バンクーバーへ半年(6ヵ月)留学する場合の費用感
カナダは癖のない綺麗な英語を学べることで、留学生から人気の高い国です。その中でもバンクーバーは特に、住みやすさや渡航のしやすさに定評があります。
ただし、バンクーバーへの留学にはまとまった費用が必要です。
「費用が気になって留学に踏み出せない」「半年間の留学では、いくらかかるのか詳しく知りたい」と思っている方も多いかもしれません。
バンクーバーへ半年間留学する際の費用はどのくらいかかるか見ていきましょう。
半年(6ヵ月)のバンクーバー留学にかかる費用
バンクーバーに半年間留学する場合にかかる費用の目安は、120万円~250万円程度です。具体的な内訳をみてみましょう。
渡航費
バンクーバーと日本を行き来する際の渡航費用は、往復で10~15万円程度です。日本からバンクーバーまでのフライト時間は約9時間となっており、日本からは比較的行き来しやすい都市です。
バンクーバー行きの航空券は7~8月が最も高く、ハイシーズンを終えた10~11月ごろが最も安くなると言われています。渡航費用を抑えるためには、秋に渡航するのがベストでしょう。
学費
学費にかかる費用は、半年間で35~80万円程度です。学校や授業数などにより実際にかかる費用は異なります。
また、授業料以外にも、入学金や教材費、空港の送迎料金、アクティビティー代金などが別途必要になるケースもあります。こういった諸費用にかかる費用は、総額で5万円程度です。学費(アクティビティー代金を除く)は前もって総額が分かるため、余裕を持って準備しておきましょう。
生活費
食事や観光、買い物などにかかる費用は、半年間で50~70万円程度です。外食が増えると生活費も高くなる傾向にあります。生活費を節約したい場合はできるだけ自炊しましょう。
カナダのスーパーに売られている食材は、大きかったり量が多かったりする場合がほとんどです。1つ購入すればしばらくの間使用できます。
家賃
バンクーバーの滞在費用は、半年間で40~90万円程度です。ただし、滞在方法や滞在場所によって費用が異なります。
留学中の滞在方法としてメジャーなのはホームステイですが、1日1~2食の食事込みであるケースが多く、滞在費用は他の滞在方法と比較して若干高くなっており50~90万円程度かかります。
ビザ取得費用
カナダでの滞在が6ヵ月を少しでも超える場合やワーキングホリデーの場合は事前にビザ申請が必要となります。
学生ビザの申請には1万3,000円程度かかります。学生ビザは現地の学校や語学学校に通う際に必要になる書類です。日本で出国前に申請しておく必要があります。
また、カナダへの留学時にはバイオメトリクス(生体認証)への登録も必須です。登録料は、7,000円程度です。現状では指紋の採取施設が東京か大阪にしかないため、地方にお住まいの方には別途移動費や滞在費も発生します。
海外旅行保険
海外に留学する際は、海外旅行保険に加入しておくと安心です。万が一、怪我をしたり病気になったりした際に、保険金を受け取れます。
半年間の海外旅行保険にかかる費用は、15~25万円程度です。保険会社やプラン内容によって異なるため、複数の会社・プランを比較し、希望にあったものを選びましょう。
バンクーバーの語学学校にかかる費用目安(半年間)
バンクーバーの語学学校にかかる費用は学校によって異なります。さまざまなタイプの語学学校費用(半年間=24週間)を一例としてご紹介しますので、参考にしてみてください。
学校名 | 学費(半年(6ヵ月)=24週)※カナダドル | 特徴 |
---|---|---|
ILAC | $7464~$8640 (約791,184円~約915,840円) | 大規模校 |
CICCC | $8400 (約890,400円) | 専門学校 |
SCジオス | $5640~$9480 (約597,840円~約1,004,880円) | アットホーム |
Kaplan | $8520~$9840 (約903,120円~約1,043,040円) | 日本人が少ない傾向 |
SSLC | $5640~$8160 (約597,840円~約864,960円) | コースが豊富 |
なお、上記の費用は週15時間以上を条件として費用の計算をしています。学校によっては週5時間や10時間といった就学時間が短いコースもあり、費用が異なる場合もあります。
知っておきたいワーキングホリデーとCo-op制度
ワーキングホリデーやCo-op制度を利用して滞在するのも方法の一つです。
これらのビザを使用すると、長時間のアルバイトが可能になるため収入と支出のバランスが整います。ワーキングホリデーとCo-opの特徴は以下の通りです。
ワーホリ | Co-op | |
概要 | カナダでの就労と就学が認められる | カナダでのインターンが組み込まれた留学プログラム |
ビザの種類 | ワーキングホリデービザ | 学生ビザ+Co-opビザ |
就学期間 | 6ヵ月まで | プログラム期間 |
年齢制限 | 18~30歳 | プログラムによる |
滞在可能期間 | 最長1年間 | プログラム期間 |
就労時間 | 制限なし | 就学中:週20時間 インターン中:週40時間 |
申請制限 | 1回のみ | 制限なし |
「できるだけ長時間学校に通って勉強に集中したい」という場合は学生ビザで問題ありません。
しかし、学生ビザでは、週20時間までしかアルバイトが許可されていないため、現地でしっかりと稼ぐことは難しいケースが多いです。
ワーキングホリデーでも6ヵ月間の就学が可能なため、アルバイトしながら語学学校に通うことが可能です。
また、Co-op留学は就学の後にインターンのプログラムが付いているため就学も就労も両方叶えられます。
海外で就労経験を積むことで、日本で就職する際に有利に働くこともあります。留学費用が気になっている方は、ワーキングホリデーやCo-op留学制度の利用も検討しましょう。
気軽にできる節約方法
バンクーバーへの留学は、半年間でも100万円以上の費用がかかります。できるだけ節約して留学費用を抑えたいと思っている方も多いでしょう。
では、ワーキングホリデーやCo-op制度以外の、気軽に取り組める節約方法をみていきたいと思います。
シェアハウスを選ぶ
バンクーバー留学の主な滞在方法は、「ホームステイ」「寮」「シェアハウス」の3種類です。
費用を抑えたい場合は、シェアハウスを選択しましょう。ダウンタウンから少し離れた立地の家を選べば費用を抑えられます。
シェアハウスは賑やかなイメージがある方も多いかもしれませんが、カナダでは1人部屋であるケースがほとんどです。
プライバシーがしっかりと守られており、勉強に集中したいときにも静かな環境を作り出せます。
海外旅行保険を見直す
語学学校によっては、学校で提携している医療保険に加入できる場合があります。カナダの現地の保険に加入できれば、保険料が5万円程度で済むため大きな節約になる場合もあります。
また、クレジットカード付帯の保険でもOKとしている学校もあります。
ただし、「日本語通訳が付かない」「キャッシュレス診療ができない」「カバーされない治療がある」など、デメリットもあります。
現地では思わぬケガや病気にかかることも視野に入れ、費用とプラン内容をしっかりと比較しながら慎重に検討しましょう。
まとめ
バンクーバーに半年間留学する際は、120万円~250万円程度かかります。
費用が気になる場合や、できるだけ節約したいときは、「ワーキングホリデーやCo-op留学の制度を検討する」「各種節約方法を導入する」「価格の安い語学学校を選ぶ」といった方法がおすすめです。
費用に関する心配事を減らし、留学生活を充実させましょう。今回の記事もぜひ参考にしてみてください。