カナダの田舎留学で起きたアクシデントの数々

カナダ体験談4回目その6田舎留学で起きたアクシデントの数々

カナダの留学体験談第5弾メアリーさんの体験談最終回の6回目をお届けします。カナダのブリティッシュコロンビア州にある田舎町に留学されたメアリーさんが、体験した田舎留学ならではのアクシデントとその解決策は何だったのでしょうか?

アクシデントはつきもの

みなさんは、留学先でアクシデントが起こった!と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか?

留学だけではなく、何かをしようとするとき、新しいことに始めたり新しい場所に住んだりするときには、アクシデントがつきものと言っても過言ではありません。今回は、私や私の友人が経験した田舎町ならでは、またカナダならではのアクシデントについてシェアしていきたいと思います。

半端ではない飛行機のキャンセル率

カナダの中でも比較的暖かいと言われているブリティッシュコロンビア州でも、地域によっては10月ごろから雪が降り始め3月の終わり~4月中旬まで雪景色が続きます。

その際、とても困るのが大都市への移動や帰国です。カナダは広く、移動はもっぱら長距離バスか飛行機ですが、2018年にブリティッシュコロンビア州では長距離バス会社が撤退を発表し、現在では運行していません。そのため私の留学していたウエストクートニーから都市まで移動するのには、飛行機もしくはシェアライド(オンライン上で行き先や日時を提示し、乗せていってくれる人を探すシステム、いわゆるヒッチハイクの予約ができる版)しか方法がありませんでした。

冬は雪道を走るわけなので一般人が運転するシェアライドを利用するのは少し抵抗があり、飛行機を利用することが多かったですが、雪や霧、強風のせいで何度も飛行機がキャンセルになり大変な思いをしたことがあります。

私の友人は、1月7日の飛行機に乗って彼女の母国である香港に帰る予定が、雪でキャンセルが続き、最終的には2月18日に帰国していました。留学から帰国するときはホストファミリーもいるため滞在を延長させてもらえたり別の空いている家に一時的に滞在させてもらったりと対処しやすい場合が多いですが、留学先に行くときにこんなことが起こっては気持ちも落ち着きませんよね。田舎へ留学する際は、大きな空港での乗り換え方法、キャンセルになった場合はどう対処するかなどを事前に調べておくと焦らずに対応できると思います。

例えば、キャンセルになったら返金してもらえるのか、違うルートや別の空港行きに変えてもらえるのか、また別の空港に着くことになったらそこから留学先はどのように行くのか、などです。飛行機についてはあらかじめホストファミリー現地の学校にメールで聞いておくのも良いと思います。

カナダの田舎町留学では移動はプロペラ機

バス、電車の本数の少なさ

日本でも、田舎と呼ばれる地域に住んでいる人には経験があると思いますが、バスや電車の本数が少ないことで、出かけた先から帰れなくなるといった事態も起こり得ます。

私の留学していた地域のバスは、平日の始発は朝5時半、最終は夕方6時10分でした。本数としては、平日の通学時間帯(7時~9時、16時~17時)は1時間に2本、それ以外は2時間に1本でした。そして日、祝はバス自体が動いていませんでした。

私は友人と土曜日を使って、40キロほど離れた隣町に出かけたことがありましたが、帰りに最終バスを逃してしまったことがあります。途中の乗り換え地点に降りた際、家の方面に帰れるバスがないことに気づき、当時は携帯も契約していなかったので誰にも連絡が取れず、途方に暮れていました。偶然、バンクーバーから来ていたというカップルとそのバス停で一緒になり、彼らも私たちと同じように最終バスを逃していたところだったので、お願いしてタクシーを呼んでもらい、4人でタクシーを使いました。

30分の移動でもタクシーを呼ぶためのお金などがかかり、4人で200ドル(2万円弱)かかりました。この時をきっかけに、携帯がつながっていればホストファミリーや車のある友人に連絡できたなあと思い、私はカナダで携帯を契約することに決めました。バスや電車の時刻表は常に携帯し、万が一逃してしまった場合の対処法についても考えておかなければならなかったと痛感しました。

友達が電話に出てくれないと思ったら…

私はカナダに留学して、留学生だけでなくカナダ人でも仲のいい友達がたくさんできました。

その中でも特に仲の良かった子は、私の住んでいた場所から車で30分ほどの場所に住んでいたのですが、ある時彼女の最寄りのバス停で待ち合わせをして遊ぶことになりました。しかし私は乗るバスを間違えてしまったようで、約束していたバス停とは違う場所で降りてしまいましたが、全エピソードでの失敗をしていた私は携帯を契約していたので、電話番号を使って連絡することにしました。

彼女は車で迎えに来てくれる予定だったので、私が間違えて降りてしまったバス停まで来てもらえないか、と彼女の電話番号を使ってショートメッセージを送りましたがなかなか返事が来ませんでした。私は電話を掛けながら自力で本来の待ち合わせ場所に向かうことにしました。なかなか電話にも出てもらえず、本来の待ち合わせ場所にも彼女の姿はなく、完全にすれ違ってしまっていました。

何とか合流できたのですが、その後話をすると、彼女の家の付近は電波がなく(日本でいう圏外)データ通信や携帯電話番号は使えないため、電話やメッセージを受け取ることができなかったそうです。

日本では、トンネルの中や地下鉄などで圏外になることはあっても、人が住んでいる場所ではなかなか圏外の場所を見つけるのは難しいと思います。日本での生活から考えて、“緊急の場合は電話番号を使う”という感覚があったため、SNSでの連絡を敢えてしなかったのですが、家のWi-FiにはつながっていたそうでSNSだったら気づくことができたそうです。これもまた、田舎ならではのアクシデントだったなと今になって思います。

カナダの田舎町にあるカフェでの一幕

まとめ

いかがでしたか?田舎ならでは、カナダならではのアクシデントも多数経験した私ですが、幸いけがや事故に関連するものではなかったので、今ではこれらも経験としていい思い出になりました。今回で私のカナダ田舎留学体験記は終わりですが、この6回を通して少しでも田舎留学に興味を持ってくれていたら嬉しいです。

カナダではバンクーバーやトロントなど大きな都市の留学が注目を浴びますが、カナダは大自然が広がり小さな町でも留学できます。こういった田舎町での留学体験も必ず良い経験につながり、自分を強くできると思いますので、日本人が少ない留学先の一つとしてご検討されてみてはいかがかと思います。

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