カナダの田舎に留学するメリット

田舎で留学生活を経験してみて

私の留学先はカナダの中でもかなり田舎で、留学中に不便なことや驚くことがたくさんありました。しかし結果的にはいい経験がたくさんでき、とても満足のいく留学になりました。留学を希望している人全員に田舎が合うかはわかりませんが、私の考える、田舎に留学するメリットをまとめてみたいと思います。

費用が安い

まず一つ目は費用が安く済んだということです。私は生活費を自分で払わなければいけないという親との約束があり、アルバイトで貯めたお金を切り崩していたので、これはとても助かりました。レストランがあまりないので自炊をして家で食べることが多く、食費を抑えやすかったです。

また遊ぶ時も、公園、川辺、ジムでスポーツをするなど比較的お金がかからないスポットで過ごすことが多く、映画を見に行ったことも何回かありましたが７ドル（650円前後）で済むので、娯楽も費用を抑えながら楽しむことができました。

また、大学の学費もほかの大学と比べて安く、バンクーバーやその他の都市部にある大学の半分程度の学費で過ごすことができたのもとても良かったです。ブリティッシュコロンビア州はカナダの中でも税金が高い州なので、税金の安い他の州の中の田舎を選択するとさらに費用は安くなっていくと思います。

優しい人にたくさん出会える

もちろんこれは地域によっても様々なので一概には言えませんが、田舎の留学先は優しい人が多い地域である確率が高い、と言えると思います。

街全体が一つのコミュニティのようで、ホストファミリーと買い物に行くと、すれ違うたびに「久しぶり～元気？」とママ同士で会話が飛び交い、一体何人の知り合いがいるの！と驚いたこともあります。

学校や職場のつながりだけでなく、誰にでも話しかけてつながりを作り、またそれを大切にしている姿がとても印象的でした。

バスを待っていたり、スーパーで何かを買ったりする時、知らない人同士でも他愛もない会話を楽しむ心の余裕があるようにも感じました。もちろん、留学生の私にも気さくに声をかけてくれる人が多くいて、特に私はティムホートンに行き過ぎて店長さんと仲良くなり、毎回注文の時にお互いおふざけをするような、茶番が生まれました！笑

治安がいい

これは優しい人が多いということに関連してきますが、田舎町は治安がいい場合が多いです。

実際、バンクーバーは都会で交通の便も良く住みやすいかもしれませんが、街の中心部でもホームレスがたくさんいてお金を求めていたり、マリファナが合法となった今では少し行動のおかしな人が道路を彷徨っていたりと、旅行の際、一人で歩くのが怖いと感じる場面が少なからずありました。

それに比べると、私の留学していた地域ではホームレスを一人も見たことがありません。マリファナは合法化されたこともあり吸っている人もいるようですが、実際に収拾がつかなくなったような人はすぐ警察に連れていかれるようで、一度も街中で見かけることはありませんでした。

何かが壊されたりするのは大抵熊の仕業であることが多く、違った怖さはあるかもしれませんが、犯罪や強盗などといった事例は本当に少なかったです。

長期留学なら２倍楽しめる

長期留学の人には特に当てはまりますが、少し長い休みがあった時に旅行に行こうと考える人もいると思います。

バンクーバーやトロントといった都会へ行きショッピングを楽しんだり、日本食料理屋さんで久しぶりの日本食を楽しんだり、またその都市の有名な観光スポットに訪れるのもいいですよね。普段田舎街で過ごしているからこそ、旅行で訪れる都市を存分に楽しむことができます。

都会で留学している人は、わざわざ田舎の何もないと思われている街に訪れるとは考えづらいです。もちろん、様々なアクティビティやその田舎町でしかできないことがたくさんあるとは思いますが、それを楽しめるのは田舎で普段の生活を過ごしている人に限ります。

自分の過ごしている田舎町の良さと、観光地として都市部の良さを両方知ることができたので、2倍楽しめて良かったと私は思っています。

今回のまとめ

いかがでしたか？田舎の留学にもいい点がたくさんあること、知っていただけましたか？自分の国では大都会に住んでいるけど、留学を田舎にしたことで穏やかな時間を過ごすことができ、心にもゆとりが持てるようになった、と感じる留学生もたくさんいます。

そして私もその中の一人です。日本での忙しい生活を忘れ、留学期間はゆったりとした時間を過ごしながらも英語や自分の興味のある分野を勉強していく、という良さに魅力を感じたら、私はぜひ田舎町を留学先としてお勧めしたいです。