語に関して日本人は文法に強いが話せない」といった内容の記事やニュースを見ていたので、将来的にもっと「話す」ことに力を入れるカリキュラムの学校が増えていくのではないか、と考えていました。そのため、英語の先生になるには読み書きに加え会話ができるようにならなければ、という目標がありました。
そんな中、大学で出会った帰国生徒の友達やネイティブの先生の英語にとても感銘を受け、私もあんな風に英語を話せるようになりたい、と強く思うようになりました。また、英語教育が小学校でも始まるとのニュース、高校の英語の授業を英語で行う準備を進めているとのニュースが、やはり留学へ行かなければ、と私の決断を後押ししました。
そして、学業優秀者への奨学金を利用するため猛勉強しTOEFL を取得、また学校での成績も保ち、私は留学をすることが決まったのです。
カナダを留学先として決めた理由
では、なぜカナダだったのか?教員になりたいと思っていたこともあり、語学以外にも教育学に興味があったため、そういった分野に力を入れている、もしくは発展している国や地域がいいなと考え、候補であった英語圏の国々を調べていました。
すると、カナダは多くの移民を受け入れていること、英語とフランス語の2か国語が公用語として使われていることから、英語を母国語としない人のための英語教育制度が整っていることを知り、英語教育を受ける側としても、学問として学ぶ側にしてもよい環境だと感じました。
カナダの中では場所に特に強いこだわりがあったわけではありませんが、ブリティッシュコロンビア州に英語教育が学べるコミュニティーカレッジを見つけ、候補となりました。ブリティッシュコロンビア州はカナダで最も西に位置する州で、カナダ国内では比較的気候もよく住みやすいこと、日本から行くのに一番短い時間と乗り換え回数で行けること(とはいってもすべて合わせて14時間以上でしたが…)など好条件も重なり、最終的にはそのコミュニティーカレッジに留学を決意しました。
田舎町とは知らずいざ出発
正直なところ私は「どんなことが学べるか」に重点を置いて学校選びをしていたので、学校の位置や規模、その街の雰囲気等を全くといっていいほど調べていませんでした。勉強に対する意欲は高校時代から人一倍あり、またそれを保ち続けていたので、私は勉強のために留学へ行く、場所なんか関係ない!という考えもあったほどです。
そうは言っても、学校終わりに友達と遊んで帰ったり、週末に近くの都市に旅行に行ったり…短期留学に行った先輩や友達のSNSを見ていた私は、留学に華やかなイメージを少なからずは持っていました。
しかし、留学先に行く途中、気が付き始めました。空港の職員さんに乗り場を訪ねた時、行き先を伝えても、それどこ?と聞かれる、家庭用ヘリコプターのような大きさの飛行機、そして機内には半分以下の乗客…もしかして、とんでもない田舎に向かっている?!
到着したときは疲れていて街の様子を知る余裕などはありませんでしたが、どんな街かを知っていくにつれ、驚くことばかりでした。
事前に街の雰囲気などはチェックしておこう
今になってみても、ここへ留学したことは全く後悔していませんが、せめて事前に街の雰囲気や位置、気候、交通手段などをしっかり調べておけばよかったと思います。そうしていれば、どんなものを持っていけば良いかなど役に立つこともあったと思いますし、何より到着してからしばらくの驚きの連続にも付いて行けたように思います。
慣れるまでは本当に驚きましたが、だんだん田舎っぷりを知っていくことに楽しみを覚えられるようになりました。また私の飛行機がバンクーバー空港に遅れて到着したのですが、その時に乗り換えを助けてくれたり、何気ないことでも気軽に話しかけてくれたりするカナダ人が多くいました。
カナダ人は優しいって本当だなと感じていましたが、ここではその優しい国民性に加えて田舎ならではの暖かい雰囲気をすぐに肌で感じることができ、この街がどんどん好きになったことを覚えています。
今回のまとめ
せっかくの留学なのに田舎に行ったって…と思う人もいるかもしれませんが、都会には都会の、田舎には田舎の良いところがあります。実際、留学中に都会へ転校していった人を何度も見ているので、自分の学びたいことや目的以外にも、どんな地域が自分に合うか、下調べは大事だと思います。
メアリーさんもおっしゃっていたように町の規模や、都会なのか田舎なのかという点など留学先の町については事前に調べておくことは大切です。今ではYoutubeなどの動画で町の様子もたくさん投稿されていますので、ある程度留学先が絞れたら、動画やネットなどでその町の様子をチェックしてみるのも良いでしょう。